介護施設の種類と違い|特養・老健・サ高住・有料老人ホームの比較

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!

「施設に入れたいけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」——そんなご相談をいただくことがとても多いです。特養・老健・サ高住・有料老人ホーム・グループホームと、施設の種類はたくさんありますが、それぞれ対象者・費用・サービス内容が大きく異なります。

この記事では、代表的な5種類の介護施設を比較表を交えながらわかりやすく解説します。「どの施設が合っているか」を考える際の参考にしていただければ幸いです。

介護施設の大きな分類:公的施設と民間施設

介護施設は大きく公的施設民間施設に分けられます。

分類 主な施設 特徴
公的施設 特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護医療院 費用が比較的低め、要介護認定が必要、待機期間が長い場合あり
民間施設 有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、グループホーム 多様なサービス、費用幅が広い、比較的入居しやすい

公的施設は費用が抑えられる一方で、待機期間が長いことが多いです。民間施設は入居しやすい反面、費用が施設ごとに大きく異なります。

(出典:厚生労働省「高齢者介護・自立支援」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホーム(略称:特養)は、公的介護保険施設の代表格です。要介護3以上の方が入居対象で、長期的・終身的な生活が可能です。

特徴

  • 要介護3以上の方を対象(例外的に要介護1・2の方も特例入所あり)
  • 公的な施設のため、費用が比較的低め
  • 終身利用が可能(看取りに対応している施設も多い)
  • 人気が高く、待機期間が数カ月〜数年になる場合がある
  • 医療的処置の対応範囲は施設によって異なる

費用の目安

月額費用は目安として5万〜15万円程度とされることが多いです(居住費・食費・介護サービス費の合計)。所得・資産に応じた「特定入所者介護サービス費(補足給付)」の軽減制度が利用できる場合があります。

「特養への申し込みは早めに」とよくいわれます。ご家族から聞いた話では、申し込み後2年以上待ったというケースも珍しくないようです。他の施設を利用しながら待機することも一般的です。

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設(略称:老健)は、病院から自宅への復帰を目指すリハビリ中心の施設です。医療と介護の両方のサービスが受けられます。

特徴

  • 要介護1以上の方が対象
  • 在宅復帰を目標とした短〜中期的な入所が基本(原則3〜6カ月程度)
  • 理学療法士・作業療法士によるリハビリが受けられる
  • 医師が常駐し、医療的管理が行われる
  • 長期入所には向かない場合がある

費用の目安

月額費用は目安として8万〜15万円程度とされることが多いです。特養と同様に補足給付制度の対象となる場合があります。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

サービス付き高齢者向け住宅(略称:サ高住)は、見守りと生活相談サービスが付いた賃貸住宅です。介護施設というよりも「住宅」の位置づけで、要支援から要介護の幅広い方が利用できます。

特徴

  • 60歳以上または要介護・要支援認定を受けた方が対象(施設による)
  • 安否確認・生活相談サービスが必須
  • 介護サービスは外部の事業者から別途契約する形が多い
  • バリアフリー設備が整っている
  • 終身利用できる施設もあるが、重度化した場合は転居が必要になることもある

費用の目安

月額費用は目安として10万〜25万円程度と幅があります。家賃・共益費・サービス費の合計で、介護サービスは別途加算されます。

有料老人ホーム

有料老人ホームは民間事業者が運営する施設で、介護付き住宅型健康型の3種類があります。

介護付き有料老人ホーム

施設スタッフが介護サービスを提供します。要介護度が高くなっても継続入居できる施設が多く、看取りにも対応している場合があります。入居一時金が発生する施設もあります。

住宅型有料老人ホーム

生活支援サービスが付いた施設で、介護が必要になった場合は外部サービスを利用します。自立から要介護まで幅広く受け入れていることが多いです。

費用の目安

施設によって大きく異なりますが、月額費用は目安として15万〜40万円程度の施設が多いです。入居一時金がかかる施設(数十万円〜数百万円)と、入居一時金がゼロの月額制の施設があります。

わたしが担当させていただいたお客様で、有料老人ホームを検討されたご家族が「入居一時金の有無と、月額の合計で比べると施設ごとにかなり差があった」とおっしゃっていました。長期利用を前提に、総費用でのシミュレーションをおすすめします。

