こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!
「電動車椅子を使いたいけれど、操作が難しそう」「バッテリーはどのくらいもつの?」——電動車椅子について初めて検討される方からよくいただく疑問です。
電動車椅子は手動車椅子と比べて仕組みが複雑ですが、適切に選んで正しくメンテナンスすれば、長く安全にご利用いただけます。この記事では、操作方法の種類・バッテリー管理・日常点検・走行性能の目安など、電動車椅子を選ぶうえで知っておきたいポイントをお伝えします。
電動車椅子の概要
電動車椅子はバッテリーとモーターを搭載した車椅子で、ご本人が操作装置(コントローラー)を使って自力で移動できます。手動の自走式車椅子よりも腕の力が少なくて済むため、上肢の機能が低下した方や、長距離移動が多い方に向いていることが多いです。
介護保険では「車椅子」の品目として福祉用具貸与の対象になっています(原則要介護2以上)。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
操作方法の種類(ジョイスティック式・スイッチ式など)
電動車椅子の操作方法は、ご利用者の身体機能に合わせて選ぶことが大切です。
ジョイスティック式(標準型)
最も一般的な操作方法です。レバー(ジョイスティック)を傾ける方向に車椅子が進みます。
- 向いている方の目安:手指でレバーをある程度コントロールできる方
- 特徴:操作がわかりやすく、進む方向を直感的にコントロールできます。感度調整ができる機種もあります
スイッチ式(マルチスイッチ型)
前進・後退・左右方向をそれぞれ独立したスイッチで操作します。
- 向いている方の目安:ジョイスティックのような細かい傾き操作が難しい方、手指の動きに制限がある方
- 特徴:スイッチを押す動作だけで操作できます。ボタンの配置を工夫できる機種もあります
顎(あご)操作式・呼吸操作式
上肢の機能が大きく制限されている方向けに、あごや呼吸(吹く・吸う)で操作するタイプもあります。
- 向いている方の目安:頸髄損傷など、上肢の動きが著しく制限されている方
- 特徴:高度な障害のある方でも自力移動が可能になることがあります
(出典:公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム(TAIS)」 https://www.techno-aids.or.jp/)
バッテリー寿命と充電方法
電動車椅子のバッテリーは定期的な充電と適切な管理が必要です。
充電方法
- 充電は毎日(または使用後)行うことが推奨されることが多いです。機種の取扱説明書に従ってください
- 充電中はブレーカーやコンセントの容量に注意してください
- 充電中に異常な熱・異臭がある場合はすぐに使用を止めてレンタル事業者に連絡してください
バッテリーの寿命目安
- バッテリーの寿命は使用頻度・充放電の仕方によって変わります。目安として、一般的には数年程度で性能が低下する傾向があるといわれています
- 「以前と比べて走れる距離が短くなってきた」と感じたら、バッテリー交換の検討時期のサインのひとつです
- レンタル品の場合はバッテリー交換等のメンテナンスは事業者に相談してください
バッテリーを長持ちさせるコツ
- 完全に放電させた状態で長時間放置しない
- 充電完了後は速やかにコンセントを抜く(過充電の防止)機種もありますが、取扱説明書で確認してください
- 高温・直射日光の当たる場所での保管を避ける
日常点検の項目
電動車椅子は電動製品のため、使用前の簡単な確認を習慣づけることが大切です。
| 点検箇所 | 確認内容 |
|---|---|
| バッテリー残量 | インジケーターで充電が十分かを確認 |
| タイヤ | 空気圧が適切か、損傷・摩耗がないか(エアタイヤの場合) |
| ブレーキ | 正常に動作するか、制動に問題がないか |
| 電源コード・充電器 | 断線・損傷がないか |
| 各部のネジ・ボルト | 緩みや脱落がないか |
| コントローラー | 操作時に正常に動くか、異音がないか |
異常を発見したら使用を中止し、レンタル事業者または販売店に連絡してください。
走行可能距離と段差性能の目安
走行可能距離
電動車椅子の1回の充電あたりの走行距離は機種によって異なりますが、目安として10〜20km程度とされている機種が多いです。ただし、以下の要因で実際の走行距離は変わることがあります。
- ご利用者の体重
- 走行する地形(坂道・凸凹など)
- バッテリーの劣化状態
- 速度設定
外出先でバッテリー切れにならないよう、余裕を持って充電管理することが大切です。
段差性能
電動車椅子が乗り越えられる段差の高さは機種によって異なります。目安として2〜5cm程度のものが多いとされていますが、無理に乗り越えようとすると転倒・転落のリスクがあります。玄関の段差や歩道の段差は事前に確認しておくことをお勧めします。
介護保険レンタルの条件
電動車椅子は車椅子として介護保険の福祉用具貸与対象品目です。原則として要介護2以上の認定が必要です。
要支援・要介護1の方は原則対象外ですが、歩行困難等の状況によっては例外給付の対象になる場合があります。まずはケアマネージャーにご相談ください。
現場でのエピソード
あるご利用者は、手指の力が弱くなってきたことで手動の自走式車椅子の操作が難しくなっていました。しかし、外出することをとても大切にされていたため、何とか自力で外出できる方法を一緒に考えました。
ジョイスティックの感度を弱めに設定できる電動車椅子を試していただいたところ、「これなら動かせる」とおっしゃっていただけました。自宅から近くの公園まで一人でお出かけできるようになったと後日ご報告いただき、外出の喜びをご本人とともに感じられた経験でした。
よくあるご質問
参考にした情報
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html (2026年5月時点)
- 公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム(TAIS)」 https://www.techno-aids.or.jp/ (2026年5月時点)
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年5月時点)
まとめ
- 電動車椅子の操作方法はジョイスティック式・スイッチ式・顎操作式など、身体機能に合わせて選べる
- バッテリーは毎日充電が基本。走行距離が短くなってきたらバッテリー劣化のサイン
- 使用前にはバッテリー残量・タイヤ・ブレーキを確認する習慣を
- 走行可能距離は目安として10〜20km程度(機種・条件によって異なる)
- 乗り越えられる段差は目安2〜5cm程度。玄関・歩道の段差は事前確認を
- 介護保険適用は原則要介護2以上(例外給付あり)
電動車椅子の選択やレンタルについてお悩みの際は、シルバーとっぷへお気軽にご相談ください。千葉県内のご自宅へ訪問し、実際に確認しながらご提案します。
千葉県で電動車椅子のレンタルをお考えなら、株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にお電話ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。走行距離・段差性能等は機種によって異なります。
