こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!
「夜中にトイレまで行くのが大変になってきた」「転倒が怖いので近くにトイレを置きたい」——そんなご相談は、在宅での介護が始まったご家族からよくいただきます。
ポータブルトイレはベッドサイドや居室に設置できる持ち運び可能なトイレです。夜間のトイレ問題の解決や、移動距離の短縮による転倒予防に活用されています。
この記事では、ポータブルトイレの種類別の特徴・選び方・設置のポイント・後処理と脱臭の工夫、そして介護保険の活用方法をお伝えします。
ポータブルトイレとは
ポータブルトイレは、配管工事不要で部屋のどこにでも設置できる移動式のトイレです。介護保険の「特定福祉用具販売」の対象品目のひとつで、一定の要件を満たす方は購入費用の補助を受けられます。
主な活用場面は以下のとおりです。
- 夜間にトイレまで歩くのが大変な方のベッドサイドへの設置
- トイレまでの移動距離が長い場合の居室への設置
- 段差や廊下の移動が困難な方の部屋内での使用
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
プラスチック型の特徴
プラスチック型は最もスタンダードなポータブルトイレで、本体がプラスチック製です。
- メリット:軽量で持ち運びやすい。汚れが落ちやすく清潔に保ちやすい。価格の目安が比較的低い
- デメリット:外観がトイレそのものであるため、来客時など部屋に置いておくことに抵抗を感じる方もいらっしゃいます
- 向いている状況の目安:コスト重視の方、まず試してみたい場合
家具調型の特徴
家具調型は木目調や家具風のデザインを持つポータブルトイレです。
- メリット:部屋の中に置いても家具として見え、違和感が少ない。ご本人の尊厳に配慮した選択肢
- デメリット:プラスチック型よりも重く、価格が高い傾向があります
- 向いている状況の目安:インテリアを気にする方、プライバシーへの配慮が必要な場合
水洗式の特徴
水洗式は本体にタンクを搭載し、レバーやスイッチで水を流す機能があるタイプです。
- メリット:排泄後に水で流せるため、通常のトイレに近い感覚で使える。においが軽減しやすい
- デメリット:定期的な給水と排水処理が必要。重量があり、移動が難しいことがあります
- 向いている状況の目安:通常のトイレに近い使用感を望む方、においへの対策を重視する方
(出典:公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム(TAIS)」 https://www.techno-aids.or.jp/)
その他のタイプ(コモード型・簡易型など)
コモード型(椅子兼用)
座面の下にバケツや受け皿を収納でき、移動や入浴補助椅子としても使えるタイプです。ベッドサイドで立ち上がりの補助にもなります。
簡易型(折りたたみ式)
使わないときに折りたためるコンパクトなタイプです。スペースが少ない部屋や旅行・外出時に持参したい場合に使われることがあります。
タイプ別比較表
| タイプ | 外観 | 清潔管理 | 価格目安 | においへの対応 |
|---|---|---|---|---|
| プラスチック型 | シンプル | しやすい | 比較的低め | バケツ式・消臭剤で対応 |
| 家具調型 | インテリア風 | やや手間 | 中〜高め | 消臭剤・ニオイ防止バケツ |
| 水洗式 | 通常のトイレ風 | 給排水管理必要 | 高め | 水で流すため軽減しやすい |
| コモード型 | 椅子兼用 | しやすい | 中程度 | 消臭剤で対応 |
※価格はあくまで目安です。機種・事業者によって異なります。
設置場所の選び方
ポータブルトイレを設置する場所は、安全性・使いやすさ・プライバシーのバランスを考慮します。
設置場所の基本的な考え方
- ベッドからの距離:夜中に起き上がって使うことが多い場合、手が届く近さに設置すると転倒リスクの軽減に役立ちます
- 壁や家具との位置関係:立ち座りの際に手をつける壁や手すりが近くにあると安心です
- カーテンやパーテーション:プライバシーに配慮し、必要に応じて仕切りを設けます
- 換気の確認:窓や換気扇の近くに設置するとにおいの拡散を防ぎやすいです
設置スペースの目安
- ポータブルトイレの前方に50cm以上の空間があると立ち座りがしやすいことが多いです
- 車椅子から移乗する場合は側方にも十分なスペースが必要です
後処理・脱臭の工夫
ポータブルトイレを使い続けるうえで、後処理と臭い対策は日常的な課題のひとつです。
後処理の基本
- バケツや受け皿は使用後に速やかに処理し、洗浄・消毒することが基本です
- 専用のポリ袋を使うと処理が楽になることがあります(吸水シートと組み合わせる方法もあります)
- 介助者の感染予防のため、手袋・マスクの着用をお勧めします
脱臭・においを抑える工夫
- 消臭剤・防臭剤:バケツに入れて使う液体消臭剤や、置き型の消臭剤が一般的です
- 防臭バッグ・防臭袋:排泄物を入れてにおいを閉じ込めるタイプのものがあります
- 換気の徹底:使用後に窓を開けたり、換気扇を使ったりすることが効果的なことが多いです
- バケツのふた:使用後はすぐにふたをする習慣をつけるとにおいの拡散を防ぎやすくなります
介護保険(特定福祉用具販売)の対象について
ポータブルトイレは介護保険の「特定福祉用具販売」の対象品目です。レンタルではなく購入の形になり、要支援1以上の認定を受けた方は、年間(4月〜翌3月)10万円を上限に購入費用の1〜3割の自己負担で購入できます。
つまり、10万円(上限)の用具を購入する場合、自己負担は1割の方で1万円、3割の方で3万円が目安となります。
特定福祉用具販売の対象品目の中には腰かけ便座(ポータブルトイレ)の他に、入浴補助用具・手すり(工事を伴うもの)・簡易浴槽なども含まれます。年間限度額は合算されますのでご注意ください。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
現場でのエピソード
夜間のトイレのたびに家族を起こしてしまうことに申し訳なさを感じているご利用者から相談をいただいたことがあります。暗い廊下を歩くのが不安で、毎晩眠れていないともおっしゃっていました。
ベッドのすぐ隣にポータブルトイレを設置し、立ち上がりの補助のために手すりも組み合わせることをご提案しました。家具調タイプを選んでいただいたことで、昼間も部屋に違和感なく置けると喜んでいただけました。数週間後に「夜中に家族を起こさなくて済むようになった」とご連絡をいただき、双方の生活の質が少し上がったと感じた経験です。
よくあるご質問
参考にした情報
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html (2026年5月時点)
- 公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム(TAIS)」 https://www.techno-aids.or.jp/ (2026年5月時点)
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年5月時点)
まとめ
- ポータブルトイレはプラスチック型・家具調型・水洗式・コモード型などがある
- 外観・清潔管理・においへの対応などを考慮してタイプを選ぶ
- 設置はベッドからの距離・立ち座りのしやすさ・換気を考慮する
- 後処理は速やかに行い、消臭剤・換気を組み合わせる
- 介護保険の「特定福祉用具販売」の対象品目(年間10万円上限)
- 要支援1以上から購入補助を利用できる(自己負担1〜3割)
ポータブルトイレの選択や購入手続きでお悩みの際は、シルバーとっぷへお気軽にご相談ください。千葉県内のご自宅へ訪問し、設置場所の確認や適切なタイプのご提案をします。
千葉県でポータブルトイレの購入をお考えなら、株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にお電話ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。機種によって仕様・価格が異なります。介護保険の上限額・自己負担割合は年度・所得によって変わる場合があります。
