こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
南房総市は菜の花・チューリップ・ポピーの花摘み観光で全国的に知られる美しい地域ですが、高齢化率47.2%(2020年国勢調査)という、住民の約2人に1人が65歳以上という深刻な状況にあります。この記事では、南房総市の在宅介護と福祉用具レンタルの実情についてお伝えします。
南房総市の高齢化率——住民の「2人に1人近く」が65歳以上
南房総市の高齢化率は2020年国勢調査で47.2%と、全国平均(28.7%)を18.6ポイントも上回っています。総人口は約35,831人(2020年)で減少傾向にあり、市の人口ビジョンによれば今後さらに減少が続く見込みです。
「住民の2人に1人近くが65歳以上」という現実の中で、農業・漁業に従事してきた高齢者が広大な市域(約230km²)に分散して生活しています。在宅介護の充実が地域全体の課題となっています。
(出典:千葉県「千葉県の人口と世帯」 https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukei/jinkou/index.html)
8町合併で誕生した広大な市域——地区ごとの生活圏の特徴
南房総市は2006年3月に安房郡の富浦・富山・三芳・白浜・千倉・丸山・和田の6町1村が合併して誕生した比較的新しい市です。東西約30kmにわたる広大な市域に、それぞれ独自の歴史・文化を持つ旧町の生活圏が今も残っています。
合併前から各地区の医療・福祉インフラが独立していた経緯から、市全体としてみると介護サービスの空白地帯が生じやすい状況があります。特に市域の東端に位置する旧和田町・丸山町・千倉町など半島先端部の地区は、館山市の安房地域医療センターや鴨川市の亀田総合病院を利用するケースが多く、退院後の自宅(南房総市)への戻り方に工夫が必要です。
南房総市内の医療事情と退院後の在宅介護準備
南房総市内には大規模な総合病院が少なく、館山市の千葉県立安房地域医療センターや鴨川市の亀田総合病院への通院・入院が多い状況です(南房総市内の医療機関については市公式サイトでご確認ください)。
市外の病院から南房総市の自宅へ退院する際は、退院先が「旧○○町の集落」であることを入院先のソーシャルワーカーに早めに伝えることが重要です。南房総市の地区ごとに担当のケアマネジャーや包括支援センターが異なる場合があります。早めに現地のケアマネジャーを決め、シルバーとっぷへの連絡をケアマネジャーを通じていただければ、退院日に合わせた配達の手配ができます。
農漁村集落の古い家屋での福祉用具活用
太平洋に面した南房総市の農漁村では、塩害・台風による家屋の老朽化が進んでいます。古い木造家屋では段差・傾いた床・古い浴室など、在宅介護に支障をきたす箇所が多くあります。
こうした住環境での在宅介護では以下の福祉用具が有効です。
- 手すり(工事不要・置き型・突っ張り式):古い家屋を傷つけずに設置できます。
- スロープ:段差の多い農漁村の家屋への入り口に。
- 歩行器・歩行補助つえ:農業・漁業引退後の外出支援・転倒予防に。
- 特殊寝台(介護ベッド):和室・畳の部屋でも設置可能(要介護2以上)。
- 床ずれ防止用具(エアマット):長期療養者の褥瘡予防に(要介護2以上)。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
施設入居の待機と在宅介護の長期化
高齢化率が極めて高い南房総市では、特別養護老人ホームなどの介護施設の待機が長くなりがちです。「施設に入れるまでの間」を自宅でつなぐのではなく、在宅介護を長期間にわたって継続できる環境を整えることが重要です。
福祉用具レンタル(介護ベッド・手すり・車椅子など)と訪問介護・訪問看護・訪問リハビリを組み合わせることで、多くの場合は自宅での生活を長く続けることができます。「施設の空きを待つ間どうすればいいか」とお悩みの方も、ぜひご相談ください。
南房総市で福祉用具レンタルを始める手順
- 申請:南房総市役所(福祉部 社会福祉課)または地域包括支援センターへ(市公式サイトでご確認ください)。
- 認定調査・ケアプラン作成。
- 福祉用具レンタル開始。
(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)
よくあるご質問(南房総市編)
まとめ
- 南房総市の高齢化率47.2%(2020年)は全国平均を18.6ポイント超——「住民の2人に1人近くが65歳以上」
- 2006年に8町が合併した広大な市域(約230km²)に旧町ごとの生活圏が残る
- 市内に大規模総合病院がなく、館山市・鴨川市の病院を利用——退院前からの準備が重要
- 施設待機が長いため在宅介護の長期化を前提とした福祉用具の活用が重要
- シルバーとっぷは南房総市各地区(旧和田・千倉・丸山・富浦など)への配達に対応
南房総市でのご相談を、千葉県全域を担当するわたしたちがしっかりサポートします。
南房総市で福祉用具のご相談はシルバーとっぷへ
千葉県全域対応・創業38年。南房総市各地区への配達に対応しています。
☎ 0120-605-409(受付時間:平日9:00〜18:00)
参考にした情報
- 千葉県「千葉県の人口と世帯」 https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukei/jinkou/index.html(2026年6月時点)
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html(2026年6月時点)
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html(2026年6月時点)
著者プロフィール
雲居 愛(くもい あい)/株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。2024年シルバーとっぷ入社。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。最新情報は各自治体・関係機関にご確認ください。
