こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!
「介護ベッドを借りたいけれど、種類が多くてどれを選べばいいかわからない」——そんなご相談を、ご家族の方からよくいただきます。
介護ベッド(特殊寝台)はモーターの数によって動作の種類が変わり、ご利用される方の状態によって適切なタイプが異なります。また、部屋の広さや搬入経路によって選べるサイズが決まることもあります。
この記事では、モーター数の違いからサイズ・付属品の選び方まで、介護ベッドを選ぶうえで知っておきたいポイントを丁寧に解説します。
介護ベッドとは(特殊寝台の概要)
介護ベッドは介護保険制度上「特殊寝台」と呼ばれ、背上げ・足上げ・高さ調整などの電動機能を持つベッドです。一般的なベッドと違い、ご本人の状態に合わせてさまざまな姿勢をとれるため、起き上がりや立ち上がりの補助、介助者の負担軽減に役立ちます。
介護保険の対象品目(福祉用具貸与13品目のひとつ)として、要件を満たす方は月額費用の1〜3割の自己負担でレンタルできます。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
モーター数の違いと選び方の目安
介護ベッドのモーター数は「1モーター」「2モーター」「3モーター」「4モーター」の4種類が一般的です。モーターが増えるほど動作の自由度が上がりますが、その分レンタル費用の目安も高くなる傾向があります。
| モーター数 | 主な動作 | 向いている状態の目安 |
|---|---|---|
| 1モーター | 背上げのみ | 自力でベッドの高さ調整が不要な方 |
| 2モーター | 背上げ+高さ調整 | 立ち上がりに補助が必要な方、介助者が腰への負担を軽減したい場合 |
| 3モーター | 背上げ+足上げ+高さ調整 | むくみが気になる方、より細かい姿勢調整が必要な方 |
| 4モーター | 背上げ+足上げ+高さ調整+床板の左右傾斜など | 拘縮や体圧分散が特に必要な方 |
2モーターと3モーターの違い
現場でよくご質問いただくのが「2モーターと3モーターのどちらにすればよいか」です。
2モーターは「背上げ」と「高さ調整」の2つの動きができます。立ち上がりの際にベッドを高くして足をつきやすくしたい方や、介助者が中腰での介助を減らしたい場合に向いていることが多いです。
3モーターはこれに「足上げ」が加わります。背上げと足上げを連動させることで、ずり落ち防止の効果が期待できます。下肢のむくみが気になる方にも選ばれることがあります。
4モーターについて
4モーターは3モーターの動作に加え、床板の傾斜調整(ティルト機能)や分割可動など、より細かい体位調整ができる機種が多いです。拘縮や褥瘡リスクが高い方、長時間ベッド上で過ごす方に検討されることがあります。
サイズ(レギュラー・ミニ)の選び方
介護ベッドには主に「レギュラーサイズ」と「ミニサイズ(ショートサイズ)」があります。
| サイズ名 | おおよその寸法(目安) | 向いている方 |
|---|---|---|
| レギュラー | 幅約83〜91cm・長さ約191〜200cm | 身長160cm以上の方、十分なスペースがある場合 |
| ミニ(ショート) | 幅約83〜91cm・長さ約180〜183cm | 身長160cm未満の方、居室が狭い場合 |
※寸法はメーカー・機種によって異なります。目安としてご参照ください。
ミニサイズは部屋のスペースが限られている場合に有効です。ただし、身長が高い方にはマットレスや床板からはみ出してしまうことがありますので、ご利用者の身長を必ず確認します。
サイドレール・マットレスとの組み合わせ
介護ベッドは本体だけでなく、付属品との組み合わせが重要です。付属品(特殊寝台付属品)も介護保険の貸与対象品目です。
サイドレール(柵)
サイドレールはベッドの両側に取り付ける柵で、転落防止や起き上がりの補助に使われます。本数・形状によって使い勝手が変わるため、立ち上がりの際に手をついて使いたい場合は「L字型手すり」と組み合わせることもあります。
注意点として、サイドレールとマットレスの間に頭や首が挟まる「スキマ事故」のリスクがあります。設置後は必ずスキマの確認をするようにしています。
マットレス
