介護職の就職経路トップは「友人・知人」|良い事業所の見分け方をご家族へ

こんにちは、シルバーとっぷの雲居です。先日、仕事の合間に介護のニュースを読んでいて、思わず「なるほど」とうなずいた記事がありました。介護職員が今の職場に就職したきっかけとして、いちばん多かったのが「友人・知人からの紹介」だった、という内容です。今日はこのニュースを入り口に、親の介護が始まったご家族にこそ知っておいてほしい「良い事業所の見分け方」を、わたしの現場目線でお話しさせてください。

まずはニュースの内容をやさしく

介護ニュースJointさんが2026年8月20日に伝えた記事によると、介護の事業所が行う採用活動で最も多かったのは「職員に友人・知人などの紹介を依頼する」で、目安としておよそ66.0%。そのうち「効果があった」と答えた事業所はだいたい47.3%だったそうです。

さらに、介護で働く人が今の法人に就職した経路を見ると、「友人・知人からの紹介」がおよそ33.8%でトップ。就職を決めた理由でも「職場の人間関係が良さそうだったから」が35.1%で上位に入っていました。この調査は昨年10月に行われ、事業所およそ8,955件、働く人およそ2万675人の回答をもとにまとめられたものです。数字は目安としてご覧くださいね。

制度の細かい話ではないので、「これがうちの親の介護とどう関係するの?」と思われた方もいるかもしれません。わたしも最初にこの記事を読んだときは、採用の話だなあと思いました。でも、少し立ち止まって考えると、じつはご家族にとって大事なヒントが隠れているんです。

「働く人が続く職場」は、ご家族の安心につながりやすい

友人・知人の紹介で人が集まり、「人間関係が良さそう」という理由で選ばれる職場。これはつまり、そこで働く人たちが「ここは働きやすい」「長く続けられる」と感じている職場だ、ということでもあります。

在宅介護の現場では、訪問してくれるヘルパーさんや、福祉用具を届けるわたしたちのような相談員、ケアマネージャーさんなど、いろいろな人がご家庭に関わります。その担当者がころころ変わってしまうと、そのたびに親御さんの状態や生活のクセを一から説明し直すことになり、ご家族の負担も増えてしまいます。反対に、同じ担当者が長く関わってくれる事業所は、小さな変化にも早く気づけて、結果的にご本人にもご家族にも安心が生まれやすいのです。

わたしが担当させていただいたお客様の中には、「担当のヘルパーさんが短い間に何度も交代して、正直つらかった」とお話しくださったご家族もいらっしゃいました。そのお宅では、ケアマネージャーさんとも相談しながら、スタッフが落ち着いて働けている事業所に少しずつ切り替えていったところ、「顔なじみができて相談しやすくなった」と表情がやわらいでいったのが印象的でした。

ご家族が事業所を選ぶときに見ておきたいポイント

とはいえ、初めての介護で「良い事業所ってどう見分けるの?」と迷うのは当然のことです。ベテランの先輩によると、完璧な正解はないけれど、いくつか目安になる見方があるそうです。わたしが現場で感じているものも合わせて、いくつかご紹介しますね。

  • 担当者が落ち着いて働けていそうか。見学や初回訪問のとき、スタッフさん同士の雰囲気が穏やかかどうかは、意外と伝わってくるものです。
  • 質問にていねいに答えてくれるか。こちらの不安を最後まで聞いてくれる姿勢があるかどうかは、長いお付き合いを考えるうえで大切です。
  • 連絡がとりやすいか。何かあったときにすぐ相談できる窓口があると、ご家族の心強さがまったく違います。
  • ケアマネージャーさんと連携がとれているか。事業所同士がきちんと情報を共有してくれると、サービスの足並みがそろいやすくなります。

もちろん、これらは「こうでなければダメ」という基準ではありません。ご家庭の事情や親御さんの性格によって、合う・合わないもあります。迷ったときは、担当のケアマネージャーさんに率直に相談してみてください。「相性が合うか少し不安で」とお伝えするだけでも、いろいろな選択肢を一緒に考えてくれるはずです。

福祉用具の事業所も「人」で選んでいいんです

これは福祉用具専門相談員としてのお願いでもあるのですが、介護ベッドや車椅子、手すりといった福祉用具をレンタルする事業所も、ぜひ「人」で選んでいただきたいなと思っています。

福祉用具は、届けて終わりではありません。使ってみて体に合わなければ調整したり、状態の変化に合わせて別の用具に交換したりと、その後も長くお付き合いが続きます。だからこそ、困ったときに気軽に「これ、どうしたらいいですか?」と聞ける相手がいることが、じつはとても大きな安心につながります。先輩から教わったのですが、良い関係は一日ではできません。だからこそ、最初に「この人になら相談できそう」と感じられるかどうかを、遠慮なく確かめていただきたいのです。

千葉市で相談できる窓口

「そもそも、どこの事業所に頼めばいいのか分からない」という段階でも大丈夫です。千葉市にお住まいの方であれば、お住まいの区の地域包括支援センターが、介護の入り口の相談を無料で受け付けてくれます。ケアマネージャーさん探しや、訪問介護・福祉用具の事業所選びについても、中立的な立場でアドバイスをもらえますよ。わたしたちのような福祉用具の相談員も、千葉市を中心にご家庭へうかがって、実際の暮らしに合わせたご提案をしています。

なお、事業所ごとの体制やサービス内容の細かい点は、それぞれの窓口や自治体でご確認ください。制度や運用の詳しい解釈については、地域包括支援センターや専門の窓口にご相談いただくのが確実です。

介護は、道具や制度だけで支えるものではなく、やっぱり最後は「人」だと、わたしは現場で日々感じています。今回のニュースは採用の話でしたが、「人間関係が良い職場ほど人が続く」という視点は、そのままご家族が安心できる事業所選びのヒントにもなると思うのです。ご家族の暮らしが少しでも穏やかになるよう、わたしたちは千葉県で38年お手伝いしてきました。ご不安なことがあれば、いつでもご相談ください。一緒に考えていきましょう。

参考:介護ニュースJoint

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