こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
「おゆみ野の戸建てに介護ベッドを入れたいのですが、リビングと和室どちらに置けばよいでしょうか?」「誉田の農家から車椅子で外出したいのですが、農道ではどんな車椅子が良いですか?」——緑区のご家族からいただくご相談の例です。
緑区はおゆみ野の新興住宅地と農村エリアの農家住宅が混在しており、住宅の種類・状態によって介護ベッド・車椅子の選び方と設置方法が大きく変わります。この記事では、緑区の住環境に合わせた介護ベッド・車椅子の選定と搬入のポイントをご説明します。
おゆみ野の分譲戸建てへの介護ベッド設置
おゆみ野の分譲一戸建て(2LDK〜4LDK)への介護ベッド設置では、まず「リビングへ設置するか、和室へ設置するか」という選択が重要です。
リビングへの設置
メリット
- 家族の目が届きやすい
- 要介護者が家族の生活と一体感を持てる(孤立感が軽減)
- 介護者がリビングで家事をしながら見守りできる
デメリット・注意点
- リビングが狭くなり生活空間が変わる
- プライバシーを確保しにくい(来客がある場合など)
- フローリングの場合、ベッドサイドで立ち上がる際に滑りやすいことがある(滑り止めマット使用を推奨)
和室への設置
メリット
- プライバシーが確保しやすい
- 畳の上にベッド保護マットを敷いて設置できる
- 引き戸が多い和室は車椅子や歩行器での出入りがしやすい
デメリット・注意点
- 畳の保護マットが必要(畳を傷めないため)
- 一人では介護者の目が届きにくい
- トイレへの動線を確認する必要がある
どちらが良いかは、ご家族の生活スタイルと要介護者の希望によって異なります。訪問の際に実際のお宅の間取りを確認しながら最適な配置をご提案します。
農家住宅の広い和室への介護ベッド設置
緑区南部(誉田・土気)の農家住宅の広い和室は、介護ベッド設置に有利なスペースを提供してくれます。
農家住宅の和室のメリット
- 8〜10畳以上の広さがあることが多く、ベッド周囲に十分な介助スペースが取れる
- 移乗リフトなど大型の補助機器も置きやすい
- 複数の介護者が同時に介助できる配置が可能
農家住宅の冬の底冷え対策
農家住宅の広い和室の注意点として、冬の底冷えがあります。築年数の古い農家住宅は断熱性が低く、冬季は室温が下がりやすいです。
- 床ずれ防止エアマットの圧設定を寒い季節に合わせて調整する(皮膚が乾燥しやすくなる)
- 電気毛布・電気毛布タイプのシーツを活用する(ただし使い方に注意)
- 暖房器具の効果が届きやすい位置にベッドを配置する
車椅子と室内歩行器の使い分けプラン
緑区で「車椅子を借りたい」というご相談では、「室内での移動」と「外出時の移動」を分けて考えることが重要です。
室内での移動
室内での移動は、歩行器や歩行補助杖を使うことでADLの維持・リハビリ効果が期待できます。「室内では歩行器を使い、外出時だけ車椅子に乗る」というパターンが多くの方にとって理想的です。
ただし、要介護3以上で歩行が著しく困難な方は室内でも車椅子が必要なことがあります。状態に合わせて判断します。
外出時の車椅子
外出時の車椅子では、緑区特有の坂道が課題になります。
- おゆみ野の丘陵地形:手動車椅子では介護者が坂道で押す負担が大きい。電動付加装置(後付け電動アシスト)や電動車椅子の検討が必要なケースがある
- 農家住宅周辺の農道:未舗装・凸凹した農道は幅の広い大径タイヤの車椅子が安定しやすい
要介護1と要介護2の違い——車椅子・介護ベッドの選択肢への影響
車椅子と介護ベッドは要介護2以上が対象の品目です(原則)。
- 要介護1:車椅子・介護ベッドは原則対象外。手すり・歩行器・スロープなどは利用可
- 要介護2以上:車椅子・介護ベッド・床ずれ防止用具・体位変換器が利用可
「要介護1なのに車椅子が必要な状態」という場合は、例外給付の申請か区分変更申請を検討してください。ケアマネージャーさんにご相談ください。
搬入前チェックリスト——おゆみ野戸建ての場合
おゆみ野の戸建てへの介護ベッド・車椅子搬入前に確認いただきたいポイントです。
- ✅ 玄関の上がり框(段差)の高さ(目安として15cm以下なら問題ないことが多い)
- ✅ 玄関からリビング・和室までの廊下幅(目安として80cm以上)
- ✅ 設置する部屋のドア幅(目安として75cm以上)
- ✅ 設置場所の床の種類(畳・フローリング・カーペット)
- ✅ 部屋のコンセントの位置(介護ベッドの電動コードが届くか)
これらを事前にお知らせいただければ、当日スムーズに搬入・設置できます。
よくあるご質問
まとめ
- おゆみ野戸建てでは「リビング設置vs和室設置」を生活スタイルと見守りやすさで判断する
- 農家住宅の広い和室は介助スペースが広く取れるメリットがあるが冬の冷え対策が必要
- 室内では歩行器・外出では車椅子という使い分けがADL維持に効果的
- おゆみ野の坂道では手動車椅子の介護者負担が大きいため電動化の検討も必要
- 搬入前に廊下幅・ドア幅・コンセント位置を確認しておく
「どの機種が合うかわからない」という方も、現地訪問でお宅の状況を確認してご提案しますので、安心してご相談ください。
参考にした情報
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html(2026年6月時点)
- 千葉市「緑区役所」 https://www.city.chiba.jp/midori/(2026年6月時点)
- 千葉市「介護保険の住宅改修について」 https://www.city.chiba.jp/koufuku/kaigo/hokenjigyou/jyutaku.html(2026年6月時点)
雲居 愛 / 株式会社シルバーとっぷ 福祉用具専門相談員
免責事項:本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。
