千葉市の介護疲れを解消するための福祉用具と介護者支援制度

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。

「もう限界かもしれない」——そんな言葉をご家族から聞くたびに、胸が痛くなります。介護疲れは本人の努力不足でも意志の弱さでもありません。誰でも、支援なしに長期の介護を続ければ疲弊します。この記事では、千葉市で在宅介護をされているご家族の「疲れ」を仕分けして、それぞれに対応する福祉用具と支援サービスをお伝えします。

介護疲れが深刻化しているサインを確認する

介護疲れは徐々に蓄積されるため、「いつから」「どの程度」かが自分では判断しにくいです。以下の項目に複数当てはまる場合は、介護疲れが深刻化している可能性があります。

  • □ 「眠れない」または「眠っても疲れが取れない」状態が2週間以上続いている
  • □ 介護されている相手に腹が立ったり怒鳴ってしまったりすることがある
  • □ 趣味や楽しみを全部やめてしまった
  • □ 自分の体調不良(頭痛・腰痛・食欲不振)を放置している
  • □ 「先が見えない」「いつまでこれが続くのか」という気持ちが強い
  • □ 誰とも話していない日が何日も続く
  • □ 「もう死んでしまいたい」という考えが浮かぶことがある(この場合は直ちに専門家へ)

3つ以上当てはまる場合は、早急に地域包括支援センターまたはケアマネに相談することをおすすめします。

介護疲れの原因を「体力的・時間的・精神的」に仕分ける

介護疲れの解決策は、疲れの原因によって変わります。まず「何が一番つらいか」を仕分けてみましょう。

  • 体力的負担(移乗・入浴・夜間の体位変換など):福祉用具の変更・訪問入浴の導入で解消できる
  • 時間的負担(仕事との両立・自分の時間がない):デイサービス・訪問介護・ショートステイの組み合わせで「フリーな時間」を確保する
  • 精神的負担(孤立・先が見えない不安・誰にも感謝されない):介護者サロン・相談窓口・専門家への相談で解消する

「すべてがつらい」という場合は、まず「一番先に解決したいこと」から取り組むのが現実的です。

体力的負担を減らす福祉用具

介護者の体への負担を直接軽減できる福祉用具を紹介します。

  • 電動介護ベッド(高さ調整・背上げ機能):ベッドを適切な高さに設定することで介護者の腰への負担が大幅に軽減。夜間の布団での介護と比較すると、腰痛リスクが格段に下がります
  • 離床センサー:ベッドから本人が起き上がったときのみ通知してくれる機器。「夜中に何度も目を覚ます」という状況から解放され、まとまった睡眠が取れるようになります
  • 自動体位変換マット:2〜3時間おきに自動で体位を変えてくれるエアマット。夜間の体位変換介護の多くが不要になり、介護者の睡眠の質が大きく改善します
  • スライディングシート・スライディングボード:移乗・体位変換を「持ち上げる」から「滑らせる」に変えることで腰への負担を軽減

(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html

時間的負担を減らすサービスの組み合わせ

「自分の時間がない」「仕事との両立が限界」という方には、以下のサービスの組み合わせが効果的です。

「介護者フリー時間」を作るサービス組み合わせ例

  • デイサービス(週3〜4日):日中6〜8時間、介護者が自由に使える時間が生まれる
  • 訪問介護(週2〜3回の夕方):仕事から帰宅後の入浴・夕食介助をヘルパーに任せる
  • ショートステイ(月4〜8日):まとまった休息・旅行・体調回復に使える

ショートステイは「後ろめたい」と感じる介護者も多いですが、介護者がリフレッシュすることは在宅介護を長続きさせるための必要なことです。「自分が休むことで、よりよい介護ができる」という発想の転換をしてほしいと思います。

精神的負担の解消:千葉市の支援窓口と介護者サロン

「孤立」と「先の見えなさ」は、介護疲れの中でも特に深刻な原因です。

  • 千葉市の地域包括支援センター:「話を聞いてほしい」だけでも相談を受けます。ソーシャルワーカー・ケアマネが「気持ち」の部分も含めて一緒に考えてくれます
  • 介護者サロン:同じ立場の介護者と話せる場。「同じ気持ちの人がいると知るだけで楽になった」という方が多いです。千葉市公式サイトまたは地域包括でご確認ください
  • 家族会・認知症の方の家族会:認知症介護の場合は家族会への参加が特に助けになることがあります

「愚痴を言えること」の価値は非常に高いです。わたし自身、定期訪問の際に「最近どうですか」と一言聞くだけで、ご家族が30分以上話し続けてくださることがあります。「聞いてもらうだけ」でも心が軽くなる場合があります。

(出典:千葉市「地域包括支援センター」 https://www.city.chiba.jp/

「もう限界」と感じたら迷わず地域包括に連絡を

「まだ我慢できる」「他の人はもっとつらいはずだ」という思いで相談を先延ばしにするほど、状況は悪化します。介護者支援の制度は、「限界を超えた後」ではなく「限界になる前」に使うことが効果的です。

地域包括支援センターへの電話は、「こんなことで相談していいのか」という理由で断られることはありません。「毎日つらい」「疲れた」という言葉だけで十分です。電話するだけで、次のステップが見えてきます。

よくあるご質問

Q
ショートステイを使うことは「介護放棄」にあたりますか?
A
いいえ、まったくそんなことはありません。介護者が休息を取ることは、介護の質を保つために必要なことです。ショートステイは介護保険制度が認める正式なサービスです。後ろめたさを感じる必要は全くありません。
Q
離床センサーはどのくらいの費用でレンタルできますか?
A
介護保険対象の徘徊感知機器(センサーマット含む)は月額1,500〜3,000円程度(全額)が目安で、1割負担の方は150〜300円程度です。要介護2以上で認知症がある方が対象です。
Q
千葉市の介護者支援事業には何がありますか?
A
千葉市の介護者向け支援については千葉市公式サイト(city.chiba.jp)をご確認ください。介護者サロンの開催情報や相談窓口の案内が掲載されています。
Q
夜間に何度も介護で起こされます。改善できますか?
A
自動体位変換マット・離床センサー(必要時のみ通知)・夜間対応型訪問介護の組み合わせで、夜間起きる回数を大幅に減らせる場合があります。ケアマネに「夜間介護で眠れない」と相談してみてください。
Q
介護疲れで精神的に限界です。どこに相談すればいいですか?
A
まず地域包括支援センターにご連絡ください。「疲れた」「もう無理かもしれない」という言葉だけで大丈夫です。もし気分の落ち込みが長く続いている場合は、かかりつけ医への相談もあわせてご検討ください。

まとめ

  • 介護疲れは体力的・時間的・精神的負担に仕分けて、それぞれに合った対策を取る
  • 電動ベッド・離床センサー・自動体位変換マットが体力的負担と睡眠不足を解消する
  • デイサービス+訪問介護+ショートステイで「介護者フリー時間」を確保する
  • 地域包括支援センター・介護者サロンへの相談が精神的孤立を解消する
  • 「限界になる前」に相談することが最も効果的な介護疲れへの対策

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参考にした情報

雲居 愛(くもい あい)
株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員

免責事項:本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。

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