千葉市で脳梗塞後の在宅生活を始めるには|麻痺・後遺症に対応した福祉用具

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。

「父が脳梗塞で倒れました。左半身に麻痺が残り、来週退院予定です」——こういったご相談をいただくたびに、「一日でも早く安全な環境を整えたい」という思いで動いています。脳梗塞後遺症は後遺症の種類によって必要な福祉用具が大きく変わります。この記事では、麻痺の種類・方向・程度に合わせた用具の選び方と、千葉市の住環境での在宅復帰支援を詳しく解説します。

脳梗塞後遺症の種類と必要な福祉用具の関係

脳梗塞の後遺症は、梗塞の起きた場所と大きさによって異なります。主な後遺症の種類と、それぞれに関連する福祉用具の選定ポイントを整理します。

後遺症の種類 主な症状 関連する福祉用具の選定ポイント
右片麻痺 右半身の麻痺・失語症が伴うことが多い 左手で操作できる車椅子・左側に手すり設置
左片麻痺 左半身の麻痺・空間認知障害が伴うことも 右手で操作できる車椅子・右側に手すり設置
高次脳機能障害 記憶障害・注意障害・遂行機能障害 用具の使い方を覚えにくいため、シンプルな機種を選ぶ
嚥下障害 飲み込みが困難 食事介助しやすいベッドの高さ・ポジショニング
構音障害 話すことが難しい コールボタン・ナースコール型の連絡手段を整備

片麻痺に対応した介護ベッドの設置向きと手すり配置

片麻痺の方の介護ベッドは、「麻痺側を壁側にしない」ことが原則です。これは、起き上がりや移乗を行う際に非麻痺側の手・足を使えるようにするためです。

具体的には、「左麻痺の方であれば、ベッドの右側(非麻痺側)が開いているように部屋に配置する」「左麻痺の方が起き上がる方向(右側)に手すりを設置する」というのが基本的な考え方です。

ただし、実際の部屋の間取り・ドアの位置・窓の位置などによって、最適な向きは変わります。退院前カンファレンスや自宅下見で、病院のリハビリスタッフと一緒に最適な配置を確認することを強くおすすめします。

(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html

片麻痺の方の車椅子選択:手動操作と介助操作の判断

片麻痺の方の車椅子は、「本人が自走できるか」「介助者が押すか」によって選ぶべきタイプが変わります。

  • 自走式(片手駆動型):非麻痺側の手足で操作できる特殊な車椅子。片手でこぎながら方向転換が可能。体力・認知機能が保たれている方向け
  • 標準的な自走式車椅子:非麻痺側の手と足(フットレストを使わず足で蹴る)で移動する方法。多くの片麻痺の方が使用
  • 介助用車椅子:本人は操作しない。介助者が押す。後輪が小さく軽量で狭い場所での取り回しが容易

麻痺の程度・疲労しやすさ・自宅の間取りによって最適な種類は異なります。病院でのリハビリで使っていた車椅子の種類を退院支援室やOTから確認しておくと選びやすくなります。

千葉市の住環境での移動動線設計

片麻痺の方が在宅で安全に生活するためには、「ベッドからトイレ・トイレから洗面所・玄関から外への動線」を整備することが重要です。千葉市の住環境ごとのポイントを整理します。

稲毛区の坂道・丘陵地の戸建て

  • 片麻痺では坂道でのバランス保持が難しいため、外出時は介助者が付き添う計画を立てる
  • 玄関アプローチへのスロープ設置が必須のケースが多い

美浜区のマンション

  • エレベーター内での転倒リスクに注意(扉の開閉が速いマンションでは、エレベーターのドアをゆっくり開けてもらえるよう管理会社に相談することも有効)
  • 共用廊下の手すりの高さが本人に合っているか確認

千葉大学病院・千葉市立病院の退院後リハビリ連携

脳梗塞後のリハビリは退院後も継続することが機能回復の観点から非常に重要です。千葉大学病院(中央区)や千葉市立病院のリハビリ科が関与するケースでは、退院後も外来リハビリまたは訪問リハビリを継続することが多いです。

訪問リハビリ(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が自宅に来て行うリハビリ)と福祉用具の組み合わせは特に効果的です。リハビリスタッフが自宅で「実際の生活動作」を見ながら指導してくれるため、住環境に合わせた歩き方・用具の使い方を習得できます。

わたしも担当するご家族のもとに、訪問リハのスタッフと同じタイミングで伺うことがあります。「このベッドの高さで起き上がりのリハビリをしたい」「廊下の手すりをもう少し低い位置に」といったリアルタイムの調整ができるため、担当ケアマネを通じてぜひ連携を依頼してください。

高次脳機能障害がある場合の用具選定の注意点

高次脳機能障害(記憶障害・注意障害・遂行機能障害)がある場合、福祉用具の選定には特別な配慮が必要です。

  • シンプルな操作:ボタンや機能が複雑な用具は使い方を覚えにくい。電動ベッドのリモコンはボタン数の少ないシンプルなものを選ぶ
  • 視覚的なわかりやすさ:用具の使い方を絵で示したラベルを貼ることで、一人でも使いやすくなる場合がある
  • 安全機能の確認:ベッドの高さ変更操作で誤って動かしてしまうリスクがある場合は、ロック機能付きのリモコンを選ぶ
  • 介護者が確認しやすい機器:離床センサー・ドアセンサーを設置することで介護者が安心して目を離せる時間を作れる

よくあるご質問

Q
片麻痺があっても自分で車椅子を動かせますか?
A
はい、可能な場合があります。非麻痺側の手と足を使って移動できる標準的な自走式車椅子、または片手駆動型の車椅子をお使いいただくことで、ある程度自力で移動できます。病院でのリハビリで確認した能力をもとに選定します。
Q
脳梗塞後の要介護度は何がつく場合が多いですか?
A
片麻痺の程度や高次脳機能障害の有無によって異なりますが、要介護2〜4が多い印象です。介護保険の福祉用具レンタルの対象となる品目が広がりますので、ケアマネと相談してプランを作成してください。
Q
失語症があって話せない場合、福祉用具の選定はどうやって行いますか?
A
はい、うなずき・指さし・表情での確認や、絵や文字を使ったコミュニケーションボードを活用しながら、ご本人の意思確認を行います。言語聴覚士(ST)が作成したコミュニケーション支援ツールが活用できる場合もあります。
Q
麻痺がある場合の介護ベッドの高さの目安はありますか?
A
立ち上がりの際は「座った状態で足の裏が床に着く高さ」が基準です。移乗介助の際は介護者の腰への負担を減らすため「やや高め」に設定します。電動ベッドは高さを簡単に変えられるため、場面ごとに調整が可能です。
Q
訪問リハビリと福祉用具レンタルの費用は支給限度額に含まれますか?
A
どちらも支給限度額に含まれます。ただし訪問リハビリの費用は比較的高いため、限度額の配分をケアマネとよく相談してください。福祉用具レンタルは月額費用が低めに抑えられることが多く、他サービスと併用しやすい特性があります。

まとめ

  • 脳梗塞後遺症の種類(右麻痺・左麻痺・高次脳機能障害)によって必要な用具・設置方向が異なる
  • 介護ベッドは麻痺側を壁側にしないように配置する
  • 片麻痺の車椅子は自走式か介助式かを本人の能力に合わせて選ぶ
  • 訪問リハビリと福祉用具の連携が機能回復と安全な生活の両立に効果的
  • 高次脳機能障害がある場合はシンプルで安全機能のある用具を選ぶ

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参考にした情報

雲居 愛(くもい あい)
株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員

免責事項:本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。

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