こんにちは、シルバーとっぷの雲居です。
「認知症の親が目を離すとすぐに一人で外へ出てしまいます。迷子になったり、事故に遭ったりしないか心配で」という悩みは、認知症介護のご家族からよく聞かれます。ケアマネージャーさんからも同様のご相談をいただくことがあります。一人外出・徘徊への対策は4つの方向性で考えましょう。
対策4つ
①認知症老人徘徊感知機器(介護保険)
「認知症老人徘徊感知機器」は、介護保険の福祉用具レンタル13品目の一つです(原則として要介護2以上が対象。要支援1・2および要介護1は軽度者制限により原則対象外ですが、一定の条件を満たす場合は例外給付として利用できる場合があります)。玄関ドアや窓・ベッドなどにセンサーを設置し、本人が動くと家族や介護者のスマートフォン・ベルなどに通知します。
深夜の外出も気づきやすくなるため、特に有効です。シルバーとっぷでも取り扱いしていますので、ケアマネを通じてご相談ください。
(出典:公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具の品目一覧」 https://www.techno-aids.or.jp/)
②GPS端末・見守りGPS
本人に持ち歩いてもらうGPS端末で、現在地を家族のスマートフォンから確認できます。万が一外出してしまった場合に素早く居場所を確認できます。
- 市区町村の補助制度がある場合があります
- 民間サービスで月額数百〜千円程度から利用できるものがあります(目安)
市区町村の窓口で「認知症のGPS助成」について確認してみてください。
③玄関・ドアへの物理的な対策
玄関の鍵を見慣れない場所に変える・補助錠を追加する・ドアにカバーやセンサーを設置するなどの対策があります。ただし、緊急時に外に出られなくなるリスクも考慮が必要です。一方的に制限することは本人のQOLを下げることもあるため、バランスを大切にしてください。
④地域の見守りネットワーク
地域包括支援センター・民生委員・近所の方・商店・警察など地域の方々に「徘徊のある高齢者がいる」と事前に伝えておくことで、万が一外出した際に地域全体で見守ってもらえます。「SOSネットワーク」「見守りシール」を登録・活用している自治体もあります。
(出典:厚生労働省「認知症施策推進総合戦略」 https://www.mhlw.go.jp/)
「出たい」気持ちを否定しない関わり方
徘徊の背景には「家に帰りたい」「仕事がある」「誰かに会いたい」など、本人の中では理由があることがほとんどです。物理的に出られないようにするだけでなく、本人の不安や気持ちに寄り添った対応も大切です。専門的な対応方法については、かかりつけ医や認知症専門の相談窓口(認知症疾患医療センター・地域包括支援センター)にご相談ください。
よくあるご質問
Q. 認知症の感知機器は介護保険で借りられますか?
A. はい、「認知症老人徘徊感知機器」は介護保険レンタルの対象品目ですが、原則として要介護2以上の方が対象です。要支援1・2および要介護1の方は軽度者制限により原則対象外となりますが、一定の条件を満たす場合は例外給付として利用できることがあります。詳しくはケアマネに相談してください。
Q. GPS端末を嫌がって持ってくれません。どうすればいいですか?
A. 靴の中敷きに入れるタイプや、財布・バッグに入れるなど、本人が気づきにくい形状のものもあります。
Q. 行方不明になってしまった場合、どこに連絡しますか?
A. まず警察に届け出てください(110番または最寄りの警察署)。地域のSOSネットワークに登録していれば、情報共有してもらえます。
まとめ
認知症の方の一人外出・徘徊には、感知機器・GPS端末・物理的な対策・地域の見守りネットワークの4つを組み合わせた対策が有効です。介護保険でレンタルできる感知機器の活用もぜひ検討してください。一人で抱え込まず、ケアマネや地域包括支援センター・認知症の専門窓口に相談することが大切です。シルバーとっぷでも、徘徊感知機器のご相談をお受けしています。
参考にした情報
- 公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具の品目一覧」 https://www.techno-aids.or.jp/ (2026年6月時点)
- 厚生労働省「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」 https://www.mhlw.go.jp/ (2026年6月時点)
- 千葉市「認知症SOSネットワーク」 https://www.city.chiba.jp/ (2026年6月時点)
千葉県で福祉用具レンタル・介護用品をお探しなら、創業35年の株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にご相談ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。
雲居 愛(くもい あい)/ 株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。千葉県内の大学で社会福祉を学び、2024年シルバーとっぷ入社。現在は千葉市を中心にご家族のもとへ訪問し、福祉用具の選定やご相談を担当。趣味は読書と犬の散歩。
