こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
2011年3月の東日本大震災——浦安市の名前をあの液状化映像とともに記憶している方は多いと思います。新浦安・工業団地・舞浜周辺の住宅地が一斉に液状化し、道路が陥没し、建物が傾いた映像は今も鮮明に残っています。
あれから15年以上が経ちました。浦安市では今、震災後の住宅修繕によって生まれた「新たな段差・傾き」の問題と、街の急速な高齢化という二つの課題が同時に進行しています。
液状化と浦安市の住宅被害——全国に知られた被災地の現在
浦安市は面積の約76%が東京湾の埋立地(昭和40〜50年代)で、市域の大部分が液状化の危険性が高い地盤の上に成り立っています。2011年3月11日の東日本大震災では、浦安市内で約6,000戸超の住宅が被害を受け、特に新浦安・猫実・今川・富岡・工業団地・舞浜周辺で深刻な液状化被害が発生しました。
浦安市での液状化被害の特徴:
- 道路陥没・傾斜:市内の道路が波打ったように陥没・隆起し、段差が随所に発生
- 建物の傾き:一戸建て住宅が数度傾いた状態になるケースが多発
- 上下水道の損傷:復旧までの期間が長く、日常生活に深刻な影響
震災後の復旧工事・住宅修繕(基礎補強・ジャッキアップなど)により多くの住宅が修繕されましたが、修繕によって室内の段差・傾きが変化したケースがあります。例えば、建物のジャッキアップ時に床に微妙な傾斜が生じたり、補修した廊下の継ぎ目に段差ができたりといった問題です。
(出典:浦安市「東日本大震災・浦安市の液状化被害」 https://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/torikumi/ekijoka/)
液状化後に増加したスロープ・手すりの需要
震災から1〜2年後、浦安市での福祉用具相談に新しいパターンが見られるようになりました。
「震災前は段差なんてなかったのに、工事後に玄関前に段差ができてしまった」——こうしたお声が増えたのです。
液状化後の住宅修繕(ジャッキアップ・基礎補強)では、建物自体を水平に戻しても、周囲の地盤との関係で玄関前・勝手口・駐車場との高低差が変化することがあります。「もともとフラットだった玄関前に5〜10cmの段差ができた」という相談が、震災後の浦安では珍しくありませんでした。
こうした経緯から、浦安市では福祉用具のスロープ・手すりの需要が震災後に増加しました。特に:
- 携帯用スロープ:液状化後の工事で生じた玄関前段差に対応
- 外部手すり:住宅改修として玄関アプローチへの手すり設置需要の増加
床や廊下に傾きが残っている住宅では、転倒リスクが通常より高いことに注意が必要です。微妙な傾きでも、高齢者はバランスを崩しやすく、手すりの早期設置が特に重要です。
浦安市の急速な高齢化——ディズニーリゾートの街で起きていること
浦安市はディズニーリゾートの街として全国的に有名ですが、市内では急速な高齢化が進行しています。
浦安市は1980年代に東京湾岸の埋立地開発が完成し、入居世帯が一気に増えました。入居当時20〜30代だった世帯主が現在60〜70代に差し掛かっており、市全体で高齢化率が上昇し続けています。
浦安市は千葉県内で比較的高所得・高学歴世帯が多い「若い街」のイメージがありましたが、その「第一世代」が一斉に高齢化する局面を迎えています。
(出典:浦安市「浦安市の人口」 https://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/toukei/1002082.html)
浦安市立病院の移転と在宅医療体制
浦安市立病院は東日本大震災の液状化被害により旧病院敷地での運営が困難になり、震災後に市内別地点での建て替え・移転を経て新しい施設で運営されています。浦安市における地域医療の中核として、急性期から地域連携まで幅広く対応しています。
退院後の在宅復帰支援においては、病院のソーシャルワーカー・退院支援看護師を通じて、居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)や福祉用具事業者への連絡が行われています。
(出典:浦安市立病院 https://www.urayasu.chiba.jp/hospital/)
旧市街(元町エリア)の在宅介護事情
浦安市の旧市街(元町:猫実・堀江・当代島・弁天・北栄・富士見)は、液状化の被害が少なかった埋立て以前からの旧来の市街地です。古い木造住宅・商店街が残るこのエリアでは、古い住宅構造(段差・廊下幅問題)と高齢住民が多いという特徴があります。
旧市街と新市街(新浦安・工業団地周辺)では住環境が大きく異なるため、エリアに応じた福祉用具選定が重要です。元町の古い木造住宅では、旧来の住宅に対応した手すり・スロープの設置が中心になります。
よくあるご質問
まとめ
- 浦安市は2011年震災の液状化後、住宅修繕による段差・傾きの新たな発生がある
- 震災後にスロープ・手すりの需要が増加し、在宅介護環境整備の意識が高まった
- 市全体で急速な高齢化が進行中(「新しい街」が30〜40年で高齢化)
- 浦安市立病院は移転後も在宅復帰支援の中核として機能
- 旧市街(元町)と新市街(新浦安周辺)で住環境が異なり、エリアに応じた用具選定が重要
- シルバーとっぷは浦安市全域に対応
浦安の歴史は液状化の傷跡と急速な高齢化、そして街の成熟を同時に示しています。わたしたちはそのすべての局面で、皆様の在宅生活を支えてまいります。
浦安市の福祉用具レンタルはシルバーとっぷへ。液状化後の住環境にも対応した丁寧な用具選定をご提供します。
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参考にした情報
- 浦安市「東日本大震災・浦安市の液状化被害」 https://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/torikumi/ekijoka/ (2026年6月時点)
- 浦安市「浦安市の人口」 https://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/toukei/1002082.html (2026年6月時点)
- 浦安市立病院 https://www.urayasu.chiba.jp/hospital/ (2026年6月時点)
著者:雲居 愛(くもい あい)
株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。2024年シルバーとっぷ入社。趣味は読書と犬の散歩。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。最新情報は各関係機関の公式サイトをご確認ください。
