こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
「八千代台に住む85歳の母が認知症になり、夜中に徘徊するようになった。父(82歳)が一人で介護しているが、もう限界に近い」——八千代台エリアからのご相談の中で、このような「超高齢老老介護」の深刻なケースが増えています。
八千代台ニュータウンは入居第一世代が現在80〜90代に達しており、80代が90代の親を介護するケースや、80代夫婦の老老介護が珍しくない状況です。この記事では、八千代台の高齢化の現実を踏まえた認知症・老老介護への福祉用具活用と地域支援の組み合わせをお伝えします。
八千代台の超高齢老老介護:社会的背景
八千代台ニュータウンは1955年開発開始という、日本最古級の大規模民間ニュータウンです。入居当初30〜40代だった方々が現在80〜90代となり、「80代高齢者が90代親を介護する」という超高齢老老介護が社会問題になっています。
- 介護者自身が80代以上で、体力・判断力の限界を抱えている
- 子どもが都市部に転出済みで、緊急時の助けを求める先が限られる
- エレベーターなし住棟で身体機能が低下した介護者が外出困難
- 認知症が進んでいても「家族で何とかしよう」という意識が根強い世代
(出典:厚生労働省「認知症施策の総合的な推進について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000076236.html)
認知症徘徊感知機器:八千代台団地での設置方法
認知症による夜間の徘徊は、転落・事故のリスクが高く、介護者の睡眠も奪います。介護保険では「認知症老人徘徊感知機器」(要介護2以上・認知症のある方)がレンタルできます。
主な徘徊感知機器の種類
- ベッドセンサー(マット型):ベッドの脚元に敷いたマットを踏んだときに感知。介護者の寝室に受信機を置いて通知します。
- ドア・窓開閉センサー:玄関・窓が開いたときに感知。夜間の外出を早期に把握できます。
- 赤外線センサー(人感センサー):特定の場所(廊下・玄関前)を通過したときに感知します。
八千代台団地での設置上の注意
エレベーターなし住棟では、夜間に玄関から出て階段を使う転落リスクが特に高いです。玄関ドアの開閉センサーを最優先で設置し、感知した場合に即座に介護者が対応できる体制を作ることが重要です。
また、団地の住戸は廊下が共用のため、玄関前の共用廊下にセンサーを設置することは管理組合の承認が必要な場合があります。住戸内の設置から始めることをおすすめします。
老老介護の限界前に導入すべき福祉用具
老老介護では、介護者が倒れる前に早めに福祉用具を導入することが「在宅介護継続」の鍵です。わたしが現場で「もっと早く使っていれば」と感じることが多い用具を挙げます。
高さ調整付き介護ベッド(3モーター)
介護者の身長に合わせてベッド高さを調整することで、腰を曲げての介助を大幅に減らせます。「腰が痛くなってから」では遅いケースが多いです。
移乗補助用品(スライディングボード・移動用リフト)
ベッドから車椅子・ポータブルトイレへの移乗は介護者の腰の最大の敵です。スライディングボードを使うと、持ち上げずに水平移動で安全に移乗できます。要介護が重い場合は移動用リフトの導入も検討します。
排泄補助・ポータブルトイレ
夜間のトイレ誘導は老老介護で特に負担が大きい行為です。ポータブルトイレをベッドサイドに置くことで、夜間移動を最小化できます(ポータブルトイレは特定福祉用具販売の対象)。
八千代市の認知症地域支援・認知症カフェの活用
八千代市には、認知症の方とその家族を支援するための地域資源があります。
- 認知症地域支援推進員:市内の各地域包括支援センターに配置され、認知症の相談・支援につないでくれます。
- 認知症カフェ:認知症の方と家族・地域の方が集まれる居場所。孤立防止・情報交換の場として重要です。八千代市内の開催場所・日程は地域包括支援センターに確認してください。
- 認知症サポーター:地域でサポーターを育成するオレンジリング活動が進んでいます。
(出典:八千代市「認知症施策について」 https://www.city.yachiyo.lg.jp/soshiki/54/)
ショートステイ・デイサービスと福祉用具の組み合わせ
老老介護での最重要課題は介護者の休息確保(レスパイト)です。
- 定期的なショートステイ(月2〜4日目安):認知症の方が施設に短期入所する間、介護者が完全に休める時間を作ります。
- 認知症対応型デイサービス:認知症の方に特化したプログラムを提供するデイサービス。日中の見守りと介護者の休息を同時に確保できます。
- 訪問介護(身体介護・生活援助):入浴介助・食事介助を訪問介護員が担うことで、介護者の身体的負担を大幅に減らします。
これらのサービスと福祉用具を組み合わせたケアプランを、ケアマネージャーと一緒に作ることが重要です。
家族の役割分担:誰がケアマネとやり取りするか
認知症の老老介護では、介護者(高齢の配偶者)自身がすべての調整を行うことが難しいケースが多いです。遠方の子どもが関わる場合は、誰が窓口になるかを事前に決めておくことが重要です。
- ケアマネージャーとの主連絡窓口:1人に絞ることで情報の混乱を防ぎます。
- 費用管理の担当者:複数の子どもがいる場合は誰が費用を把握・管理するかを決めておきます。
- 緊急連絡体制:ケアマネ・福祉用具事業者・かかりつけ医の連絡先を家族全員で共有します。
八千代市の見守りネットワークへの登録
八千代市の地域包括支援センターを通じて、民生委員や自治会の見守りネットワークに登録することができます。定期的な訪問・電話による確認が行われ、異変があれば素早く対応できる体制が作れます。
「近所の民生委員さんに定期的に顔を見てもらえるようになった」だけで、介護者の精神的な安心感が大きく変わったというご家族の声を聞いたことがあります。
よくあるご質問(八千代市・認知症・老老介護編)
まとめ
- 八千代台では「80代が90代を介護する」超高齢老老介護が現実の問題になっている
- 認知症の夜間徘徊には玄関開閉センサー+ベッドセンサーの組み合わせが有効(介護保険レンタル可)
- 高さ調整付き介護ベッド・スライディングボードを早めに導入して介護者の身体を守る
- 定期的なショートステイ・認知症対応デイサービスで介護者の休息を確保する
- 認知症カフェ・地域包括支援センターを活用して孤立を防ぐ
- 複数の家族がいる場合はケアマネとの窓口担当者を1人に決めて混乱を防ぐ
「認知症の介護で毎日限界を感じている」という方も、ひとりで抱え込まないでください。福祉用具の活用だけでなく、地域の支援リソースへのつなぎ方もご一緒に考えます。
八千代市の認知症・老老介護の福祉用具相談は
📞 0120-605-409(フリーダイヤル・平日9〜18時)
介護者の身体を守る用具選定・地域支援ネットワークへのつなぎ方もご相談ください。
参考情報
- 厚生労働省「認知症施策の総合的な推進について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000076236.html(2026年6月時点)
- 八千代市「高齢者支援・介護保険」 https://www.city.yachiyo.lg.jp/soshiki/54/(2026年6月時点)
- 厚生労働省「地域包括ケアシステムの構築について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/(2026年6月時点)
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html(2026年6月時点)
雲居 愛(くもい あい)
株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。千葉県内の大学で社会福祉を学び、2024年シルバーとっぷ入社。現在は千葉市を中心にご家族のもとへ訪問し、福祉用具の選定やご相談を担当。趣味は読書と犬の散歩。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。制度・サービスは変更になる場合があります。最新情報は八千代市役所または各地域包括支援センターにご確認ください。本記事は認知症の診断・治療について指示するものではありません。
