花見川区の認知症高齢者と福祉用具|徘徊感知機器・安全用品の選び方

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。

「認知症の父が深夜に外に出てしまって、近所の方に連れ戻してもらったことがある」——花見川区で認知症の方を在宅介護しているご家族から、こうした話をよく聞きます。花見川区は花見川沿いの遊歩道・公園が多く、高齢者が一人で外出して迷子になるリスクが高い地域特性があります。この記事では、認知症高齢者の安全を守るための福祉用具と支援制度を詳しく解説します。

花見川区の地域特性と認知症高齢者の外出リスク

花見川区の花見川・長作・柏台エリアは、花見川沿いの遊歩道・公園が整備されており、高齢者の散歩コースとして利用されています。しかし認知症の方が一人で外出した場合、迷子になりやすい環境でもあります。

  • 花見川沿いの遊歩道は複数の分岐点があり、方向感覚を失いやすい
  • 幕張新都心エリアは大規模な建物・駐車場が多く、認知症の方が見通しを失いやすい
  • 花見川区内の住宅地は路地が入り組んでいるため、外から帰り道がわからなくなるケースがある

認知症の方が行方不明になった場合の対応として、千葉市では「認知症SOSネットワーク」が整備されています(後述)。

徘徊感知機器の種類と介護保険での利用条件

認知症老人徘徊感知機器は介護保険の貸与品目です。原則として要介護2以上で認知症がある方が対象です。

センサーマット(床置き型)

ベッドの足元に敷くマットで、踏むとアラームや通知を発します。就寝中に起き上がって部屋を出ようとしたときに感知します。介護保険レンタル対象。

ドア・窓の開閉センサー

玄関・窓など特定の出入り口にセンサーを設置し、開閉を感知してアラーム・スマートフォン通知を送ります。介護保険レンタル対象。

GPS端末

ご本人に持たせて位置情報をリアルタイムで確認できます。介護保険の貸与対象外(自費購入・月額利用料)ですが、徘徊対策として非常に有効です。千葉市の認知症SOSネットワークと連携して使うことで効果が高まります。

(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)

千葉市の認知症SOSネットワークへの登録

千葉市では、認知症高齢者が行方不明になった際の早期発見・早期保護を支援する「認知症SOSネットワーク」が整備されています。あらかじめご家族の情報(顔写真・特徴・連絡先等)を登録しておくことで、行方不明時に協力機関(警察・コンビニ・バス会社等)に情報を迅速に提供できる仕組みです。

登録先:花見川区役所高齢障害支援課または地域包括支援センターへ。
(出典:千葉市「認知症施策の推進」 https://www.city.chiba.jp/koufuku/koureisha/chiikifukushi/ninchisho/index.html)

「まだ大丈夫」と思っているうちに登録しておくことをおすすめします。行方不明になってからでは間に合わない場合があります。

介護ベッドからの転落防止対策

認知症の方は就寝中に突然起き上がり、ベッドから転落するリスクがあります。転落による骨折は介護度を一気に重くするため、予防が非常に重要です。

転落防止のための用具と対策

  • ベッドの高さを低くする:ベッドを最低位置(床から25cm程度)に設定することで、転落時の衝撃を軽減します。
  • サイドレール(介護保険対象:特殊寝台付属品):両サイドにレールを設置してベッドからの滑り出しを防ぎます。ただし、認知症の方がレールを乗り越えようとして転落するリスクもあるため、注意が必要です。
  • 転倒防止マット(床マット):ベッドの横に厚めのマットを敷いて、転落時のクッションにします。
  • センサーマットとの組み合わせ:床マット上を踏んだときにアラームが鳴る設定にして、起き上がりを早期に検知します。

介護家族の「見守り疲れ」を防ぐ機器活用

認知症の方の在宅介護では、介護する家族も「見守り疲れ」になりやすいです。「目が離せない」「夜も安心して眠れない」という声をよく聞きます。

機器を活用することで、介護家族の精神的・身体的負担を減らせます。

  • センサーマット+スマートフォン通知:起き上がりをスマートフォンに通知する設定にすれば、常に見ていなくても動きを把握できます。
  • ドアセンサー:就寝後も玄関ドアが開いたら通知が来るため、安心して休めます。

