中古の福祉用具を購入する時の注意点|衛生面と適合性のチェック

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!

「介護用品をフリマアプリで安く手に入れた」「知人から中古の車椅子をもらった」——こうした話を聞くことがあります。費用を抑えたいというお気持ちはよくわかります。ただ、福祉用具は日常的に身体を支えるものだからこそ、中古品を使用する際には知っておいてほしい注意点があります。

この記事では、中古の福祉用具を購入・入手する際に確認すべきポイントと、「中古購入よりレンタルが合うケース」についても整理してお伝えします。

衛生面の確認:消毒・クリーニングは済んでいるか

福祉用具は、排泄や体液と接触することがある環境で使われるものです。中古品を使用する際、前の使用者から何らかの感染リスクがないかは重要な確認ポイントです。

確認すべき衛生面のポイント

  • 専門の業者による消毒・クリーニングが行われているか(証明書・記録があるか)
  • 布製のシート・クッション・ベルト類は交換されているか
  • 金属フレームの錆・腐食がないか
  • 直接肌に触れる部分(グリップ・シート等)に目に見える汚れがないか

個人間取引(フリマアプリ・知人からの譲渡等)の場合、消毒・クリーニングが行われていないケースがあります。清潔な状態かどうかを確認できない場合は、使用を見合わせることをおすすめします。

介護保険のレンタル品は、返却時に専門業者による消毒・洗浄・点検が義務付けられています。その点では、介護保険でレンタルされた用具は衛生管理の面での一定の安心感があります。

(出典:厚生労働省「高齢者介護・自立支援」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html

保証・アフターサービスの有無

新品の福祉用具にはメーカー保証が付いていますが、中古品の場合は保証がないまたは極めて限定的なことがほとんどです。

保証の有無で何が変わるか

  • 購入後すぐに不具合が生じても修理費用を自己負担する可能性がある
  • 部品交換・修理の窓口がなく、対応が難しい場合がある
  • メーカーがすでにサポートを終了している古い機種の場合、部品が入手できないことがある

業者から中古品として販売されている場合(専門のリユースショップ等)は、一定期間の保証がついていることもあります。購入前に保証内容を確認しましょう。

修理窓口の確認

故障した場合に誰に相談すればよいかを、購入前に確認しておきましょう。個人間取引の場合は修理対応者がいないことが多く、結果的に「使えなくなった」というケースも少なくありません。

本人の身体への適合性

福祉用具の適合性は、見た目や機能よりも本人の体格・身体機能・生活環境に合っているかどうかが最も重要です。

適合性の確認ポイント

  • 車椅子:座幅・座面の高さ・アームレストの高さが体格に合っているか
  • 歩行器・杖:グリップの高さが適切か(肘が軽く曲がる程度が目安)
  • 介護ベッド:高さ調整の範囲が利用者・介護者に合うか
  • 手すり:取り付け位置・形状が実際の使用環境に合っているか

中古品は前の使用者に合わせて調整されていることが多く、そのまま流用すると本人には合わない場合があります。

専門家による確認の推奨

できれば福祉用具専門相談員や理学療法士などの専門家に確認してもらうことをおすすめします。適合していない用具を使い続けると、転倒・姿勢の崩れ・褥瘡(床ずれ)などのリスクが高まることがあります。

「サイズが大きい車椅子に乗り続けていて、いつの間にか姿勢が崩れていた」というケースを聞いたことがあります。特に認知症や麻痺のある方は、自分で「合わない」と気づきにくいため、周囲の観察が大切です。

安全性・耐用年数の確認

古い福祉用具は、見た目が問題なくても内部の劣化や経年による強度低下が起きている場合があります。

安全性の確認ポイント

  • フレームのひび割れ・変形・溶接部の劣化がないか
  • ブレーキが正常に機能するか(車椅子・歩行器)
  • タイヤ・キャスターの摩耗がないか
  • 電動式の場合はバッテリーの状態を確認(劣化している可能性あり)
  • 製造年・型番からおおよその経過年数を把握する

目安として、福祉用具の耐用年数は品目によって数年〜10年程度とされており、古い用具は使用を避けた方がよい場合があります。

(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html

中古購入よりレンタルが合うケース

中古購入とレンタルにはそれぞれメリット・デメリットがありますが、以下のようなケースでは介護保険でのレンタルの方が合っていることが多いです。

ケース 理由
身体状況が今後変化しそう 身体に合わせて交換しやすい
使用期間が不明・短期的かもしれない 不要になったときに返却できる
介護保険が利用できる(要介護認定あり) 自己負担1〜3割で利用可能
修理・保守の対応が必要 事業者が修理・交換対応してくれる
専門家のサポートが欲しい 専門相談員が適合確認・調整をしてくれる

中古購入が選択肢となりやすいのは、「要介護認定を受けていない(介護保険が使えない)」「長期的に同じ用具を使う見通しが明確」「信頼できる業者から保証付きで購入できる」などのケースです。

よくあるご質問

Q
友人から福祉用具をもらいましたが、使っても大丈夫ですか?
A
衛生面・安全性・適合性を確認した上であれば利用できます。ただし、消毒が行われているかどうかの確認と、専門家による適合チェックをおすすめします。
Q
フリマアプリで介護用品を購入するのはやめた方がいいですか?
A
衛生状態・安全性・保証なしのリスクがあるため、慎重な判断が必要です。特に褥瘡リスクのある方や身体機能が低下している方への使用は、専門家への相談をおすすめします。
Q
中古の福祉用具でも介護保険は使えますか?
A
介護保険でのレンタルは国が定めた事業者から貸与してもらう形になります。個人で中古購入した福祉用具に介護保険を使うことは基本的にできません。
Q
中古品を安全に消毒する方法はありますか?
A
素材によって使用できる消毒剤が異なります。誤った方法で消毒すると素材を傷めたり、消毒効果が得られなかったりすることがあります。専門業者によるクリーニングを依頼することをおすすめします。
Q
要介護認定を受けていない場合、中古購入以外の選択肢はありますか?
A
自費でのレンタルサービスを提供している事業者もあります。また、お住まいの市区町村によって独自の補助制度がある場合もありますので、地域包括支援センターに相談してみてください。
Q
子どもが使っていた車椅子を親に使わせても大丈夫ですか?
A
子ども用と大人用では体格・体重に合わせた設計が異なります。子ども用の車椅子を大人が使うことは、安全上の問題が生じることがあります。専門相談員に確認することをおすすめします。

参考にした情報

まとめ

  • 中古の福祉用具は衛生面(消毒済みか)を必ず確認
  • 保証・アフターサービスの有無を購入前に確認する
  • 前の使用者に合わせた調整のまま使用せず、本人の体格・機能への適合性を確認
  • フレームの劣化・ブレーキの状態など安全性のチェックも欠かさずに
  • 要介護認定があれば介護保険でのレンタルが衛生・保証・適合の観点で安心なことが多い

中古品の利用を検討している場合は、ぜひ一度ご相談ください。状況に合わせて最適な方法をご提案します。

福祉用具の選び方・中古品に関するご相談は、創業35年の株式会社シルバーとっぷへ。千葉県内の方はお気軽にご連絡ください。
お問い合わせフォームはこちら

※本記事の情報は2026年時点のものです。福祉用具の使用については専門家にご相談の上ご判断ください。本記事は情報提供を目的としており、個別の医療・介護判断の根拠とはなりません。

タイトルとURLをコピーしました