こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
「仕事があるから昼間は親のそばにいられない。でも施設には入れたくない」——千葉市内を訪問していると、40〜50代の方からこういったお声をよく耳にします。仕事と介護の両立は、今や珍しいことではありません。でも、やり方を知らないと、知らず知らずのうちに体と心を壊してしまいます。
この記事では、千葉市で働きながら在宅介護を続けるために活用できる福祉用具・介護サービス・制度を具体的にお伝えします。
仕事と介護の両立で一番困る「3つの壁」
仕事をしながら在宅介護をしている方が最も困るのは、次の3点です。
- 平日昼間の介護:仕事で家を空けている間、誰が介護するのか
- 夜間の不安:夜中に親が転倒しないか、急変しないか、眠れない夜が続く
- 緊急時の対応:仕事中に「転倒した」「救急車を呼んだ」という連絡が来たときの対応
それぞれの「壁」に対する解決策を、以下で具体的にお伝えします。
「平日昼間の介護」を解決する仕組みづくり
平日昼間の介護を外部サービスに委ねることが、仕事との両立の最大の鍵です。
- デイサービス(通所介護):週2〜3回、施設で食事・入浴・機能訓練を受けることができます。送迎つきなので、働く家族が送り出せない場合も施設の車が迎えに来てくれます。
- 訪問介護(ホームヘルパー):ヘルパーが自宅に来て、食事準備・服薬管理・入浴介助などを行います。週3〜5回程度の利用が多いです。
- 夜間対応型訪問介護:夜間の定期巡回や緊急時のコールサービス。仕事中の夜間不安にも対応できます。
これらのサービスと福祉用具(電動介護ベッド・手すり・歩行器)を組み合わせることで、「介護者が仕事に行ける体制」が整います。
夜間の不安を解消する福祉用具
「夜中に親が転倒しないか心配で眠れない」という声はとても多いです。夜間の不安を軽減するための福祉用具があります。
離床センサー
ベッドから離れようとした際にセンサーが感知してスマートフォンや別室のブザーに通知します。夜中にトイレに起きた際も即座に知ることができ、介護者が安眠できる環境が生まれます。
電動介護ベッドの柵(サイドレール)
就寝時に設置することで、寝返りによるベッドからの転落を防ぎます。
自動体位変換マット
エアセルが自動的に膨らんだり縮んだりして体位を変換するマットです。夜間に介護者が起きて体位変換する必要がなくなり、介護者の睡眠が確保されます。
「緊急時の対応」体制を整える
仕事中に親に何かあったとき、すぐに会社を出られるとは限りません。あらかじめ「緊急時はこうする」という体制を整えておくことで、万一の際の混乱を防げます。
- 緊急通報機器:ボタン一つで救急・警備・家族に連絡できる機器を設置する
- ケアマネへの情報共有:「平日昼間は連絡がつきにくい。緊急時は○○に連絡してほしい」と伝えておく
- 近隣・民生委員への相談:近くに信頼できる方がいれば、緊急時の第一連絡先にお願いしておく
- 訪問看護との連携:定期的に訪問看護師が状態確認することで異変の早期発見ができる
千葉市の地域包括支援センターで「両立支援」に相談する
千葉市の地域包括支援センターでは、「仕事と介護の両立」についての相談も受け付けています。ソーシャルワーカー(社会福祉士)が状況を聞いたうえで、地域のサービスを組み合わせたプランを一緒に考えてくれます。
「何から手をつければいいかわからない」という段階でも相談できます。まずは担当エリアの地域包括支援センターに電話してみてください。
(出典:千葉市「地域包括支援センターの一覧」 https://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/korei/chiikishien/chiikihoukatusien.html)
介護休業制度の「体制構築期間」としての戦略的活用法
介護休業は「93日間(分割して3回まで取得可能)」の休業権利です。多くの方がこれを「仕事を辞める準備期間」と思っていますが、本来は「在宅介護の体制を整えるための期間」として使うものです。
この93日間を使って:
- 要介護認定の申請・取得
- ケアマネとの面談・ケアプランの作成
- 訪問介護・デイサービスの手配
- 福祉用具(介護ベッド・手すり等)の設置
- 緊急時の連絡体制の整備
これらを整えれば、介護休業終了後に仕事に戻ることができます。介護休暇(年5日、または5日×2人以上の場合は10日)も組み合わせると、より柔軟な対応が可能です。
(出典:厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/000103533.html)
ケアマネへの「制約」を正直に伝えることの重要性
「平日昼間は仕事で連絡が取れない」「毎週のデイの送り出しができない日がある」——こうした制約を、ケアマネに正直に伝えることをお勧めします。
ケアマネは「家族の制約」を踏まえたプランを作ることができます。「送迎付きのデイを選ぶ」「ヘルパーが服薬管理をする」など、働く介護者の状況に合わせた調整ができます。遠慮して言わないでいると、実態に合わないプランになってしまうことがあります。
よくあるご質問
まとめ
- 「平日昼間の介護」はデイサービス・訪問介護で外部委託することが最大の解決策
- 「夜間の不安」は離床センサー・自動体位変換マットで軽減できる
- 「緊急時の対応」は緊急通報機器とケアマネへの制約共有で備える
- 介護休業は「辞める準備」ではなく「体制構築期間」として活用する
- 地域包括支援センターへの相談が両立の出発点
「仕事をしながら介護する」ことは、工夫次分で実現できます。「すべて自分でやらなければ」という思い込みを手放し、福祉用具・介護サービス・地域のサポートを上手に使いましょう。稲毛区を拠点とするシルバーとっぷは、働くご家族が安心できる環境づくりをサポートします。
千葉市で働きながら介護を続けるための福祉用具選びはシルバーとっぷにお任せください。
お問い合わせフォームはこちら
参考にした情報
- 厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/000103533.html(2026年6月時点)
- 千葉市「地域包括支援センターの一覧」 https://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/korei/chiikishien/chiikihoukatusien.html(2026年6月時点)
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html(2026年6月時点)
雲居 愛(くもい あい)
株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。千葉県内の大学で社会福祉を学び、2024年シルバーとっぷ入社。現在は千葉市を中心にご家族のもとへ訪問し、福祉用具の選定やご相談を担当。趣味は読書と犬の散歩。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。介護休業等の制度詳細については最新の法令や会社の規定をご確認ください。
