千葉市での男性介護者(息子・夫)のための福祉用具活用ガイド

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。

「男性が介護の相談に来るのは珍しいですよね」と言われることがありますが、実際は息子さんや夫さんがご相談に来られるケースが年々増えています。男性介護者の方は、女性に比べて孤立しやすく、「自分でなんとかしなければ」と一人で抱え込む傾向があると感じています。この記事では、千葉市で男性介護者が直面しやすい課題と、福祉用具でその負担を軽減する方法をお伝えします。

男性介護者が増えている社会背景

かつては「介護は女性の仕事」という意識が強くありましたが、近年は男性が主たる介護者となるケースが増えています。厚生労働省の「国民生活基礎調査」(最新版は厚労省公式サイトでご確認ください)によると、男性の主介護者の割合は増加傾向にあります。

千葉市でも、美浜区・稲毛区のニュータウン系住宅地では「老老介護で夫が妻を介護」というケースが珍しくなくなっています。また、40〜50代の息子が単身赴任先から戻って親を介護するケースや、遠距離介護から近居に転居して介護を担うケースも増えています。

(出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/20-21.html

男性介護者が孤立しやすい理由と対策

男性介護者が孤立しやすい主な理由を整理します。

  • 「相談するのは恥ずかしい」という意識:「自分でやれないのは情けない」という感覚から、周囲に助けを求めにくい
  • 介護者サロンなどが女性中心で入りにくい:介護の集まりが女性参加者中心で、男性が参加しにくい雰囲気のこともある
  • 「何が問題かわからない」:介護経験がなく、何に困っているのかすら言語化できない場合がある
  • 職場に話せない:「仕事に影響が出る」と思って職場に相談できないまま疲弊していく

こうした孤立のリスクは、最終的に介護放棄・介護虐待につながる可能性があるとも指摘されています。「まず相談する」というステップを踏むだけで、状況は大きく変わります。

男性でも腰を痛めやすい理由と予防するための用具

体力のある男性でも、介護での腰痛は非常に多いです。その理由は、「体力があるから」こそ無理な体勢でも持ち上げてしまうことにあります。特に以下の動作は腰に大きな負担をかけます。

  • 介護ベッドから車椅子への移乗(前かがみで持ち上げる動作)
  • 床からの立ち上がり介助(中腰での支え)
  • 車椅子を押して段差を乗り越える動作

腰痛予防のために有効な福祉用具と使い方は以下の通りです。

  • 電動介護ベッド(高さ調整機能):ベッドを介護者の腰の高さに合わせることで、前かがみの移乗介助が不要になります。介護者の腰痛予防に最も効果的な用具のひとつです
  • 移乗補助用品(スライディングボード・スライディングシート):ベッド〜車椅子間の移動を滑らかにする補助具。持ち上げずに「滑らせる」形で移乗できるため、腰への負担が大幅に減ります
  • 立ち上がり補助用手すり:ベッドサイドや椅子の横に設置することで、被介護者が自力で立ち上がりやすくなり、介護者の支え動作が軽減されます

男性息子が入浴介助に困る場合の対策

「母親の入浴介助を息子がする」という状況に対して、恥ずかしさや戸惑いを感じる男性は多いです。この問題には、主に以下の方法で対応できます。

  • 訪問入浴サービスの利用:介護職員が自宅に来て浴槽を持参し入浴を介助します。週1〜2回の利用で「入浴介助は専門職に任せる」という形を作れます
  • デイサービスでの入浴:デイサービスに通っている日に施設の浴室で入浴介助してもらえます
  • シャワーチェア(特定福祉用具販売・介護保険対象):浴室内で安定して座れる椅子を設置することで、介助者が必ずしも支え続ける必要がなくなります
  • 入浴補助具(バスボード・バスリフト):浴槽への出入りを補助する用具。自力である程度入浴できる方には特に有効です

「無理に自分でやろうとしなくていい」というメッセージをお伝えしたいです。入浴介助はプロに任せることで、息子さんが「別の大切な介護の時間」を作れることにもつながります。

千葉市の男性介護者の居場所と相談窓口

千葉市内では、地域包括支援センターが主催する介護者サロンが各区で開催されています。男性介護者向けに特化したプログラムを設けているところもあります(千葉市公式サイトまたは地域包括支援センターにご確認ください)。

「介護者の会や男性介護者サロンに参加したい」と思っている方は、まず担当のケアマネか地域包括支援センターに「男性が参加できる介護者の集まりを教えてください」と聞いてみてください。

また、NPO法人「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」(全国男性介護者ネット)が情報発信・相談対応を行っています(詳細は同団体の公式サイトでご確認ください)。

「何が困っているかわからない」という方には、まず地域包括支援センターへの電話一本がおすすめです。話しているうちに「困っていること」が整理されていくことが多いです。

(出典:千葉市「地域包括支援センター」 https://www.city.chiba.jp/

福祉用具専門相談員に「男性でも気軽に相談できる」雰囲気

わたしたちシルバーとっぷの福祉用具専門相談員は、男性介護者の方が「恥ずかしい」「わからない」という気持ちを持ったまま来られても、一緒に考えていくスタイルをとっています。

「排泄ケアはどうすればいいか」「夜中の介護で腰が限界」「一人でできるかどうか不安」——どんな内容でも、まずお聞きします。介護の現場経験から、男性介護者の方が特に困りやすいポイントを把握した上でご提案できます。「相談しやすい」と感じていただけることが、わたしたちが大切にしていることです。

よくあるご質問

Q
息子が一人で介護をしています。体力的に限界を感じています。
A
まずケアマネか地域包括支援センターに状況をお伝えください。訪問介護・デイサービスの組み合わせで介護者の体力的負担を大幅に減らせる場合があります。電動ベッドや移乗補助用品も腰への負担軽減に効果的です。
Q
シャワーチェアは介護保険で買えますか?
A
シャワーチェアは「特定福祉用具販売」の対象品目として、介護保険で自己負担1割〜3割で購入できます(年間10万円が上限)。要支援1以上の方が対象です。ケアマネを通じて申請してください。
Q
男性が介護者サロンに参加しても大丈夫ですか?
A
はい、男性介護者の方も参加できます。男性の参加者が増えており、地域によっては男性向けのプログラムを設けているサロンもあります。地域包括支援センターに「男性が参加できるサロンを教えてほしい」と聞いてみてください。
Q
移乗介助で腰を痛めてしまいました。どうすればいいですか?
A
まず整形外科・整骨院で治療を受けてください。その上で、電動ベッドへの変更・スライディングボードの導入・ヘルパーへの移乗介助の依頼などを検討してください。介護者自身の体を守ることが、介護を続けるために最も重要です。
Q
妻の入浴介助を夫が担っていますが、毎日は大変です。
A
訪問入浴サービスやデイサービスでの入浴介助を週2〜3回取り入れることで、毎日の入浴介助の負担を大幅に減らせます。シャワーチェア・バスボードなどの補助用具も組み合わせることで、介助の手間を減らせます。ケアマネに相談してみてください。

まとめ

  • 男性介護者は増加しており、孤立しやすいことへの注意が必要
  • 腰痛予防には電動ベッドの高さ調整・スライディングボードが特に有効
  • 入浴介助は訪問入浴・デイサービスのプロに任せることを積極的に検討する
  • 相談窓口は地域包括支援センターへの電話一本がもっとも近道
  • 「恥ずかしい」「わからない」そのままで相談してきてください

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参考にした情報

雲居 愛(くもい あい)
株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員

免責事項:本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。

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