こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
柏市は地域包括ケアの「柏モデル」で知られる先進都市ですが、具体的に介護ベッドや歩行器を選ぶとなると「住んでいる場所に合わせてどう選べばよいか」という疑問が出てきます。豊四季台の公団住宅と光ヶ丘の分譲戸建てでは、住宅環境が大きく異なります。この記事では、柏市の主要住宅タイプに合わせた主要福祉用具の選び方をご説明します。
豊四季台の住宅環境と介護ベッド搬入
豊四季台団地はエレベーター改修が一部進んでいますが、未改修棟ではエレベーターなしの5階建てが残っています。搬入時の対応は棟によって異なります。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
| 棟タイプ | 搬入方法 | 確認事項 |
|---|---|---|
| エレベーター改修済み棟 | エレベーター使用可 | エレベーター内寸・廊下幅の確認 |
| エレベーター未改修棟 | 分解して階段搬入 | 階段幅・踊り場・ドア幅の確認 |
いずれの場合も、まず訪問アセスメントにお伺いして搬入可否と方法を確認します。「入るかどうかわからない」という段階からご相談ください。
光ヶ丘の分譲戸建て住宅での注意点
光ヶ丘は昭和60年代〜平成初期に分譲された一戸建て住宅地で、廊下幅・段差・階段などの問題が生じやすい住宅形態です。
- 廊下幅の問題:内法75cm未満の廊下は標準型ベッドが通れない場合があります。コンパクト型ベッドへの変更や設置場所の移動で対応します。
- 階段問題(2階使用):2階寝室をお使いの方は1階への移動を検討。「1階に適切な部屋がない」という場合も一緒に考えます。
- 和室への対応:専用敷板を使用することで設置可能です。ただし畳の傷みが気になる場合はフローリング部屋への移設をご検討ください。
柏市の在宅医療・介護連携とケアマネとの連携
柏市は「柏モデル」として医療・介護の連携が進んでいます。この点が福祉用具の選定にも実際に影響しています。ケアマネジャーが訪問診療医や訪問看護師と情報を共有しているため、身体状況の変化をいち早くキャッチして福祉用具の変更につなげることができます。
例えば「状態が悪化して寝返りが難しくなった」という情報がケアマネジャーを通じて共有されれば、わたしたちはすぐに床ずれ防止エアマットの追加を検討します。こうした連携がスムーズにできるのが、柏市でサービスを受ける大きなメリットです。
歩行器の種類と柏市の歩道環境への適合
歩行器は要支援1以上から利用できます。柏市の主要エリアでの使用を想定した選び方をご紹介します。
- 屋内用コンパクトキャスター型:豊四季台・光ヶ丘の室内・廊下向け。軽量で回転しやすい。
- 屋外用シート付きキャスタータイプ:南柏の公園・商店街などへの外出時に。シートで途中休憩が可能。
- 固定脚タイプ(四脚歩行器):バランスが悪い方・脳卒中後片麻痺の方に。柏市内の平坦な道向け。
柏市内の歩道は比較的整備されているエリアが多いですが、豊四季台団地内の路地や古い商店街では段差が残る箇所もあります。実際の外出ルートを踏まえて選定します。
手すりの設置優先箇所と柏市の住宅改修費補助
手すりは要支援1以上から介護保険でレンタルできます。工事が不要な置き型・突っ張り型が対象です。設置の優先箇所は転倒リスクの高い順に次のとおりです。
- 浴室・洗い場:最も転倒リスクが高い場所。壁付け工事(住宅改修費対象)との組み合わせを検討する。
- 階段:踏み外しによる重篤な転倒を防ぐ。
- 玄関(上がりかまち):立ち座り動作の補助に。
- 廊下・トイレ前:夜間のトイレ移動で転倒しやすい箇所。
柏市では介護保険の住宅改修費(最大20万円補助)が利用できます。壁付け手すりなど工事が必要なものには住宅改修費を、置き型のものにはレンタルを組み合わせることでコストを抑えられます。市独自の補助制度については柏市役所にご確認ください。
(出典:厚生労働省「住宅改修の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/jutaku/index.html)
要介護度別の福祉用具費用の目安
介護保険を利用した場合の福祉用具の自己負担は、要介護度別の支給限度額の範囲内で計算されます。
| 要介護度 | 月額支給限度額(目安) | 1割負担の目安 |
|---|---|---|
| 要支援1 | 約5万円 | 約5,000円が上限 |
| 要支援2 | 約10.5万円 | 約10,500円が上限 |
| 要介護1 | 約16.7万円 | 約16,700円が上限 |
| 要介護2 | 約19.7万円 | 約19,700円が上限 |
| 要介護3〜5 | 約27〜36万円 | 約27,000〜36,000円が上限 |
※福祉用具レンタルは訪問介護や通所サービスと合わせてこの限度額内で使います。限度額を超えた分は全額自己負担です。
よくあるご質問
まとめ
- 豊四季台団地はエレベーター改修の進捗で搬入方法が異なる。事前確認が必須。
- 光ヶ丘の分譲戸建てでは廊下幅・和室・階段問題に対応した選定を。
- 柏市の在宅医療連携が進んでいるため、ケアマネジャーとの密な情報共有が福祉用具選定に有効。
- 歩行器は要支援1から利用可能。屋内・屋外に応じて種類を選ぶ。
- 手すりは浴室・階段は住宅改修費(工事)、置き型はレンタルで組み合わせる。
- 支給限度額の範囲内で福祉用具を活用。超える分は全額自己負担になる点に注意。
参考にした情報
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html(2026年6月時点)
- 厚生労働省「住宅改修の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/jutaku/index.html(2026年6月時点)
- 柏市公式サイト「高齢者・介護保険」 https://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/060400/(2026年6月時点)
免責事項:本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度・窓口情報は柏市公式サイトまたは各地域包括支援センターへご確認ください。
