こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
「親が千葉大学病院に入院していて、来週退院の予定。自宅に介護ベッドを急いで用意したい」——そんなご相談は、わたしたちが最も多くいただくご依頼のひとつです。退院直後から安全に自宅で過ごすためには、退院前から介護ベッドの手配を始めることが大切です。この記事では、稲毛区での介護ベッドレンタルの手順と、退院前から準備を進める具体的なタイムラインをご説明します。
介護ベッド(特殊寝台)とはどんな用具か
介護ベッド(正式名称:特殊寝台)は、背上げ・足上げ・高さ調整の電動機能を持つ介護専用のベッドです。一般的な家庭用ベッドと異なり、次のような特徴があります。
- 背上げ機能:ベッドの頭部分を電動で起こし、起き上がりや食事の際に姿勢を保持します。
- 足上げ機能:ベッドの足元部分を持ち上げ、むくみの軽減や体のずり落ちを防ぎます。
- 高さ調整機能:ベッドの高さを変えることで、介助者の腰への負担を大幅に減らします。
介護ベッドは介護保険の貸与(レンタル)品目「特殊寝台」として利用できます。要介護2以上の方が対象(原則)で、月額費用の1割〜3割の自己負担でご利用いただけます。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
千葉大学病院からの退院前カンファレンス|準備のタイムライン
千葉大学医学部附属病院(千葉市中央区亥鼻)には、退院支援を専門に行う看護師・ソーシャルワーカー(医療相談員)が在籍しています。退院が決まる前後に「退院前カンファレンス」が開かれ、病院スタッフ・ケアマネージャー・福祉用具専門相談員が集まって、退院後の生活環境と必要なサービスを検討します。
退院前の理想的なタイムライン(目安)
| 時期 | やること |
|---|---|
| 退院3〜4週間前 | 要介護認定が未申請の場合は申請を開始。病院のソーシャルワーカーに相談 |
| 退院2週間前 | ケアマネージャーと契約。退院前カンファレンスの日程調整 |
| 退院1週間前 | 退院前カンファレンス参加・自宅環境の確認(廊下幅・搬入経路) |
| 退院3〜5日前 | 機種決定・搬入日時の確定 |
| 退院当日〜翌日 | 介護ベッド搬入・設置・使い方説明 |
「退院が急に1週間後に決まった」というケースも多くあります。その場合でも、早めにケアマネージャーまたはシルバーとっぷにご連絡いただければ、できる限り対応できる体制を整えています。
要介護度によって使える機能が変わる
介護ベッドは、要介護度によって使える機能の範囲が異なります。介護保険の制度上、要支援1・2および要介護1の方は「原則として特殊寝台のレンタル対象外」とされています。ただし、疾患や身体状況によっては例外給付で利用できる場合があります。
要介護2以上の場合:背上げ・足上げ・高さ調整の全機能を備えた介護ベッドをレンタルできます。
要支援〜要介護1の場合(例外給付):医師の意見書や調査で必要性が認められた場合のみ。担当ケアマネージャーにご相談ください。
(出典:厚生労働省「軽度者に対する福祉用具貸与の例外給付」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
モーター数の違いと稲毛区でよく選ばれる構成
介護ベッドはモーターの数によって、動かせる部位と使い勝手が変わります。
| モーター数 | 動かせる部位 | こんな方に向いています |
|---|---|---|
| 1モーター | 背上げのみ(または高さ調整のみ) | 自分で少し起き上がれる方・軽介護 |
| 2モーター | 背上げ+高さ調整(または背上げ+足上げ) | 中程度の介護が必要な方・在宅介護の標準 |
| 3モーター | 背上げ+足上げ+高さ調整すべて独立操作 | 重度介護・床ずれリスクが高い方 |
稲毛区で退院後に初めて介護ベッドを使う方には、2モーター(背上げ+高さ調整)タイプをご提案することが多いです。自力での起き上がりが難しくなった方でも背上げ機能で介助量が大幅に減り、介護者の腰への負担も軽くなります。
マットレス・床ずれ防止用具との組み合わせ
介護ベッドにセットするマットレスは、ベッド本体とは別の品目「特殊寝台付属品」として、介護保険でレンタルできます。ウレタンマット・低反発マット・エアマットなど種類があります。
