こんにちは、シルバーとっぷの雲居です。
「レンタルではなく購入したい介護用品があるのですが、補助は受けられますか?」というご質問をよくいただきます。実は、介護保険には特定の介護用品を購入する際に使える給付制度があります。年間10万円を上限に、1〜3割の自己負担で購入できます。
特定福祉用具販売制度とは(年10万円限度)
「特定福祉用具販売」とは、入浴・排泄に関わる衛生面から、レンタルになじまない品目について、介護保険を使って購入できる制度です。年間(4月〜翌3月)で10万円を上限に、1〜3割の自己負担で購入できます。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)
対象品目(購入のみ:5品目)
- 腰掛便座(ポータブルトイレ、便座の高さを調節するもの等)
- 自動排泄処理装置の交換可能部品
- 入浴補助用具(浴槽手すり、浴槽台、入浴台、浴室内すのこ、浴槽内すのこ、入浴用介助ベルト)
- 簡易浴槽(空気式または折りたたみ式等)
- 移動用リフトのつり具の部分
※原則として要介護1以上の方が対象です(一部品目は要支援1・2も対象)。
令和6年4月から追加:レンタルと購入の選択制品目(4品目)
令和6年(2024年)4月1日より、以下の4品目について、レンタル(貸与)と購入(特定福祉用具販売)のどちらかを利用者が選べる「選択制」が導入されました。
- 固定用スロープ(敷居等の小さな段差の解消に使用し、頻繁な持ち運びを要しないもの)
- 歩行器(歩行車を除く)
- 単点杖(松葉づえを除く)
- 多点杖
これらは短期間の利用であれば購入、長期間の継続利用であればレンタルが費用的に有利なケースが多いです。どちらが適しているかはケアマネージャーや福祉用具専門相談員にご相談ください。
(出典:厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1296」令和6年8月2日)
住宅改修費補助(20万円)との違い
介護保険には、住宅に手すりを取り付けたり段差を解消したりする「住宅改修費」の補助もあります(上限20万円・1〜3割負担)。特定福祉用具販売との違いを整理します。
| 項目 | 特定福祉用具販売 | 住宅改修費 |
|---|---|---|
| 上限額 | 年10万円 | 生涯20万円 |
| 対象 | 介護用品(移動可能な物) | 住宅の工事(手すり・段差解消等) |
| 事前申請 | 不要(ただし事業者に確認を) | 必要(工事前に市区町村へ申請) |
| 払い方 | 一度全額払い→後から7〜9割払い戻し、または福祉用具事業者経由 | 一度全額払い→後から7〜9割払い戻し(受領委任払いの場合も) |
自治体独自の補助制度もあります
千葉県内の一部市区町村では、介護保険とは別に独自の補助制度がある場合があります。詳しくはお住まいの市区町村にご確認ください。
よくあるご質問
Q. 特定福祉用具販売は毎年使えますか?
A. 年間(4月〜翌3月)10万円が上限です。毎年リセットされますので、年度をまたいで計画的に利用できます。
Q. ポータブルトイレは特定福祉用具販売で買えますか?
A. はい、腰掛便座(ポータブルトイレを含む)は特定福祉用具販売の対象品目です。1〜3割の自己負担で購入できます。
Q. 住宅改修の補助はいつ使い切っても大丈夫ですか?
A. 住宅改修費は生涯20万円(1〜3割自己負担)が上限です。要介護度が3段階以上上がった場合などは再度20万円を利用できることがあります。詳しくはケアマネージャーにご相談ください。
まとめ
介護用品の購入には介護保険の特定福祉用具販売制度(年10万円限度)が利用できます。腰掛便座・入浴補助用具など5品目が購入対象で、1〜3割の自己負担で購入可能です。さらに令和6年4月からは、固定用スロープ・歩行器・単点杖・多点杖の4品目がレンタルと購入の選択制となりました。住宅改修費(20万円)との違いも理解した上で、ケアマネージャーや福祉用具専門相談員と相談しながら計画的に活用しましょう。シルバーとっぷでは、特定福祉用具販売の手続きサポートもしていますので、お気軽にご相談ください。
参考にした情報
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年6月時点)
- 公益財団法人テクノエイド協会「特定福祉用具販売について」 https://www.techno-aids.or.jp/ (2026年6月時点)
- 千葉市「介護保険の福祉用具・住宅改修について」 https://www.city.chiba.jp/ (2026年6月時点)
千葉県で福祉用具レンタル・介護用品をお探しなら、創業35年の株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にご相談ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。
雲居 愛(くもい あい)/ 株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。千葉県内の大学で社会福祉を学び、2024年シルバーとっぷ入社。現在は千葉市を中心にご家族のもとへ訪問し、福祉用具の選定やご相談を担当。趣味は読書と犬の散歩。
