こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
千葉県最大の面積を誇る市原市——北部はJXTGエネルギーをはじめとする石油化学コンビナートが林立する工業都市の顔を持ち、南部は養老渓谷・高滝湖といった豊かな自然が広がる中山間地域です。同じ「市原市」という市名でも、北部と南部では文字通り「別の街」といってよいほど住環境が違います。
市原市の規模と多様性——約368km²が示す「二つの顔」
市原市の面積は約368km²で千葉県内最大、全国の市の中でも有数の広さです。面積だけで言えば東京23区(約628km²)の約58%に相当します。
市域の北部(市原市中心部・姉崎・五井・椎津・玉前)は京葉工業地域の一翼を担う石油化学コンビナート(京葉コンビナート)を抱える工業都市です。一方、市の南部(養老渓谷・飯給・朝生原・大多喜町境周辺)は山間地帯で、農業・林業が今も営まれています。
この地理的・文化的な二極化が、在宅介護の支援においても大きな影響を与えます。
(出典:市原市「市原市の概要」 https://www.city.ichihara.chiba.jp/category/2-1-0-0-0.html)
北部:石油化学コンビナート地帯の工業都市と住宅地
五井・姉崎・辰巳台・国分寺台など市原市北部は、1960〜70年代の工業化の時代に工場労働者のための住宅地・ニュータウンが大規模開発されたエリアです。JR内房線・小湊鉄道が走り、東京都市部への通勤圏内としての住宅地機能も担っています。
北部の住環境特徴:
- 1960〜80年代建設の戸建て住宅が多い丘陵地の住宅地
- コンビナート勤務経験者の多い高齢者(重労働歴・職業性疾患のリスクが高い場合も)
- JR五井駅・姉崎駅周辺の商業地から少し離れた住宅地では、交通アクセスが車頼みのケースも
北部は比較的医療機関・介護施設へのアクセスが良く、在宅介護の支援体制も整っています。
南部:養老渓谷・高滝湖の中山間地域での介護の現実
市原市南部(養老渓谷・飯給・朝生原・上総山口駅周辺)は小湊鉄道が唯一の公共交通機関というエリアです。山あいの集落では、古い農家や一戸建てが点在しており、高齢者の生活は車がなければ成り立たない状況です。
南部での在宅介護の課題:
- 移動困難:自動車を運転できなくなると、通院・買い物・介護サービスへのアクセスがほぼ不可能になる
- 介護サービス事業所が少ない:訪問介護・デイサービスの選択肢が北部と比べて大幅に少ない
- 福祉用具の配達に時間がかかる:南部の集落によっては千葉市稲毛区(シルバーとっぷ本拠)から1時間以上かかる場合も
(出典:市原市「地域包括ケアシステム推進計画」 https://www.city.ichihara.chiba.jp/category/4-11-0-0-0.html)
広大な市域での福祉用具配達——南部エリアへの対応
シルバーとっぷは千葉市稲毛区に拠点を置いており、市原市北部(五井・姉崎・辰巳台・国分寺台)であれば比較的スムーズに訪問できます。一方、南部(養老渓谷・高滝湖周辺)への訪問は片道1時間前後かかることがあります。
南部エリアへの対応について:
- 事前のお電話・メールでのご相談をお願いしています
- 日時の調整を柔軟に行い、効率的に訪問できるよう工夫しています
- 緊急の場合は最優先で対応します
「遠いから諦めた」という方からのご相談を受けることがありますが、諦めないでください。わたしたちは市原市南部への訪問も承っています。
市原市の医療体制——市原市立市民病院・千葉労災病院
市原市には市原市立市民病院(五井地区)と独立行政法人労働者健康安全機構 千葉労災病院(市原市辰巳台)という二つの主要病院があります。
千葉労災病院はコンビナート関連の職業性疾患(職業性喘息・じん肺・有機溶剤中毒など)の専門的な診療でも知られており、長年工場で働いてきた市原市北部の高齢者にとって重要な医療機関です。
いずれの病院も退院後の在宅復帰支援に力を入れており、担当ケアマネジャーを通じた福祉用具事業者との連携体制が整っています。
(出典:市原市立市民病院 https://www.hospital.ichihara.chiba.jp/)
市原市での在宅介護支援——地域包括支援センターの役割
市原市は広大な市域に複数の地域包括支援センターを設置し、各エリアをカバーしています。南部エリアをカバーするセンターも設置されていますが、センター職員が担当する範囲が広くなりがちなため、早めの相談が大切です。
在宅介護を始める際は、まず市原市内の地域包括支援センターに連絡し、要介護認定の申請・ケアマネジャーの選定を進めることをお勧めします。
(出典:市原市「地域包括支援センター」 https://www.city.ichihara.chiba.jp/category/4-11-7-0-0.html)
よくあるご質問
まとめ
- 市原市は約368km²と千葉県最大面積で、北部工業地帯と南部中山間地域が共存
- 北部(五井・姉崎・辰巳台・国分寺台)は比較的サービスが整った住宅地エリア
- 南部(養老渓谷・高滝湖周辺)は移動困難・サービス過疎が深刻な中山間地域
- 千葉労災病院・市原市立市民病院からの退院時連携に対応
- シルバーとっぷは市原市全域(南部含む)への訪問に対応
- 南部への訪問は事前連絡・日時調整をお願いしています
広い市原市のどこにいても、在宅介護のサポートは届きます。遠慮せずにご連絡ください。
市原市(北部・南部全域)の福祉用具レンタルはシルバーとっぷへ。養老渓谷周辺にも対応しています。
お問い合わせフォームはこちら
参考にした情報
- 市原市「市原市の概要」 https://www.city.ichihara.chiba.jp/category/2-1-0-0-0.html (2026年6月時点)
- 市原市立市民病院 https://www.hospital.ichihara.chiba.jp/ (2026年6月時点)
- 市原市「地域包括支援センター」 https://www.city.ichihara.chiba.jp/category/4-11-7-0-0.html (2026年6月時点)
著者:雲居 愛(くもい あい)
株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。2024年シルバーとっぷ入社。趣味は読書と犬の散歩。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。最新情報は各関係機関の公式サイトをご確認ください。
