こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!
「退院が急に決まって、何を揃えればいいかわからなかった」——訪問先でご家族からよくうかがう言葉です。退院の連絡は突然来ることが多く、準備する時間が思ったより短いと感じる方が多いようです。
でも、入院中から少しずつ準備を進めておくことで、退院当日に焦ることなく、安全な在宅生活のスタートを切ることができます。
この記事では、退院準備のステップと、退院前に揃えておくべき介護用品のリスト、そしてケアマネージャー・福祉用具専門相談員との連携のポイントをまとめてお伝えします。
なぜ早めの準備が大切なのか
退院準備が遅くなると、次のような問題が起きやすいです。
- 退院当日に自宅環境が整っておらず、転倒・けがのリスクが高まる
- 住宅改修(手すり工事など)が退院に間に合わない(工事には通常1〜2週間かかります)
- 訪問介護・訪問看護などのサービス手配が間に合わず、在宅でのケアに空白が生じる
- 介護保険の認定が間に合わず、用具や費用の見通しが立たない
目安として、退院の2〜3週間前には動き始めることをお勧めしています。
(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)
ケアマネージャーへの相談から始める
退院準備の出発点は、ケアマネージャー(居宅介護支援事業所)への相談です。ケアマネージャーがケアプラン(介護サービス計画書)を作成し、必要な用具・サービスをコーディネートしてくれます。
すでにケアマネがいる場合
入院後すぐに「退院予定がある」と連絡を入れてください。退院前カンファレンスへの参加など、段取りを早めてもらえます。
ケアマネがいない・初めての場合
医療ソーシャルワーカー(MSW)や病院の相談員に相談すると、適切な居宅介護支援事業所を紹介してもらえることが多いです。また、お住まいの地域の地域包括支援センターでも相談できます。
退院前カンファレンスの活用
退院前カンファレンスとは、病院のリハビリスタッフ・看護師・ソーシャルワーカー・ケアマネージャー・福祉用具専門相談員などが集まり、退院後の生活を具体的に計画する場です。
(出典:厚生労働省「高齢者の介護」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html)
この場で確認する主な内容は次のとおりです。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| ADLの状況 | 退院時の歩行・移乗・排泄・入浴の自立度 |
| 医療的なケア | 服薬管理・創傷処置・吸引等の有無 |
| 自宅環境 | 間取り・段差・設備(浴室・トイレ)の状況 |
| 家族の体制 | 介護できる人数・日中の見守り状況 |
| 必要なサービス | 訪問介護・訪問看護・デイサービス等 |
| 必要な用具 | 歩行器・ベッド・手すり等の優先順位 |
可能であれば、わたしたち福祉用具専門相談員もカンファレンスに同席し、自宅の間取りをもとに「どの用具をどこに配置するか」を提案することもあります。
退院当日までに揃えるべき用具リスト
下表はよく必要とされる用具の例です。実際に必要なものは状態や住環境によって異なりますので、あくまで参考としてください。
| 優先度 | 用具 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 高 | 特殊寝台(電動ベッド) | 起き上がり・立ち上がり補助 |
| 高 | 手すり(置き型・住宅改修) | 転倒予防・歩行補助 |
| 高 | 歩行器または杖 | 歩行の安定 |
| 高 | スロープ | 玄関段差の解消 |
| 中 | シャワーチェア・バスボード | 入浴の安全確保 |
| 中 | 補高便座 | トイレの立ち座り補助 |
| 中 | 車椅子 | 長距離移動・外出時 |
| 状態次第 | 床ずれ防止用具(エアマット) | 褥瘡予防(長時間臥床の場合) |
| 状態次第 | 移動用リフト | 全介助移乗が必要な場合 |
住宅改修について
工事を伴う手すりの取り付けや段差解消は、介護保険の住宅改修費(上限20万円、1〜3割自己負担)を使えます。ただし、工事完了後の申請が原則であり、事前にケアマネ経由で申請手続きが必要です。早めに動くことが大切です。
福祉用具専門相談員との連携
用具の選定・手配はケアプランに基づき、福祉用具専門相談員が担当します。わたしたちが行うことは次のとおりです。
- 自宅への事前訪問(間取り・段差・生活動線の確認)
- 状態に合わせた用具の提案と見積もり
- 退院前日または当日の搬入・設置
- 使い方の説明(ご本人・ご家族)
- 退院後の定期訪問による状態確認・用具の見直し
以前、「退院当日の朝にベッドが届いて、その日から安心して寝られた」とおっしゃっていたご家族の言葉が印象的でした。退院日に用具が揃っているだけで、在宅生活の安心感が全く違います。
退院後数日間の体制づくり
退院直後は身体状況・生活リズムともに不安定なことが多く、特に注意が必要な時期です。
- 訪問介護・訪問看護:退院当日または翌日から開始できるよう調整する
- 緊急連絡先の確認:体調変化時にすぐ連絡できる医療機関・訪問看護ステーションを把握しておく
- 夜間の見守り体制:家族の宿泊や夜間対応型サービスを検討する
- 服薬管理:薬の管理方法・服薬スケジュールを確認する
よくあるご質問
参考にした情報
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年5月時点)
- 厚生労働省「高齢者の介護」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html (2026年5月時点)
- 公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム」 https://www.techno-aids.or.jp/ (2026年5月時点)
まとめ
- 退院準備は入院後できる限り早く、目安として退院2〜3週間前に動き始める
- まずはケアマネージャーへの相談から。初めての場合は地域包括支援センターへ
- 退院前カンファレンスにはご家族も参加し、状態・環境・サービスを一緒に確認する
- 手すり・ベッド・歩行器など優先度の高い用具から手配し、退院当日に搬入を完了させる
- 住宅改修は時間がかかるため最優先で動く
- 退院直後は特に注意が必要な時期。訪問介護・訪問看護などの体制を整える
千葉県での退院準備・介護用品の手配はシルバーとっぷにお任せください。退院前訪問から当日搬入まで一貫してサポートします。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。制度の詳細は自治体によって異なる場合があります。担当のケアマネージャーにご確認ください。
