こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!
「階段の上り下りがつらくなってきた」「2階の寝室から降りてくるのが心配」——そんなお声をいただくことがあります。手すりや杖での対応が難しくなってきたとき、選択肢のひとつとして検討してほしいのが階段昇降機です。
この記事では、階段昇降機の種類・費用の目安・設置の流れについてご説明します。
椅子型・据置型・段差解消機の違い
「階段昇降機」と一口に言っても、種類によって使い方や設置場所が大きく異なります。
椅子型(いす式)昇降機
階段のレールに沿って椅子が昇降するタイプです。自宅の階段に設置します。
- 特徴:自分でボタンを操作して座ったまま移動できる。介助者がいなくても使える
- 適した場所:屋内の直線階段(カーブ対応型もあるが費用が高め)
- デメリット:乗り降りに多少の動作が必要。椅子の幅分の有効スペースが減る
据置型昇降機(垂直型リフト)
垂直に昇降するプラットフォーム型のリフトです。主に段差が少ない場所や玄関ポーチなどに設置します。
- 特徴:車椅子ごと乗ることができるタイプもある。スペースが必要
- 適した場所:玄関前の段差・屋外の段差など。屋内外どちらにも設置可能
- デメリット:設置スペースが必要。階段のある場所には向かないことも
段差解消機
比較的小さな段差(0〜60cm程度)を解消するための油圧式・電動式のリフトです。
- 特徴:玄関の上がり框・浴室入り口など小さな段差に適している
- 適した場所:玄関土間〜廊下など小さな段差
- 介護保険との関係:「移動用リフト」として介護保険レンタルの対象になるものもある
わたしが関わったご家庭では、2階建て住宅でお父様が足の手術後に階段が上れなくなり、椅子型昇降機の設置を検討されたことがありました。実際に設置後は1人で2階に上がれるようになり、「ここまで自由に動けると思わなかった」と喜んでいただきました。
(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)
費用の目安
階段昇降機の費用は種類・メーカー・設置条件によって大きく異なります。以下はあくまで目安です。
| 種類 | 費用の目安(設置費込み) |
|---|---|
| 椅子型昇降機(直線型) | 50〜100万円程度 |
| 椅子型昇降機(カーブ対応型) | 100〜200万円程度 |
| 据置型(垂直型リフト) | 50〜150万円程度 |
| 段差解消機 | 10〜50万円程度 |
※上記はあくまで参考の目安です。実際の費用は現地調査・仕様・メーカーによって大きく異なります。必ず複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
介護保険の住宅改修費(上限20万円)や段差解消機のレンタル対象を活用することで、自己負担を抑えられる場合があります。
自治体の独自補助制度の可能性
階段昇降機の設置費用は高額になりやすいですが、市区町村や都道府県によっては独自の補助制度を設けているケースがあります。
- 高齢者住宅改修補助(市区町村独自)
- バリアフリーリフォーム補助(都道府県・市区町村)
- 障害者向け住宅改造補助(身体障害者手帳所持者向け)
補助の有無・金額・申請条件は自治体ごとに異なります。お住まいの市区町村の福祉・住宅担当窓口に「階段昇降機の設置に使える補助制度はありますか?」と問い合わせてみることをおすすめします。
(出典:厚生労働省「介護・高齢者福祉」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html)
設置までの流れ
- 現地調査の依頼:昇降機メーカーまたは施工業者に問い合わせ、階段の形状・寸法・設置スペースを調査してもらいます
- 見積もりの取得:複数の業者から見積もりを比較することをおすすめします
- 補助制度の確認:市区町村・都道府県の補助制度を事前に確認します
- ケアマネージャーへの相談:介護保険の住宅改修費や段差解消機のレンタルが活用できるか確認します
- 工事・設置:メーカー・業者による設置工事を行います
- 操作説明・試乗:安全な使い方の説明を受けます
選ぶときの注意点
- 階段の形状・幅を確認する:直線か曲線か・幅が狭すぎると設置できない場合がある
- 認知症がある場合の安全対策:操作の誤使用リスクがある場合は専門家への相談を
- レンタル・購入の比較:長期利用ならレンタルより購入が経済的な場合もある(逆もあり)
- アフターサービスの確認:故障時の対応・定期点検の内容を事前に確認する
よくあるご質問
参考にした情報
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年5月時点)
- 厚生労働省「介護・高齢者福祉」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html (2026年5月時点)
- 国税庁「医療費控除の対象となる医療費」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm (2026年5月時点)
まとめ
- 階段昇降機には椅子型・据置型・段差解消機の種類があり、用途が異なる
- 費用の目安は種類により10〜200万円程度と幅広い
- 市区町村によっては独自の補助制度がある場合も
- 設置前に現地調査・複数見積もり・補助制度の確認が重要
- 段差解消機は介護保険レンタル対象になる場合がある
「階段が心配」と思い始めたら、早めに選択肢を検討しておくことが大切です。現地調査は無料で行ってくれる業者も多いので、まずは問い合わせてみてください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。費用・制度の詳細は市区町村または施工業者にご確認ください。
