こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!
「施設のパンフレットはきれいだったのに、実際に見学してみたら雰囲気が違った」——そんな声を聞くことがあります。介護施設選びは、パンフレットやウェブサイトだけで判断するのではなく、必ず実際に足を運んで見学することが大切です。
でも、「何を見ればいいかわからない」「見学中に聞くべきことが思い浮かばなかった」というご経験はありませんか?この記事では、見学時に必ずチェックしてほしい10のポイントと、複数施設を比較するためのメモの取り方をご紹介します。
見学前の準備
見学をより充実させるために、事前に以下を準備しておきましょう。
- 本人の現在の要介護度・医療的ケアの有無をメモしておく
- 月額費用の上限予算を家族で話し合っておく
- チェックリストと筆記用具・スマートフォン(写真撮影用)を持参する
- できれば家族複数人で参加し、複数の視点で確認する
見学は施設の担当者に案内してもらいながら行うのが一般的ですが、自分の目で施設全体を観察することが大切です。
見学時にチェックすべき10のポイント
① 施設内の清潔さ・においの有無
施設に入った瞬間、不快なにおいがしないかを確認しましょう。排泄ケアの質や清掃の頻度は、においにあらわれることが多いです。廊下・食堂・トイレ・居室など、複数の場所で確認することをおすすめします。
② 職員の対応・表情・声のトーン
職員が入居者に対して笑顔で接しているか、自然な言葉遣いで話しかけているかを見てください。見学者(あなた)への対応も、施設の文化をよく表します。忙しそうでも挨拶してくれるか、質問に丁寧に答えてくれるかも確認ポイントです。
③ 入居者の様子・表情
実際に生活している入居者の方の表情や様子を観察しましょう。穏やかな雰囲気で過ごされているか、活気があるかどうかは重要な指標のひとつです。一方で、入居者のプライバシーへの配慮も忘れずに。
④ 食事の内容・提供方法
可能であれば、食事の内容や形態(普通食・刻み食・ミキサー食等)を確認しましょう。食事は生活の質に直結します。メニューの展示や、試食の機会があるかを聞いてみるのもよいです。
⑤ 居室の広さ・設備・プライバシー
個室か多床室かによって費用も大きく変わります。居室の広さ、収納スペース、テレビ・冷蔵庫の有無、空調の効き具合なども確認しましょう。「本人らしさを残せる環境か」という視点も大切です。
⑥ 共用スペース・浴室・トイレの設備
入浴設備(一般浴・機械浴・個別浴)、トイレの数と配置、共用スペースの使いやすさを確認しましょう。車椅子で移動しやすいかどうかも重要なポイントです。
⑦ 緊急時・夜間の対応体制
夜間の職員配置人数、緊急時の対応方針(救急搬送・施設看取りの考え方)、連絡体制について確認しましょう。「夜間は何人のスタッフがいますか?」と具体的に質問してみてください。
⑧ 費用説明の透明性
月額費用の内訳が明確に説明されているか、追加費用(医療費・おむつ代・理美容代など)についてもきちんと説明があるかを確認しましょう。口頭だけでなく、書面での説明を求めることをおすすめします。
あるご家族が見学後に「月額の説明はあったけれど、おむつ代が別途かかるとは聞いていなかった」とおっしゃっていました。費用の「全部込みかどうか」は必ず確認してください。
⑨ 外出・面会・レクリエーションの状況
面会の制限の有無、外出・外泊の手続き、日々のレクリエーション活動の内容を確認しましょう。「入居後も本人らしい生活が続けられるか」という観点で見てみてください。
⑩ 入居後のケアプラン・家族への情報共有
施設側からどのように家族へ状態変化を連絡してくれるか、ケアプランの見直しに家族が参加できるかを確認しましょう。「何かあったときに連絡してもらえるか」という安心感が、家族の不安を大きく軽減します。
(出典:厚生労働省「高齢者介護・自立支援」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html)
見学時に施設に質問しておきたいこと
以下は見学時に施設担当者に質問するとよい事項の例です。
| カテゴリ | 質問例 |
|---|---|
| 費用 | 月額費用に含まれないものは何ですか? |
| 医療 | どの程度の医療的処置に対応していますか?(胃ろう・吸引等) |
| 看取り | 看取りに対応していますか?どのような方針ですか? |
| 夜間対応 | 夜間は何名のスタッフがいますか? |
| 面会 | 面会の時間帯や回数に制限はありますか? |
| 退居 | どのような場合に退居をお願いされることがありますか? |
| 空き状況 | 現在の空き状況・待機期間はどのくらいですか? |
「聞きにくいな」と感じる質問こそ、入居前に確認しておくべきものです。遠慮せずに聞いてみてください。
わたしも以前、見学に同行させていただいた際、「退居をお願いする場合の条件」を担当者に聞いたことがあります。「そんなことを聞くのは失礼では」と心配されていたご家族でしたが、施設側は丁寧に説明してくださいました。
複数施設の比較メモの取り方
複数の施設を見学する場合は、施設ごとに比較できるメモを残しておきましょう。
おすすめのメモ形式
施設名・見学日時・担当者名の他に、以下の10項目を5段階評価(1〜5)でメモする方法がシンプルで使いやすいです。
- 清潔さ・においの有無
- 職員の対応・表情
- 入居者の様子
- 食事の内容・形態
- 居室の広さ・設備
- 共用スペース・浴室
- 夜間・緊急時の対応
- 費用説明の透明性
- 外出・面会・レクの状況
- 情報共有・ケアプランへの参加
数値化するだけでなく、「気になった点」「よかった点」を文字でも残しておくと、後から振り返りやすくなります。
(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)
よくあるご質問
参考にした情報
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年5月時点)
- 厚生労働省「高齢者介護・自立支援」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html (2026年5月時点)
- 公益社団法人全国老人福祉施設協議会 https://www.roushikyo.or.jp/ (2026年5月時点)
まとめ
- 見学時は清潔さ・においからスタッフの対応・費用説明まで10項目を確認
- 「退居条件」「夜間スタッフ数」「追加費用の有無」は見学前に必ず質問する
- 複数施設は10項目の5段階評価+コメントで比較メモを取ると後で整理しやすい
- 見学は本人も同行できると理想的
- 口コミより実際の見学で判断することが大切
施設選びは急がず、気になった施設は複数回見学することをおすすめします。ご不明な点があればいつでもご相談ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。施設ごとに状況は異なります。最新情報は各施設に直接ご確認ください。
