こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
「介護ベッドを置きたいけれど、国府台の古い家に入るかしら」「行徳の団地でエレベーターが小さいから心配」——市川市内のご家庭を訪問していると、エリアごとに住宅事情が異なることを実感します。この記事では、市川市の主要エリア別の住宅特性に合わせた介護ベッド・手すり・スロープの選び方と設置のポイントをお伝えします。
市川市の3エリアと住宅特性
市川市内で福祉用具のご相談をいただくご家庭は、大きく3つのタイプに分けられます。
- 国府台・菅野エリア:昭和30〜50年代建築の大型一戸建て。間取りが広い反面、廊下幅が狭い・和室中心・段差が多い。
- 行徳エリアの団地(5階建てエレベーターなし):東京湾岸埋立地の古い公団住宅。エレベーターなし棟では上階からの外出が困難になりやすい。
- 本八幡のタワーマンション:比較的新しい高層住宅。エレベーター完備だが、サービスエレベーターの事前予約が必要な棟が多い。
介護ベッドの搬入チェックポイント|エリア別の注意点
介護ベッドは要介護2以上の方が対象で、月額4,000〜8,000円程度(1割負担で400〜800円程度)が目安です。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
国府台・菅野の大型一戸建て
昭和時代の大型住宅では、以下の点に注意が必要です。
- 廊下幅:旧来の住宅は廊下幅が狭い(内法75cm前後)ことがある。標準型ベッドが通らない場合はコンパクト型を選定します。
- 和室への設置:畳の上への直置きは避けます。専用の敷板(ベッド専用マット)を使用するか、フローリングの洋室への配置変更をご検討ください。
- 階段の問題:2階寝室の方は1階への引越しを検討。1階に和室がある場合は敷板対応で設置可能なことが多いです。
行徳の団地(エレベーターなし5階建て)
エレベーターなし棟での現実的な対応策を考えてみましょう。
- 介護ベッドの搬入:ベッドはパーツごとに分解して階段で搬入可能です。ただし3〜5階では作業員の負担が大きく、事前確認と搬入の段取りが必要です。
- 長期的な視点:高層階に住む方は、外出が困難になる前に1階の転居や施設入所も含めて早めの相談をお勧めします。
- 屋内での自立支援優先:外出が難しくなった場合でも、室内での自立した生活を維持するための手すり・歩行器の整備を優先しましょう。
本八幡のタワーマンション
- サービスエレベーターの予約:多くの棟でサービスエレベーターが必要。管理会社に事前連絡・予約が必要です。
- 廊下の養生:搬入時に廊下への養生が必要な棟もあります。管理会社の規約を確認してください。
- 設置スペース:タワーマンションは室内が広くても動線が複雑な場合があります。事前の訪問アセスメントで動線確認を行います。
手すりの選び方と設置優先箇所
手すりは要支援1以上の方から介護保険でレンタルできます。工事不要の置き型・突っ張り型が対象です。設置優先箇所は転倒リスクの高い順に考えます。
| 優先度 | 場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 1位 | 浴室・洗い場 | 濡れた床での滑り転倒が最もリスクが高い |
| 2位 | 階段 | 踏み外しによる重篤な転倒につながる |
| 3位 | 玄関(上がりかまち) | 段差での立ち座りに力が必要 |
| 4位 | 廊下・トイレ前 | 夜間のトイレ移動で転倒しやすい |
特に国府台・菅野の古い住宅では玄関の上がりかまちが高め(30〜40cm)のものが多く、手すりの設置が非常に有効です。
スロープのレンタルか購入か|コスト計算の考え方
段差解消スロープは要支援1以上からレンタルできます。レンタルか購入どちらが得かは、利用期間によって変わります。
- 短期利用(退院後3〜6か月)の場合:レンタルが有利。状態が回復すればスロープが不要になる可能性があります。
- 長期利用(1年以上見込み)の場合:購入の方が総コストを抑えられるケースもあります。ただし、身体状況変化への対応の柔軟性を考えるとレンタルも十分な選択肢です。
月額レンタル料の目安は500〜2,000円程度(1割負担で50〜200円程度)です。ケアマネジャーと相談しながら決めましょう。
市川市の住宅改修費補助制度との組み合わせ
介護保険では、手すりの取り付けや段差解消などの住宅改修に対して最大20万円(1割負担で2万円)の補助が受けられます。この「住宅改修費」は工事が必要なもの(壁付け手すり・床のフローリング化など)に適用され、レンタルとは別の制度です。
市川市独自の住宅改修補助制度がある場合は、市役所の窓口に確認することをお勧めします。介護保険の住宅改修と市独自補助を組み合わせることで、自己負担をさらに抑えられる可能性があります。
(出典:厚生労働省「住宅改修の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/jutaku/index.html)
よくあるご質問
まとめ
- 市川市内は住宅タイプによって搬入の注意点が異なる。事前の訪問アセスメントが欠かせません。
- 行徳の団地はエレベーターなし棟に注意。介護ベッドは分解搬入で対応可能。
- 国府台・菅野の古い住宅は和室・廊下幅・段差への対応が必要。
- 手すりの設置優先順は浴室→階段→玄関→廊下の順。レンタルと住宅改修費を組み合わせる。
- スロープはレンタル・購入のコスト比較を。短期ならレンタルが有利。
- 住宅改修費(最大20万円補助)は工事前の事前申請が必須。
参考にした情報
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html(2026年6月時点)
- 厚生労働省「住宅改修の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/jutaku/index.html(2026年6月時点)
- 市川市公式サイト「高齢者・介護保険」 https://www.city.ichikawa.lg.jp/wel03/index.html(2026年6月時点)
免責事項:本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度・窓口情報は市川市公式サイトまたは各地域包括支援センターへご確認ください。
