千葉市の見守りサービス補助が来年1月開始|一人暮らしの親にご家族ができる備え

こんにちは、シルバーとっぷの雲居です。

「実家の母が一人暮らしで、電話に出ないだけで胸がざわざわするんです」。訪問先でご家族からよくうかがう言葉です。そんな中、千葉市から、ひとり暮らしの高齢の方の見守りサービスに補助を出す新しい制度のお知らせがありました。今回はこのニュースを入口に、離れて暮らす親御さんの見守りについて一緒に考えてみたいと思います。

千葉市の「高齢者選べる見まもりサービス」とは

千葉市のホームページによると、これまでの緊急通報システムの事業を見直し、令和9年(2027年)1月から新しい補助制度「高齢者選べる見まもりサービス」を始めるそうです。

これまでは市が委託した1つの事業者のサービスだけでしたが、新しい制度では市に登録された事業者の見守りサービスの中から、ご本人の暮らしに合うものを選び、その月額費用の一部を市が補助する仕組みに変わります。

対象になる方

市の案内では、次のすべてに当てはまる方が対象です。

  • 千葉市内の自宅に住む65歳以上で、ひとり暮らしの方
  • 千葉市に住民登録があり、実際に市内で生活している方
  • サービス付き高齢者向け住宅など、24時間対応の見守りがある住まいに入居していない方

補助の内容と申し込みの流れ

  • 補助額は月額1,000円が上限(消費税を除く)とされています
  • 初期費用・送料・オプション料金は補助の対象外で、自己負担です
  • 補助額は事業者が毎月の利用料から差し引いて請求するため、ご自身で市に請求する必要はないとのことです
  • 事業者への申し込みは令和8年11月1日から受付です

市の案内では、登録事業者は9社、サービスはおよそ10種類あり、月額費用は目安としておよそ980円〜3,036円(税込)の幅があるそうです。パンフレットは各区の保健福祉センター高齢障害支援課、あんしんケアセンター、市役所の高齢福祉課で受け取れます(郵送はしていないそうです)。

また、いまの緊急通報システムを使っている方には10月中旬から案内が届き、11月13日までに「継続・変更・廃止」のどれかを回答する必要があるとのことです。ご実家に届いた郵便物を、ぜひ一緒に確認してみてください。

制度の細かい条件や手続きは変わることもありますので、詳しくは千葉市の専用コールセンターや区役所の窓口にご確認ください。わたしも最初に読んだときは「今のサービスはどうなるの?」と少し混乱しました。分からないことは、遠慮なく窓口やあんしんケアセンターに聞いて大丈夫です。

見守りサービスを選ぶ前に、家族で話し合いたいこと

市の説明では、対象のサービスは「センサーなどで日常生活を見守り、異変があったときに警備員の駆け付けや、協力員(ご家族など)へのお知らせを行う」ものです。ただ、機器や対応の内容は事業者ごとに違います。選ぶ前に、ご家族で次のような点を話しておくと安心です。

  • ご本人の気持ち:「見張られているみたい」と感じる方もいらっしゃいます。どんな見守りなら受け入れやすいか、ご本人の言葉で聞いてみましょう
  • 連絡が来たとき誰が動くか:お知らせを受け取る人、すぐ駆け付けられる人を決めておく
  • 鍵の扱い:駆け付けがあるサービスの場合、鍵をどう預けるかの確認
  • 費用:月額だけでなく初期費用やオプションも含めて考える

わたしが担当させていただいたお客様の中には、離れて暮らす娘さんが「毎朝電話で起こすのが日課になってしまって、母も私も疲れていた」とお話しされていた方がいました。見守りの仕組みを整えたことで、電話が「確認」ではなく「おしゃべり」の時間に戻った、とうかがって、わたしもうれしくなったのを覚えています。

見守りと一緒に考えたい「住まいの備え」

見守りサービスは、何かあったときに早く気づくための仕組みです。一方で、そもそも転んだり困ったりしにくい住まいを整えることも同じくらい大切だと、先輩から教わりました。

現場でよくいただくご質問なのですが、一人暮らしの親御さんの場合、次のような場所から見直すことが多いです。

  • 玄関・廊下・トイレ:手すりをつけて、立ち座りや段差をラクにする(工事不要の置き型タイプもあります)
  • 寝室:起き上がりがつらそうなら、介護ベッドや起き上がりを助ける手すりを検討する
  • 夜間のトイレ:移動の距離が長く不安なら、ポータブルトイレという選択肢も
  • 外出:歩行器や杖で、無理なく出かけられる環境をつくる

要介護認定を受けている方は、こうした福祉用具を介護保険でレンタルできる場合があります。また、認知症の方向けには介護保険の対象になる「徘徊感知機器」もあります。市の見守りサービスの補助と介護保険のレンタルは別々の制度ですので、どう組み合わせるのがよいかは、ケアマネさんや窓口にご相談いただくのが安心です。

「まだ元気だから」のうちに準備を

ベテランの先輩によると、見守りや住まいの備えは「困ってから」より「元気なうちに」話し合っておいたほうが、ご本人も納得して受け入れやすいことが多いそうです。今回の制度開始は、ご家族で話すよいきっかけになると思います。

体調面で気になることがある場合は、まず主治医にご相談ください。福祉用具のことや、住まいのどこから整えればよいか迷ったときは、わたしたち福祉用具専門相談員にも気軽に声をかけてくださいね。

ご家族の暮らしが少しでも穏やかになるよう、わたしたちは千葉県で38年お手伝いしてきました。ご不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

参考:千葉市

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