住みながらできる介護リフォーム|工事中の生活の工夫

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!

「リフォームしたいけれど、工事中に生活できるの?」「一時的にどこかに引っ越さないといけないの?」——介護リフォームを検討するご家族から、そんなご質問をいただくことがあります。

実は、介護リフォームの多くは住みながら進めることが可能です。工事の規模や内容・順序を工夫することで、日常生活への影響を最小限にしながら改修できます。

この記事では、住みながら進める介護リフォームの考え方・工事中の生活の工夫・短期で完了する工事の例・事業者との打ち合わせのポイントをご説明します。

段階的施工の考え方

介護リフォームは「一度に全部やる」必要はありません。今の状態に合わせて優先度の高い箇所から段階的に進めることが、費用・生活への負担を抑えるポイントです。

段階的施工のメリット

  • 工事ごとの費用を分散できる
  • 工事中の生活への影響を最小限にできる
  • 状態の変化に合わせて次の工事を調整できる
  • 介護保険の住宅改修費を複数回に分けて活用できる(要介護度が変わった場合など)

段階的施工の順序の目安

  1. 第1優先:転倒リスクが高い場所(トイレ・浴室の手すり・段差など)
  2. 第2優先:日常的な移動経路(廊下・玄関の手すり・段差)
  3. 第3優先:生活の質に関わる改修(扉の引き戸化・床材変更など)

ただし、複数箇所を一度に工事したほうが費用が安くなる場合もあります。施工業者やケアマネージャーと相談して計画を立ててください。

工事中の動線確保

住みながら工事をする際は、日常生活の動線が確保されているかどうかが重要です。

動線確保のポイント

  • トイレ・浴室の工事は期間を短く:生活に直結するため、できるだけ短期間での工事を依頼する
  • 工事区域を明確にする:養生シートで作業エリアを区切り、粉塵・騒音の影響範囲を限定する
  • 工事中の代替手段を用意する:浴室工事中はデイサービスや訪問入浴を活用するなど
  • 工事の時間帯を調整する:介護を受ける方の生活リズム(昼寝の時間帯を外すなど)に合わせた工事時間の設定を業者に依頼する

わたしが関わったご家庭では、浴室の工事中(3日間)、ケアマネージャーと相談してデイサービスの入浴を一時的に増やすことで対応しました。事前に担当者間で連携しておくことで、ご本人もご家族も安心して工事期間を乗り越えられたとのことでした。

(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html

短期工事で済む工事の例

以下は比較的短い工期で完了しやすい工事の例です(工期は住宅の状況・業者によって異なります)。

工事内容 工期の目安
手すりの設置(壁固定) 半日〜1日
滑り防止床材の設置(浴室マット等) 数時間〜半日
扉の引き戸への交換 半日〜1日
敷居の撤去・段差解消(小規模) 半日〜1日
便器の洋式への交換 半日〜1日
床材全体の貼り替え(1室分) 1〜2日
浴室全体の改修(段差解消含む) 2〜5日

手すりの設置や小規模な段差解消は、半日程度で完了することも多く、日常生活への影響が最小限で済みます。

事業者との事前打ち合わせのポイント

住みながら工事をスムーズに進めるためには、事業者との事前打ち合わせが非常に重要です。以下の点を事前に確認してください。

確認すべき内容

  • 工事期間と工事時間帯:何日間かかるか・何時〜何時か
  • 工事中に使えない設備:浴室・トイレが使えない日時はいつか
  • 騒音・振動・粉塵の発生:どの程度の騒音が出るか。介護が必要な方への配慮は?
  • 養生の方法:家財や床の保護はどうするか
  • 工事後の確認方法:使い勝手のフィードバックはできるか

また、福祉用具専門相談員・ケアマネージャー・施工業者の3者で事前に情報を共有することで、改修内容の的確さが上がります。
(出典:厚生労働省「介護・高齢者福祉」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html

事業者選びのポイント

  • 介護リフォームの実績があるか
  • ケアマネージャーや福祉用具専門相談員と連携してくれるか
  • 住宅改修費の申請手続きをサポートしてくれるか
  • 工事後のアフターサポートがあるか

介護保険の住宅改修費との関係

住みながらのリフォームでも、介護保険の住宅改修費(上限20万円)を活用できます。

ただし、工事前の事前申請が原則です。段階的に工事を進める場合も、各工事の前に事前申請を行う必要があります。

一度の申請で複数箇所の工事を申請することも可能です(20万円の範囲内)。複数箇所まとめて申請するほうが手続きが一度で済みます。

よくあるご質問

Q
工事中はどこに住めばいいですか?
A
大規模工事でなければ住みながら進めることが多いです。万一、長期間住めない場合はショートステイの利用や親族宅への一時移住なども選択肢になります。
Q
段階的に工事すると費用が増えますか?
A
複数回に分けると毎回の足場代・諸経費がかかることもありますが、工事内容によっては大きな差がない場合もあります。業者に一括と分割の費用を比較してもらうことをおすすめします。
Q
工事業者はどう探せばいいですか?
A
ケアマネージャーや市区町村の窓口から紹介を受けるほか、地域の事業者リストを活用する方法があります。介護リフォームに慣れた業者を選ぶことが大切です。
Q
工事中に転倒した場合の責任はどうなりますか?
A
工事区域内での事故については業者の安全管理責任があります。工事中の養生・安全対策について事前に確認しておきましょう。
Q
工事後に「使いにくい」と感じた場合はどうなりますか?
A
工事後に位置の微調整が必要な場合もあります。事前に「調整が必要な場合の対応」について業者に確認しておくと安心です。

参考にした情報

まとめ

  • 介護リフォームは住みながら段階的に進めることが可能
  • 転倒リスクが高い場所から優先順位をつけて進める
  • 手すり・滑り防止は半日〜1日で完了しやすく生活への影響が少ない
  • 工事中は代替サービス(デイサービス等)の活用も有効
  • ケアマネージャー・福祉用具専門相談員・施工業者の連携が仕上がりのカギ

「リフォームは大変そう」と後回しにするより、今の状態に合わせた小さな改修から始めることが事故予防の近道です。いつでもご相談ください。

千葉県で福祉用具・住宅改修のご相談なら、株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にどうぞ。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。住宅改修の詳細は担当ケアマネージャーまたは市区町村にご確認ください。

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