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)

グループホームは、認知症の方が少人数(5〜9人程度)で共同生活を送る施設です。認知症ケアに特化した専門的なサポートが受けられます。

特徴

  • 要支援2以上で認知症の診断を受けた方が対象
  • 少人数で家庭的な雰囲気の中で生活できる
  • 施設のある市区町村に住民票が必要(地域密着型サービス)
  • 終身利用できる場合もあるが、医療依存度が高くなると転居が必要になることもある

費用の目安

月額費用は目安として15万〜20万円程度とされることが多いです。

5施設の比較表

施設名 対象者 月額費用目安 終身利用 入居一時金 リハビリ
特別養護老人ホーム(特養) 要介護3以上 5〜15万円程度 なし
介護老人保健施設(老健) 要介護1以上 8〜15万円程度 ×(原則) なし
サービス付き高齢者向け住宅 60歳以上等 10〜25万円程度 なし(月額制多)
有料老人ホーム(介護付き) 要介護度による 15〜40万円程度 ○(施設による) あり(施設による)
グループホーム 要支援2以上+認知症 15〜20万円程度 あり(施設による)

※費用はあくまでも一般的な目安です。施設・地域・介護度によって大きく異なります。

(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html

施設の選び方のポイント

施設選びでは、以下のポイントを参考にしてみてください。

  1. 要介護度と身体・認知の状態:現在の状態だけでなく、今後の変化も考慮して選びましょう。
  2. 医療的ケアの必要性:胃ろう・気管切開などの医療処置が必要な場合は、対応できる施設が限られます。
  3. 終身利用の希望:「できるだけ転居したくない」という場合は、終身利用が可能かどうかを確認しましょう。
  4. 費用の総額:月額だけでなく入居一時金も含めた総費用でシミュレーションしましょう。
  5. 立地・面会のしやすさ:ご家族が通いやすい場所かどうかも重要です。
  6. 実際に見学する:パンフレットや口コミだけでなく、必ず見学して施設の雰囲気を確認しましょう。

よくあるご質問

Q
特養に早く入れる方法はありますか?
A
特養への入所は要介護度や医療的ニーズなど複数の要素で判断されることが多いです。複数の施設に同時に申し込んでおくことが一般的です。ケアマネージャーさんに相談してみてください。
Q
老健は「一時的な入所」と聞きましたが、長く入れませんか?
A
老健は在宅復帰を目標とした施設のため、原則として長期入所には向いていません。ただし状況によって継続入所できるケースもあります。施設に直接ご確認ください。
Q
サ高住と有料老人ホームの違いは何ですか?
A
サ高住は「住宅」で介護サービスは外部から受ける形が多いです。有料老人ホームは施設内でサービスを提供します。費用体系や契約の性質も異なります。
Q
グループホームは認知症がないと入れませんか?
A
グループホームは認知症の診断を受けた方が対象のサービスです。認知症の診断がない場合は対象外となります。
Q
施設に入ってから別の施設に移ることはできますか?
A
はい、状態の変化や施設の方針によって転居することはあります。入居前に「どんな状態になったら対応できなくなるか」を確認しておくと安心です。
Q
施設の入居に際して保証人は必要ですか?
A
多くの施設では身元保証人や連帯保証人を求める場合が多いです。身寄りのない方向けの支援制度もありますので、ケアマネージャーさんにご相談ください。

参考にした情報

まとめ

  • 特養:要介護3以上・費用低め・終身可・待機あり
  • 老健:リハビリ中心・在宅復帰を目標・原則短〜中期
  • サ高住:住宅型・介護サービスは外部利用・幅広い対象
  • 有料老人ホーム:多様なサービス・費用幅大きい・終身対応施設もある
  • グループホーム:認知症の方向け・少人数・地域密着型
  • 施設選びは要介護度・医療ニーズ・費用・立地を総合的に検討
  • 必ず見学して実際の雰囲気を確認しましょう

施設選びは一度決めたら終わりではなく、状況に応じて見直すことも大切です。わからないことがあれば、担当のケアマネージャーさんや地域包括支援センターへご相談ください。

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※本記事の情報は2026年時点のものです。費用等は施設・地域により異なります。最新情報は各施設または厚生労働省にご確認ください。

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