介護ベッド用マットレスは「ウレタン系」「スプリング系」「体圧分散型(ウェービング等)」などの種類があります。
- ウレタン系:軽量で扱いやすく、標準的に使われることが多いです
- 体圧分散型:褥瘡リスクの高い方に選ばれることがあります。ただし、厚みのあるマットレスはベッドの端座位時に足がつきにくくなることがあるため、確認が必要です
(出典:公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム」 https://www.techno-aids.or.jp/)
介護保険の適用条件
介護ベッド(特殊寝台)とその付属品は、介護保険の福祉用具貸与の対象品目です。ただし、原則として要介護2以上の認定を受けた方が対象となります。
要支援1・2および要介護1の方は原則対象外ですが、以下の条件に当てはまる場合は「例外給付」として利用できることがあります。
- 疾患等により日常生活能力が低下し、要介護2相当と認められる場合
- 医師の意見書や調査により必要性が確認された場合
例外給付の申請はケアマネージャーを通じて行いますので、まずはご担当のケアマネージャーさんにご相談ください。
搬入経路・設置スペースの確認ポイント
介護ベッドは大型の用具のため、搬入前に必ず確認しておきたいポイントがあります。
設置スペースの目安
- ベッド本体の周囲に少なくとも50cm以上のスペースがあると、介助がしやすいといわれています
- 車椅子への移乗を行う場合は、片側に70cm以上を確保できると動作しやすいことが多いです
搬入経路の確認
- 玄関ドアの有効幅(目安として75cm以上あると搬入しやすい場合が多いです)
- 廊下の幅と曲がり角の広さ
- エレベーターの有無(集合住宅の場合)と内寸
- 居室のドア幅
わたしたち福祉用具専門相談員が事前に自宅を訪問し、搬入経路を確認したうえで適切な機種をご提案しています。一度「搬入できないかもしれない」と心配されていたお客様のお宅でも、分割搬入可能なタイプをご提案して無事に設置できたケースがありました。お気軽にご相談ください。
現場でのエピソード
以前、脳梗塞の後遺症で片麻痺のある方のご自宅を訪問したことがあります。ご本人は自力での寝返りが難しい状態で、就寝中のご家族の介助が毎晩の負担になっているとのことでした。
ご相談の結果、3モーターの介護ベッドと体圧分散マットレスを組み合わせてレンタルすることになりました。背上げ・足上げを活用することで起き上がりの補助がしやすくなり、夜間の介助回数が減ったとご家族からご連絡をいただきました。介護用具が生活の質に直接つながる場面を感じたエピソードです。
よくあるご質問
参考にした情報
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html (2026年5月時点)
- 公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム(TAIS)」 https://www.techno-aids.or.jp/ (2026年5月時点)
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年5月時点)
まとめ
- 介護ベッドはモーター数(1〜4)によって動作と対応できる状態が異なる
- 2モーターは背上げ+高さ調整、3モーターはさらに足上げも可能
- サイズはレギュラーとミニがあり、身長と部屋の広さで判断する
- 付属品(サイドレール・マットレス)との組み合わせも重要
- 介護保険適用は原則要介護2以上(例外給付あり)
- 搬入前に玄関・廊下・居室ドアの幅の確認が必要
介護ベッドの選択でお悩みの際は、ぜひシルバーとっぷへご相談ください。千葉県内を中心にご自宅へ訪問し、お体の状況や生活環境に合わせたご提案をさせていただきます。
千葉県で介護ベッドのレンタルをお考えなら、株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にお電話ください。
お問い合わせフォームはこちら
※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。機種・サイズ等の寸法はあくまで目安であり、メーカー・機種によって異なります。
