こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
富津市は東京湾に面した千葉県の市ですが、高齢化と人口減少という深刻な課題を抱えています。牡蠣やのりの養殖で知られる漁業のまちで、竹岡・金谷・保田などの漁村集落が東京湾岸に点在しています。在宅介護を続けるための環境づくりが特に重要なこの地域の現状をお伝えします。
富津市の高齢化率と人口減少——数字が示す深刻な現実
富津市の高齢化率は2020年国勢調査時点で38.6%と、全国平均(28.7%)を約10ポイントも上回っています。総人口は2020年で約42,465人ですが、人口減少が継続しており、千葉県の推計では2045年には高齢化率が45.2%に達すると見込まれています。
「住民の3人に1人以上が65歳以上」という現実の中で、漁業や農業に従事してきた高齢者が多く在宅介護の重要性は極めて高いです。一方で人口減少により介護施設の数も限られており、施設入居の待機が長くなりがちなため、在宅介護を長期間にわたって続けられる環境づくりが欠かせません。
(出典:千葉県「千葉県の人口と世帯」 https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukei/jinkou/index.html)
漁業・農業に従事してきた高齢者の身体的特徴と介護ニーズ
竹岡・金谷・保田などの漁師集落では、長年東京湾での牡蠣・のりの養殖やアサリ漁に携わってきた高齢者が多くいます。体を使う重労働に長年従事してきたぶん、引退後に急速に身体機能が低下するケースが多くみられます。
特に膝・腰への長年の負担から、引退後に歩行困難・立ち座りの困難が出てきた方に、歩行補助具(歩行器・シルバーカー・杖)や床ずれ防止マットレスなどの福祉用具が役立ちます。また長年屋外での作業習慣があった方が急に室内中心の生活になると、転倒リスクが高まる傾向があります。手すりの設置で動線を安全にすることが第一歩です。
市内に総合病院がない富津市——退院後の在宅介護準備
富津市内には大規模な総合病院がなく、入院・手術が必要な場合は君津中央病院(木更津市内)や木更津市の医療機関を利用するのが一般的です(富津市内の医療機関については市公式サイトでご確認ください)。
市外の病院から富津市の自宅へ退院する際、自宅が漁村集落であることを病院のソーシャルワーカーに早めに伝えることが重要です。集落の場所・道路事情・自宅の住環境を事前に共有しておくことで、退院前カンファレンスを通じてスムーズな福祉用具の手配が可能になります。シルバーとっぷは富津市内への配達に対応しています(配達可能エリアについては事前にご確認ください)。
漁師町の古い家屋での福祉用具活用
東京湾沿いの富津市の漁師町では、海風の影響で家屋の傷みが早い傾向があります。また古い漁師家屋は段差・傾きのある床・狭い廊下など、バリアフリーとはほど遠い住環境であることが多いです。
こうした住環境での在宅介護には、以下のような福祉用具が特に有効です。
- 手すり(玄関・廊下・トイレ・浴室):工事不要のタイプで即日設置可能。
- スロープ:玄関の段差・土間への入り口に使います。
- 特殊寝台(介護ベッド):床に近い和布団から介護ベッドへの移行で、介護者の負担を大幅に軽減します(要介護2以上)。
- 床ずれ防止用具(エアマット):寝たきりに近い状態の方に重要(要介護2以上)。
- 車椅子:通院・外出時に。漁村集落から病院へのアクセスに活用します(要介護2以上)。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
車の免許返納後の移動困難——訪問型サービスの重要性
富津市の漁村集落は集落間の移動に車が必須の環境です。高齢者が免許を返納したり、身体機能の低下で運転が難しくなると、急に日常生活が困難になります。このような地域では、訪問型のサービス(ケアマネジャーの訪問・訪問介護・福祉用具専門相談員の定期訪問)が特に重要な役割を果たします。
シルバーとっぷの福祉用具専門相談員は、用具のお届けだけでなく定期的なモニタリング(使用状況の確認・適切な用具への変更提案)のために訪問します。遠方であっても、できる限り訪問対応するよう努めています。
富津市で福祉用具レンタルを始める手順
- 申請:富津市役所(健康福祉部 福祉課)または地域包括支援センターへ。
- 認定調査・ケアプラン作成。
- 福祉用具レンタル開始。
自己負担1〜3割。施設の待機が長い富津市では在宅介護の継続が特に重要です。
(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)
よくあるご質問(富津市編)
まとめ
- 富津市の高齢化率38.6%(2020年)は全国平均を10ポイント超過
- 2045年には高齢化率45.2%に達する見込み
- 漁業・農業従事者の引退後の急激な身体機能低下に注意
- 市内に総合病院がなく君津・木更津の病院を利用——退院前から連携が必要
- 施設待機が長いため、在宅介護の長期化を見据えた福祉用具の活用が重要
- シルバーとっぷは富津市の漁村集落(竹岡・金谷・保田など)への配達に対応
遠方でも在宅介護を続けるための相談に、わたしたちは真摯に向き合います。富津市の皆さまの在宅生活が安心して続けられるようサポートします。
富津市で福祉用具のご相談はシルバーとっぷへ
千葉県全域対応・創業38年。漁村集落への配達も対応します。
☎ 0120-605-409(受付時間:平日9:00〜18:00)
参考にした情報
- 千葉県「千葉県の人口と世帯」 https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukei/jinkou/index.html(2026年6月時点)
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html(2026年6月時点)
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html(2026年6月時点)
著者プロフィール
雲居 愛(くもい あい)/株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。2024年シルバーとっぷ入社。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。最新情報は各自治体・関係機関にご確認ください。