また、機器だけでなく介護サービスとの組み合わせも重要です。デイサービスを週複数回利用することで、ご家族が休める時間を確保できます。ケアマネージャーにご家族の状況(見守り疲れ・睡眠不足)を伝えて、レスパイト(休息)のためのサービスを組み込んでもらうことも選択肢です。

千葉市の認知症初期集中支援チームと地域包括の相談ルート

「認知症かもしれないが、病院に行くことを嫌がっている」——こうした状況は多くのご家族が直面します。千葉市では、認知症が疑われる方への専門チームの訪問支援として「認知症初期集中支援チーム」を設置しています。

このチームは、医師・看護師・介護専門職で構成されており、自宅に訪問して早期診断・支援計画の作成を行います。「本人を病院に連れて行けない」という場合も対応できます。

申請方法:花見川区内の地域包括支援センターへ「認知症が心配なのですが、チームに来てもらうことはできますか」とお伝えください。
(出典:千葉市「認知症施策の推進」 https://www.city.chiba.jp/koufuku/koureisha/chiikifukushi/ninchisho/index.html)

男性介護者と機器活用|見守りの心理的負担を軽くする

認知症介護の現場では、夫や息子が介護者になるケースも増えています。男性介護者は「どうすればいいかわからない」「人に話しにくい」という傾向があり、問題を抱え込みやすいです。

センサーマットやドアセンサーの導入は、「常に見ていなければ」という心理的負担を下げる効果があります。実際に、夫が妻(認知症)を介護するご家庭で「センサーが助けてくれるから夜も少し安心して眠れるようになった」とおっしゃっていただいたことがあります。

「機器の操作が不安」という方も多いですが、わたしたちが納品時に使い方を丁寧にご説明し、その後もわからないことがあれば電話でお答えします。

よくあるご質問

Q
徘徊感知機器は介護保険で借りられますか?
A
はい、センサーマット・ドア開閉センサーなどの徘徊感知機器は介護保険レンタル対象です。要介護2以上で認知症がある方が原則対象となります。GPS端末は介護保険対象外ですが、自費で活用できます。
Q
千葉市の認知症SOSネットワークへの登録は無料ですか?
A
登録は無料です。花見川区役所の高齢障害支援課または地域包括支援センターへ顔写真・特徴等の情報を持参して手続きします。「まだ大丈夫」と思っているうちに登録しておくことをおすすめします。
Q
ベッドのサイドレールをつけると逆に危険になることがありますか?
A
認知症の方がサイドレールを乗り越えようとして転落するリスクがあります。サイドレールの使用は身体状況と認知症の程度を考慮した上で判断が必要です。ケアマネージャーや訪問看護師とも相談しながら決めることをおすすめします。
Q
センサーマットの通知はどこに届きますか?
A
機種によってアラーム音(室内に鳴る)タイプと、スマートフォンアプリへの通知タイプがあります。スマートフォン連携タイプは別室・外出先でも気づけるため、在宅介護での利用に向いています。
Q
認知症の診断を受けていないのですが、徘徊感知機器は使えますか?
A
介護保険でのレンタルには要介護2以上かつ認知症の状態であることが条件です。自費での購入・レンタルは診断がなくても利用できます。まずケアマネージャーまたは地域包括支援センターに状況を相談してください。

まとめ

  • 花見川区は花見川沿いの遊歩道・住宅地の複雑な路地があり、認知症の方の外出リスクが高い
  • 徘徊感知機器(センサーマット・ドア開閉センサー)は要介護2以上・認知症が条件で介護保険レンタル対象
  • GPS端末は介護保険対象外だが自費で活用でき、千葉市SOSネットワークと連携が有効
  • 千葉市認知症SOSネットワークへの登録は早めに(行方不明前に)
  • 認知症初期集中支援チームへの相談は地域包括支援センターから
  • 機器活用で介護家族(特に男性介護者)の見守り疲れを軽減できる

認知症介護は家族だけで抱え込まないことが大切です。機器と地域の支援制度を上手に活用して、ご本人も家族も安心して暮らせる環境を一緒に作りましょう。

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参考にした情報

雲居 愛(くもい あい)
株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。千葉県内の大学で社会福祉を学び、2024年シルバーとっぷ入社。趣味は読書と犬の散歩。

免責事項:本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。

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