介護施設費用の相場|月額費用と入居一時金の目安

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!

「施設に入れたいけれど、費用がどのくらいかかるかわからなくて不安」——こうしたお声をご家族からいただくことがあります。介護施設の費用は施設の種類や地域、介護度によって大きく異なるため、一概に「いくらです」とは言えません。

この記事では、主な介護施設の月額費用と入居一時金の一般的な目安を施設種別ごとに整理しました。また、費用を軽減できる補足給付制度についても解説します。介護施設選びの参考にしていただければ幸いです。

介護施設費用の主な内訳

介護施設の費用は、大きく以下の項目で構成されています。

費用項目 内容 介護保険適用
介護サービス費 介護・看護・リハビリ等のサービス費 ○(1〜3割負担)
居住費(室料) 居室や共用スペースの使用料 ×(全額自己負担)
食費 1日3食の食事代 ×(全額自己負担)
日常生活費 日用品・理美容・行事費等 ×(全額自己負担)
入居一時金 入居時に一括で支払うもの(施設による) ×

介護保険が適用されるのは「介護サービス費」の部分のみで、居住費・食費・日常生活費は原則として全額自己負担です。ただし、所得・資産が一定以下の方は「補足給付」による軽減が受けられる場合があります(後述)。

(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html

特別養護老人ホーム(特養)の費用目安

特養は公的な介護保険施設であるため、民間施設に比べて費用が低めに設定されている傾向があります。

月額費用の目安

  • 介護サービス費の自己負担(1割):目安として1〜2万円程度
  • 居住費(多床室):目安として1〜2万円程度
  • 居住費(個室・ユニット型):目安として2〜5万円程度
  • 食費:目安として4〜6万円程度(1日あたり)
  • 日常生活費:目安として1〜2万円程度

合計の目安:多床室で5〜12万円程度、個室(ユニット型)で12〜20万円程度

入居一時金

特養には原則として入居一時金はありません。

以前、担当するお客様のご家族から「特養が一番安いと聞いていたが、個室(ユニット型)だと思ったより費用がかかった」という話を伺いました。個室か多床室かで費用は大きく変わりますので、事前に確認することをおすすめします。

介護老人保健施設(老健)の費用目安

老健は医療とリハビリが充実した施設です。在宅復帰を目指した短〜中期的な入所が前提のため、費用体系は特養と似ていますが、医療・リハビリのサービス分が含まれます。

月額費用の目安

合計の目安:8〜15万円程度

室料の種類(多床室・個室等)や要介護度、施設のタイプ(在宅強化型・超強化型等)によって異なります。

入居一時金

公的施設のため、入居一時金は原則ありません。

有料老人ホームの費用目安

有料老人ホームは民間施設のため、施設によって費用の幅が非常に大きいです。

介護付き有料老人ホーム

  • 月額費用の目安:15〜40万円程度(施設・立地・設備によって異なる)
  • 入居一時金:なしの施設から数百万円超の施設まで幅広い

住宅型有料老人ホーム

  • 月額費用の目安:12〜30万円程度(介護サービス費は別途)
  • 入居一時金:施設によって異なる

入居一時金について

入居一時金は「初期償却」の考え方があり、一定期間以内に退居した場合は一部返金(初期償却後の残余分)される仕組みが一般的です。契約内容をよく確認してください。

(出典:厚生労働省「高齢者介護・自立支援」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の費用目安

サ高住は「住宅」のため、居住費は賃貸契約に基づきます。介護サービスは外部の事業者と別途契約する形が多いです。

月額費用の目安

  • 家賃・共益費・サービス費:目安として8〜20万円程度
  • 介護サービス費(外部利用):利用量に応じて別途加算
  • 合計の目安:10〜25万円程度(介護サービス費次第でさらに増加)

