こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!
梅雨の季節になると、介護現場でも気になることが増えてきます。「玄関が雨で滑りやすくなった」「布団のにおいが気になる」「お天気の悪い日はいつも体調が悪そう……」——訪問先でよく聞くお声です。
梅雨時期は高温多湿・日照不足・気圧変動が重なり、高齢者の体にとって負担になりやすい季節です。この記事では梅雨の介護環境づくりに役立つポイントをまとめました。
湿気対策のポイント
梅雨時期は室内の湿度が上昇しやすく、カビの繁殖・寝具の蒸れ・転倒のリスクにつながります。こまめな換気と除湿が基本です。
(出典:厚生労働省「高齢者の介護」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html)
換気のコツ
- 雨が小降りの時間帯を選んで短時間の換気を行う
- エアコンの除湿(ドライ)機能を活用する
- 押し入れ・クローゼットも定期的に開けて空気を入れ替える
除湿グッズの活用
- 除湿機・除湿シートをクローゼット・押し入れに設置する
- 寝室に除湿機を置くとマットレスや布団の蒸れを軽減できる
室内干しによる湿度上昇に注意
雨の日の室内干しは湿度を上げやすいため、扇風機や換気扇を合わせて使い、室内の空気を循環させることが大切です。
カビ予防と寝具の清潔保持
カビが生えやすい場所を把握する
浴室・洗面所・キッチン周り・押し入れの奥・窓のサッシ周りは特にカビが生えやすい場所です。梅雨前に一度点検しておくと安心です。
寝具の清潔保持
特殊寝台(介護ベッド)を使用している方の場合、マットレスの蒸れ・においが気になる時期です。
- 防水シーツを活用しながらも、定期的に洗濯・乾燥させる
- マットレスのカバーは週に1回以上の洗濯が望ましいことが多いです
- 天気の良い日に敷布団・マットレスを立てかけて通気させる
- エアーマットを使用している場合は、空気循環を確認する
わたしが訪問先で「梅雨になると布団が重くなって」とおっしゃっていた方に、除湿シートと防水カバーの組み合わせをご提案したところ、「去年より全然マシ」と喜んでいただけたことがあります。小さな工夫が大きな改善につながることがあります。
(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)
雨の日の転倒予防
玄関まわりの滑り対策
雨の日は玄関タイルが濡れて滑りやすくなります。
- 玄関に吸水マットを敷く(ずれにくい滑り止め付き)
- 傘の水気をよく切ってから室内に入るよう習慣化する
- 玄関の手すりを確認・補強する
廊下・浴室の床の確認
- 廊下の床が雨の跳ね返りで濡れていないか確認する
- 浴室の滑り止めマットが古くなっていないか点検する(劣化で逆に滑りやすくなる場合があります)
外出時の転倒予防
- 雨の日は歩行器・杖の先が滑りやすくなることがあります。ゴムチップの状態を確認する
- 雨の日の外出は必要性が高いときに絞ることも一つの選択肢です
- 滑りにくい靴を選ぶことも大切です
気圧変動と高齢者の体調変化に寄り添う
「雨が降りそうになると頭が痛い」「低気圧が来ると体がだるい」——このような気圧変動による不調は、高齢者の方にも起こりやすいといわれています。
気圧が下がると血管が拡張したり、内耳(耳の奥)のセンサーが過剰反応したりすることで、頭痛・めまい・倦怠感・関節痛などが出やすくなる方もいらっしゃいます。
体調変化に寄り添うためのポイント
- 「雨の日はいつも体調が悪い」という訴えを否定せず、受け止める
- 天気アプリや気圧予報アプリを活用して、低気圧が来る日を事前に把握しておく
- 体調が悪い日は無理な予定を入れないよう調整する
- 水分補給・十分な休息を優先する
「気のせいかな」と自分では言えない高齢者も多いです。ご家族が「今日は気圧が低いから体がつらいかもね」と声をかけるだけで、ご本人の気持ちが楽になることがあります。
梅雨時期に見直したい福祉用具
手すり(玄関・廊下)
雨の日に滑りやすい玄関や廊下に手すりがない場合は、梅雨前に設置を検討するよい機会です。
スロープ
玄関の段差をスロープで解消しておくと、雨の日の出入りがスムーズになり転倒リスクが下がります。
杖・歩行器のゴムチップ交換
杖や歩行器のゴムチップが摩耗していると、雨の日は特に滑りやすくなります。定期的に確認・交換することをおすすめします。
床ずれ防止用具・除湿シート
長時間ベッドで過ごすことが多い方は、梅雨時期に蒸れによる不快感が増しやすいです。寝具の見直しのタイミングです。
よくあるご質問
参考にした情報
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年5月時点)
- 厚生労働省「高齢者の介護」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html (2026年5月時点)
- 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター「高齢者の健康・生活に関する情報」 https://www.ncgg.go.jp/ (2026年5月時点)
まとめ
- 梅雨時期は換気・除湿で湿気とカビを防ぐことが基本
- 寝具は定期的な洗濯・通気で清潔を保つ
- 玄関・廊下の滑り止めマット・手すりで雨の日の転倒リスクを下げる
- 気圧変動による体調変化は否定せず受け止め、無理のないスケジュールで
- 杖・歩行器のゴムチップの状態確認を梅雨前に行う
梅雨の時期の介護環境についてご不安なことがあれば、いつでもシルバーとっぷへご相談ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。健康上の変化については必ず主治医や医療専門職にご相談ください。
