こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です。
東武野田線・総武線沿線に広がる船橋市のニュータウン——習志野台・三山・行田・前原といった地区は、1960〜80年代に「郊外の新しい住宅地」として次々と開発されました。若い家族が夢を持って移り住んだあの頃から半世紀以上が経ち、入居第一世代は今や70〜80代になっています。
エレベーターなしの4〜5階建て団地棟。「毎朝4階から降りるのが怖くなった」——そんなご相談が、これらの地区ではとても多いです。
船橋市ニュータウンの歴史と現在——第一世代が一斉に高齢化
習志野台団地(東武野田線・習志野台駅周辺)・行田団地(JR総武線・南船橋駅周辺)・三山地区(京成本線沿線)などは、日本住宅公団や千葉県住宅供給公社、民間デベロッパーが1960〜80年代に開発した大規模住宅地です。
当時は「郊外の快適な生活」を求めて東京近郊からの移住者が殺到しました。しかし今日、これらの団地では入居世帯の一斉高齢化という現象が起きています。
具体的な問題として:
- 1960〜70年代建設の棟はエレベーターなし(3〜5階建て)が大多数
- 入居当時は30〜40代だった世帯主が現在70〜80代に
- 子どもは独立・転居し、高齢者のみの世帯(老老介護)が多い
- 建物の老朽化が進み、エレベーター後付け設置も費用・構造の問題から困難なケースが多い
(出典:船橋市「高齢者福祉計画・介護保険事業計画」 https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/kaigohoken/004/index.html)
エレベーターなし団地の最大の問題——階段昇降の危険
エレベーターなし中層団地で暮らす高齢者にとって、階段の昇降は毎日命がけともいえる行為です。船橋市内の団地から相談を受けるケースで最も多いのが「階段での転倒リスク」に関するものです。
統計的にも、高齢者の転倒事故の約半数が階段で発生するというデータがあります。骨折をきっかけに寝たきりや要介護状態になるケースも少なくないため、階段の安全対策は在宅介護において最重要課題のひとつです。
(出典:厚生労働省「人口動態統計・不慮の事故死亡統計」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html)
団地の階段への対策として:
- 片手用杖・T字型歩行補助つえ:既設の手すりと杖を組み合わせて、両手でしっかりバランスをとる
- 四点杖(多点杖):不安定な方には接地面積が大きい多点杖が有効
- 住宅改修(手すり設置):階段に手すりがない側への設置工事(介護保険で最大20万円)
根本的な解決策は「1階への転居」ですが、空き室がない・家賃の差額・生活環境の変化への抵抗感など、すぐには決断できない方が多いのが現実です。当面の安全対策として福祉用具を活用しながら、転居を含む住まいの選択肢を考えていくのが現実的です。
習志野台地区での在宅介護——東武野田線沿線の特性
習志野台は東武野田線(東武アーバンパークライン)の習志野台駅・北習志野駅周辺に広がる大規模住宅地です。1960年代後半〜70年代に開発され、今では広大な住宅街として成熟しています。
習志野台地区の団地は、比較的整備された住環境と豊富な緑地が特徴ですが、高齢化に伴い:
- エレベーターなし棟での生活困難者が増加
- 老老介護(夫婦ともに高齢)の世帯で、介護者自身も体力が低下
- 子世帯が遠方(東京・他県)に居住し、緊急時の対応が遅れる可能性
こうした状況では、介護ベッドや手すりといった福祉用具の早期導入が、介護者の身体的負担軽減にも大きく貢献します。
行田団地・三山地区の現状——大規模団地の課題
行田団地(南船橋駅近く)や三山地区の団地では、特に老老介護の問題が顕著です。夫が認知症で妻が介護しているが、妻も70代後半で体力的に限界——そういったご家族からのご相談があります。
こうしたケースでは、介護者の負担軽減を目的とした福祉用具の活用が特に重要です。
介護者(配偶者・家族)の負担を減らす福祉用具
- 電動介護ベッド:背上げ・高さ調整機能で介護者の腰痛負担を大幅に軽減
- 移動用リフト・スリング:体重が重い被介護者の移乗介助を力なく行える
- 認知症徘徊感知センサー:介護者が仮眠中に徘徊を感知して通知
- 自動排泄処理装置:夜間の排泄介助回数を大幅に削減(要介護4以上が対象)
「自分が先に倒れてしまったら、この人はどうなるのか」——介護者が抱えるこの不安を少しでも減らすために、福祉用具と介護サービスを組み合わせた支援が大切です。
前原地区(新京成線沿線)の住宅事情
船橋市前原地区は新京成線・前原駅周辺の住宅地で、戸建て住宅と団地が混在するエリアです。習志野台や行田に比べると比較的規模は小さいですが、1970〜80年代建設の住宅が多く、やはり入居第一世代の高齢化が進んでいます。
前原地区の戸建て住宅では庭付き2階建てが多く見られます。2階建て住宅での介護の課題は、寝室が2階にある場合の夜間階段移動のリスクです。この問題への対策として、1階居間への介護ベッド設置と、2階から1階への寝室移動が有効です。
船橋市の要介護認定と地域包括支援センター
習志野台・行田・三山・前原の各地区をカバーする地域包括支援センターが船橋市内に複数設置されています。介護保険の申請、ケアマネジャーの紹介、介護予防プログラムの案内など、在宅介護の入り口として機能しています。
お住まいの地区によって担当センターが異なりますので、まず船橋市公式サイトまたはお電話で最寄りのセンターをご確認ください。
(出典:船橋市「地域包括支援センター」 https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/kaigohoken/008/index.html)
よくあるご質問
まとめ
- 習志野台・三山・行田・前原は1960〜80年代開発のニュータウン、入居第一世代が現在70〜80代に
- エレベーターなし中層棟での階段昇降が最大の安全課題
- 老老介護世帯では介護者の負担軽減を目的とした用具選定が重要
- 認知症徘徊感知機器・電動ベッド・移動用リフトで深夜の介護負担を軽減できる
- 1階への寝室移動+介護ベッド設置が夜間転倒リスクを大幅に低下させる
- シルバーとっぷは船橋市全ニュータウン地区に対応
「団地で年老いていく」——それは多くの方が直面している現実です。でも、適切な福祉用具と支援があれば、住み慣れた家での生活を長く続けることができます。一緒に考えましょう。
船橋市(習志野台・三山・行田・前原)の福祉用具レンタルはシルバーとっぷへ。団地暮らしの在宅介護に精通したスタッフが対応します。
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参考にした情報
- 船橋市「高齢者福祉計画・介護保険事業計画」 https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/kaigohoken/004/index.html (2026年6月時点)
- 船橋市「地域包括支援センター」 https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/kaigohoken/008/index.html (2026年6月時点)
- 厚生労働省「人口動態統計・不慮の事故死亡統計」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html (2026年6月時点)
著者:雲居 愛(くもい あい)
株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。2024年シルバーとっぷ入社。趣味は読書と犬の散歩。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。最新情報は各関係機関の公式サイトをご確認ください。