敷金・礼金

住宅としての契約のため、敷金(数カ月分)がかかる場合があります。

グループホームの費用目安

グループホームは認知症の方向けの少人数施設です。地域密着型のため、地域によって費用が異なることがあります。

月額費用の目安

合計の目安:15〜22万円程度

介護サービス費・居住費・食費・日常生活費の合計です。

入居一時金

入居一時金がある施設(目安として数十万円程度)とない施設があります。

施設別費用比較表

施設名 月額費用目安 入居一時金 介護保険適用
特別養護老人ホーム(特養) 5〜20万円程度 なし
介護老人保健施設(老健) 8〜15万円程度 なし
介護付き有料老人ホーム 15〜40万円程度 あり(施設による)
住宅型有料老人ホーム 12〜30万円程度 あり(施設による) ○(外部サービス)
サービス付き高齢者向け住宅 10〜25万円程度 敷金等 ○(外部サービス)
グループホーム 15〜22万円程度 あり(施設による)

※上記はあくまでも一般的な目安です。地域・施設・要介護度によって大きく異なります。

特定入所者介護サービス費(補足給付)について

所得・資産が一定以下の方は、施設入所時の居住費と食費を軽減してもらえる「特定入所者介護サービス費(補足給付)」という制度があります。

対象となる施設

  • 特別養護老人ホーム(特養)
  • 介護老人保健施設(老健)
  • 介護療養型医療施設・介護医療院
  • ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)

有料老人ホーム・サ高住・グループホームは補足給付の対象外です。

利用要件の目安

市区町村民税が世帯非課税であることが基本要件です。また、配偶者の課税状況・金融資産の額なども要件に関係します。詳しくはお住まいの市区町村か、担当のケアマネージャーにご確認ください。

(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html

よくあるご質問

Q
施設費用はどのくらいの頻度で変わりますか?
A
介護保険の報酬改定(目安として3年ごと)や施設の規定改定によって変わることがあります。入居後も定期的に確認することをおすすめします。
Q
年金だけで施設費用をまかなえますか?
A
年金額や施設の種類によって異なります。特養などの公的施設で補足給付を受けられる場合は、比較的少ない年金でまかなえるケースもあります。施設の担当者やケアマネージャーにご相談ください。
Q
入居一時金を支払った後すぐに退居した場合、返金されますか?
A
多くの施設では初期償却後の残余分が返金されます。具体的な返金ルールは契約前に必ず確認してください。
Q
介護度が上がったら費用も上がりますか?
A
介護サービス費の自己負担は要介護度によって異なるため、介護度が上がると費用が増えることがあります。一方で、補足給付の対象になる場合もあります。
Q
施設の費用の比較はどこでできますか?
A
施設に直接問い合わせるほか、担当のケアマネージャーや地域包括支援センターに相談すると、複数施設の情報を教えてもらえることがあります。
Q
おむつ代や理美容代も自己負担ですか?
A
基本的に自己負担です(施設によっておむつ代が含まれる場合もあります)。入居前に月額費用に含まれる項目と含まれない項目を確認してください。

参考にした情報

まとめ

  • 施設費用は介護サービス費+居住費+食費+日常生活費の合計
  • 居住費・食費・日常生活費は原則全額自己負担
  • 公的施設(特養・老健)は費用が比較的低め、民間施設は幅広い
  • 入居一時金がない施設(特養・老健)と、ある施設(一部の有料老人ホーム等)がある
  • 所得・資産が一定以下の方は補足給付(特定入所者介護サービス費)で居住費・食費を軽減できる可能性がある
  • 費用はあくまでも目安。必ず各施設に直接確認してください

費用の見通しが立てにくいと感じたら、担当のケアマネージャーさんや市区町村の介護相談窓口にご相談ください。わたしたちも可能な範囲でお手伝いします。

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※本記事の費用はあくまでも一般的な目安です。施設・地域・要介護度によって異なります。最新情報は各施設または厚生労働省にご確認ください。本記事は情報提供を目的としており、特定の費用を確定的に示すものではありません。

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