また、長時間同じ姿勢でいる方には「床ずれ防止用具(エアマット)」を組み合わせることをおすすめしています。エアマットは空気圧を自動調整して体圧を分散し、褥瘡(とこずれ)の予防に効果があります。床ずれ防止用具も介護保険レンタル対象(要介護2以上が原則)です。
わたしが担当させていただいた稲毛区のあるご家族では、退院直後にエアマットを設置したことで、入院中に危惧されていた床ずれが在宅でも悪化せずに済んだ、と喜んでいただいたことがあります。マットレス選びも重要な要素です。
稲毛区の戸建て住宅での搬入注意点
稲毛区には昭和50〜60年代に建てられた木造戸建て住宅が多くあります。こうした住宅では、廊下幅やドア幅が現代の住宅より狭い場合があります。介護ベッドの搬入前には、以下の点を確認しておくと安心です。
- 廊下の幅:75cm以上が目安。廊下が狭い場合、ベッドフレームを分解して搬入します。
- ドア幅(設置予定部屋):65cm以上が目安。引き戸か開き戸かも確認します。
- 階段:2階への搬入が必要な場合は、階段幅・踊り場のスペースを確認します。
- 和室への設置:畳の上に設置する場合は、ベッドの脚部にアジャスター(滑り止め兼保護具)を使用します。
シルバーとっぷでは、ご依頼をいただいた際に搬入前の自宅訪問確認を行っています。図面や写真をお送りいただいても確認できますが、できれば現地確認が安心です。
暫定プランで認定前から使い始める方法
要介護認定の申請から結果通知までは約30日かかります。退院直後で今すぐベッドが必要な場合は、「暫定プラン」を活用することができます。
暫定プランを使う流れ
- 要介護認定申請を提出する(地域包括支援センターや稲毛区役所へ)
- ケアマネージャーが暫定ケアプランを作成する
- 暫定プランに基づいて介護ベッドのレンタルを開始する
- 認定結果が出たら、正式なケアプランに切り替える
注意点として、認定結果が「非該当(自立)」になった場合は、利用した期間の費用が全額自己負担になる可能性があります。事前にケアマネージャーか地域包括支援センターと相談して、認定見込みを確認しておくと安心です。
ケアマネージャーがまだ決まっていない場合は、稲毛区内の地域包括支援センターにご相談ください。認定申請の代行とケアマネ紹介を一括して対応していただけます。
(出典:千葉市「地域包括支援センター」 https://www.city.chiba.jp/koufuku/koureisha/chiikifukushi/chiikihoukatsu/top.html)
よくあるご質問
まとめ
- 介護ベッド(特殊寝台)は要介護2以上が原則対象。例外給付の制度も確認を
- 千葉大学病院など入院中は、退院前カンファレンスに参加してもらい、退院当日から使える状態を作るのが理想
- モーター数(1〜3モーター)は身体状況・介助量に応じて選ぶ。稲毛区では2モーターが多い傾向
- マットレスは「特殊寝台付属品」として別途レンタル可能。床ずれ予防エアマットとの組み合わせも有効
- 稲毛区の古い戸建て住宅は廊下・ドア幅が狭いため搬入前確認が重要
- 認定前でも暫定プランで先行利用できる
退院後の在宅生活がスムーズに始まるよう、わたしたちが全力でサポートします。不安なことがあればいつでもご相談ください。
参考にした情報
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html(2026年6月時点)
- 千葉市「地域包括支援センター」 https://www.city.chiba.jp/koufuku/koureisha/chiikifukushi/chiikihoukatsu/top.html(2026年6月時点)
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html(2026年6月時点)
雲居 愛(くもい あい)
株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。千葉県内の大学で社会福祉を学び、2024年シルバーとっぷ入社。趣味は読書と犬の散歩。
免責事項:本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。
