関節リウマチの方の生活を支える福祉用具

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!

関節リウマチは関節に炎症が起き、痛みや腫れ、関節の変形をもたらす疾患です。特徴的なのは、症状に波があること——調子の良い日と痛みが強い日とを繰り返すため、日によって「できること」が変わります。

「瓶のふたが開けられない」「ドアノブが回せない」「階段の手すりがつかめない」など、日常生活の小さな動作が大きな壁になることがあります。

この記事では、関節リウマチの方が少しでも楽に・自分らしく生活できるよう、関節への負担を減らす福祉用具と自助具をご紹介します。

関節リウマチと福祉用具・自助具の役割

関節リウマチの方に福祉用具・自助具が必要となる主な理由は次の3点です。

  • 関節への負担を減らす:炎症のある関節に力をかけすぎると痛みや変形が進みやすいため、負担を分散・軽減する
  • 握力・把持力の低下を補う:指・手首の関節障害で握る力が弱くなるため、太いグリップや開閉しやすい用具が有効
  • 転倒リスクの軽減:関節の痛みや変形で歩行が不安定になりやすいため、歩行補助が重要

(出典:厚生労働省「高齢者の介護」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html

なお、関節リウマチは介護保険の特定疾病に含まれるため、40〜64歳の方でも要介護認定を申請できます。

握力低下に対応した自助具

「自助具」とは、日常生活の動作を自分でできるよう補助するための道具のことです。関節リウマチで手指の動きが制限されている方に特に役立ちます。

場面 自助具の例 特徴
食事 太柄スプーン・フォーク グリップが太く握りやすい
食事 ユニバーサルカフ 手に巻きつけてスプーンを保持
調理 オープナー(瓶・缶) 少ない力でふたを開けられる
更衣 ボタンエイド・ファスナーリング 指の力が弱くても使いやすい
書き物 太軸ボールペン・グリップカバー 指の関節に負担をかけにくい
ドア レバー型ドアノブカバー 丸いドアノブに取り付けレバー式に変換

訪問先で、自助具の存在を知って「こんなに楽になるなんて知らなかった」と喜んでいただいたことがあります。小さな用具ですが、生活の質を大きく変えることがあります。

歩行支援用具の選び方

関節リウマチでは足首・膝・股関節にも炎症が起きることがあり、歩行が困難になる場合があります。歩行補助具を使うことで、関節への衝撃を分散しながら安全に移動できます。

杖の選び方

一般的なT字杖は握力が必要ですが、リウマチの方にはグリップが太くて柔らかい素材のものが適しています。また、手首への負担が大きい場合は前腕支持型(ロフストランドクラッチ)を選ぶと手首を休ませながら体重を支えられます。

歩行器

歩行器は体重を分散できるため、関節への負担軽減に有効です。前腕を台に乗せて押す前腕支持型歩行器(プラットホーム型)は、手首・指関節への負担が特に少なく、リウマチの方に選ばれることがあります。

車椅子

歩行が困難な場合や長距離移動には車椅子が有効です。グリップ操作が難しい場合は、介助用車椅子(介助者が押すタイプ)の活用も選択肢のひとつです。

ベッド・椅子周りの用具

関節に優しい起き上がり・立ち上がり動作を支援する用具が重要です。

  • 特殊寝台(電動介護ベッド):背上げ機能で起き上がりの負担を減らします
  • ベッド用グリップ・サイドレール:手首の負担が少ない太めのグリップを選ぶと安心です
  • リフトアップ椅子(立ち上がり補助椅子):電動で座面が持ち上がるため、膝・股関節への負担を軽減します
  • クッション(座布団):硬い椅子に使う圧力分散クッションで関節への衝撃を和らげます

(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html

入浴補助用具

入浴は全身の関節を動かす場面が多く、リウマチの方には特に工夫が必要です。

  • シャワーチェア:背もたれ・肘掛けつきで体を安定させます。高さ調整ができるタイプが便利です
  • 浴槽用手すり:浴槽のふちに固定し、立ち座りと浴槽出入りを補助します
  • バスボード:浴槽の縁に渡してから腰掛けて浴槽に入るためのボード。股関節・膝への負担を減らします
  • 長柄ブラシ・スポンジ:背中などへ手が届きにくい場合に活用します

シャワーチェアやバスボードは介護保険の特定福祉用具購入(年間10万円上限)の対象品目です。

よくあるご質問

Q
関節リウマチでも介護保険を使えますか?
A
はい。関節リウマチは介護保険の特定疾病(16疾病)のひとつに指定されているため、40〜64歳の方も介護保険の申請が可能です。
Q
自助具は介護保険でまかなえますか?
A
自助具の多くは介護保険の対象外ですが、一部(入浴補助用具、ポータブルトイレ等)は特定福祉用具販売として給付されます。対象品目かどうかはケアマネージャーに確認してください。
Q
手首への負担が大きい杖はどれですか?
A
一般的なT字杖は手首に体重がかかりやすいです。手首への負担が気になる方は、前腕支持型(ロフストランドクラッチ)や前腕支持型歩行器を検討してみてください。
Q
入浴が怖くて入れていません。どうすればよいですか?
A
シャワーチェアや浴槽用手すりの設置で、安全に入浴できるケースが多いです。作業療法士や福祉用具専門相談員に相談してみてください。
Q
症状の波があって、用具が合わなくなることがあります。
A
レンタル品であれば状態の変化に合わせて交換が可能です。また、自助具は試しに使ってみて合うものを選ぶ方法もあります。

参考にした情報

まとめ

  • 関節への負担を減らす視点でグリップが太く・力が少なくて使える用具を選ぶ
  • 自助具(太柄スプーン・オープナー等)で日常生活の細かな動作を自分でできるよう支援
  • 歩行補助には前腕支持型杖や前腕支持型歩行器が手首への負担を軽減できる
  • 入浴補助用具(シャワーチェア・バスボード)は特定福祉用具購入対象
  • 関節リウマチは介護保険の特定疾病のため40〜64歳でも申請可能

千葉県で関節リウマチの方の福祉用具・自助具選びをサポートする株式会社シルバーとっぷ。ご自宅へ伺いながら最適な用具をご提案します。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。関節リウマチの状態・進行は個人差が大きく、用具の選定は担当の医師・ケアマネージャー・作業療法士・福祉用具専門相談員にご相談ください。

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