こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
「船橋に住む父が転倒して、これから介護が必要になりそう。でも何から始めたらいいかわからない」——こんなお声をよくいただきます。そんなときに最初に頼れる窓口が、地域包括支援センターです。船橋市は面積が広く、市内に多数の地域包括支援センターが設置されています。どのセンターに相談すればよいか、何を話せばよいか、そして実際に福祉用具を使い始めるまでの流れを、この記事で丁寧にご説明します。
地域包括支援センターとは何か
地域包括支援センターは、高齢者の生活全般を支援するために市区町村が設置した総合相談窓口です。主な機能は次の4つです。
- 総合相談・支援:介護・医療・福祉に関するどんな相談にも対応します。「どこに相談すればいいかわからない」という方の最初の窓口です。
- 権利擁護:高齢者の権利を守る支援(消費者被害・虐待対応等)
- 包括的・継続的ケアマネジメント支援:居宅介護支援事業所のケアマネジャーへの支援・連携
- 介護予防ケアマネジメント:要支援認定者へのサービス調整
(出典:厚生労働省「地域包括支援センターの概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/)
費用は無料です。「まだ介護保険の認定を受けていない」「何が必要かすらわからない」という段階でも、遠慮なく相談できます。
船橋市の地域包括支援センター|担当エリアの調べ方
船橋市は市内に多数の地域包括支援センターを設置しており、担当エリアは住所(丁目)によって決まっています。まずは船橋市公式サイトで担当センターを確認してください。
(出典:船橋市公式サイト「地域包括支援センター一覧」 https://www.city.funabashi.lg.jp/kenko/kaigo/001/p004154.html)
担当センターへ電話または直接窓口を訪れて「介護について相談したい」とお伝えするだけで対応してもらえます。予約なしで相談できるセンターも多くあります。
初回相談で伝えること|3つのポイントを事前にまとめておく
地域包括支援センターへの初回相談では、以下の3つのポイントを事前に整理しておくとスムーズです。
- 親(本人)の現在の状態
「最近転倒した」「自分でトイレに行けなくなってきた」「認知症の診断を受けた」など、具体的な状況を伝えます。 - どんな困りごとがあるか
「夜中の介助で家族が疲弊している」「玄関の段差で転倒しそうで心配」など、困っていることを率直に話してください。 - 家族構成・生活環境
「同居している家族は仕事があって昼間は一人」「息子・娘は他県に住んでいる」など、介護体制の現状を伝えます。
「うまく話せるか心配」という方もいらっしゃいますが、どんな小さな悩みでも構いません。わたしも訪問時にケアマネジャーさんから「初回相談でどう話してよいかわからず、なかなか足を運べない方も多い」とお聞きします。まず電話一本から始めてみてください。
要介護認定の代行申請|地域包括支援センターに頼める
要介護認定の申請は本人・家族が市役所に行って行うのが原則ですが、地域包括支援センターが申請を代行してくれます。「体が不自由で市役所まで行けない」「書き方がわからない」という場合は、センターに代行申請を依頼しましょう。
代行申請ができることを知らずにご自分で手続きしようとして大変な思いをされた方もいらっしゃいます。ぜひ活用してください。
ケアマネジャーの選び方|千葉県介護サービス情報公表システムの活用
要介護(要支援2超)の認定を受けた後は、居宅介護支援事業所のケアマネジャー(介護支援専門員)を選んで、ケアプランを作成してもらいます。
船橋市内の居宅介護支援事業所は、千葉県が運営する「千葉県介護サービス情報公表システム」で検索できます。
(出典:千葉県介護サービス情報公表システム https://www.pref.chiba.lg.jp/)
ケアマネジャーは「自宅の近く」「専門性が高い(病気に詳しいなど)」「コミュニケーションが取りやすい」などの観点で選ばれることが多いです。地域包括支援センターに「この地域でお勧めの居宅介護支援事業所はありますか?」と聞いてみることも有効です。
暫定プランで認定前から福祉用具を始める方法
要介護認定の結果が出るまでには通常約30日かかります。緊急の場合や退院直後には「認定結果を待てない」というケースもあります。そのような場合は暫定プランを使って認定前から福祉用具を利用開始できます。
暫定プランとは、認定結果が出る前にケアマネジャーが作成する仮のケアプランです。認定後、実際の要介護度が申請時の想定と異なった場合、費用の負担が変わることがあるため、事前にケアマネジャーと費用についてよく確認することをお勧めします。
船橋市の認知症施策と地域包括との連携
船橋市は認知症地域支援推進員を配置し、認知症の方やご家族を地域全体で支える取り組みを進めています。地域包括支援センターでは認知症に関する相談も受け付けており、「物忘れが増えた親が心配」「認知症と診断されたが次のステップが分からない」という方にも対応しています。
認知症の方への福祉用具としては、徘徊感知機器(離床センサー・玄関センサー)なども要介護2以上であればレンタルできます。認知症施策の相談と合わせて、安全な在宅生活の環境整備をご検討ください。
よくあるご質問
まとめ
- 地域包括支援センターは無料で何でも相談できる介護の総合窓口。認定前でも利用可能。
- 船橋市は多数のセンターが設置。住所(丁目)ごとに担当が決まっているので、まず市公式サイトで確認を。
- 初回相談では「親の状態」「困りごと」「家族構成」の3点を整理してから行くとスムーズ。
- 要介護認定の代行申請もセンターに頼める。申請書の書き方がわからなくても大丈夫。
- 認定前でも暫定プランで福祉用具を利用開始できる。急ぐ場合はケアマネに相談を。
- 認知症施策との連携も進んでいる。介護全般の困りごとをワンストップで相談できます。
「どこに相談すればよいかわからない」と感じている方こそ、地域包括支援センターへの一歩が大きな力になります。シルバーとっぷも、ケアマネジャーさんや地域包括支援センターと連携しながら、船橋市内の皆さまの在宅生活を支えています。
参考にした情報
- 厚生労働省「地域包括支援センターの概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/(2026年6月時点)
- 船橋市公式サイト「地域包括支援センター一覧」 https://www.city.funabashi.lg.jp/kenko/kaigo/001/p004154.html(2026年6月時点)
- 千葉県公式サイト「千葉県介護サービス情報公表システム」 https://www.pref.chiba.lg.jp/(2026年6月時点)
免責事項:本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度・窓口情報は船橋市公式サイトまたは各地域包括支援センターへご確認ください。
