こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!
「電動介護ベッドにしようと思っているけれど、2モーターと3モーターの違いがよくわからない」——このようなご相談は、はじめてご利用を検討されるご家族から特によくいただきます。
電動介護ベッドのモーター数は見た目ではなかなか判断できません。しかし、モーターの数が変わると「できる動作」が変わるため、状態に合っていないタイプを選んでしまうと、使いたい機能が使えないということが起こりえます。
この記事では、1モーターから4モーターそれぞれの動作の違い、状態別の選び方の目安、操作方法、そして日常的なメンテナンスのポイントをお伝えします。
電動介護ベッドのモーターとは
電動介護ベッドの「モーター」とは、ベッドの各部位を動かす電動装置のことです。モーターひとつにつき、ひとつの動作を担当します。モーター数が多いほど、独立して動かせる部位が増え、より細かい体位調整ができるようになります。
介護保険制度上では「特殊寝台」と呼ばれ、要介護2以上の方(原則)が月額費用の1〜3割の自己負担でレンタルできます。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)
1モーターの動作と特徴
1モーターベッドは「背上げ」のみが電動で動きます。高さの調整は手動(ガスシリンダー式など)で行うタイプが多いです。
- できる動作:背上げ(リクライニング)
- 向いている状態の目安:自力で立ち上がれる方、ベッドの高さ調整が不要な方
- 特徴:構造がシンプルなため、故障のリスクが比較的低いといわれます
2モーターの動作と特徴
2モーターベッドは「背上げ」と「高さ調整」の2つの動作が電動で行えます。
- できる動作:背上げ+ベッド全体の高さ調整
- 向いている状態の目安:立ち上がりに介助が必要な方、介助者が腰を痛めないよう高さを合わせたい場合
- 特徴:介助者がケアをしやすい高さに調整できるため、在宅介護の現場で広く使われています
高さ調整機能は介助者側の負担軽減にも大きく役立ちます。腰痛予防の観点からも、介護する側の体を守る用具として活用されています。
3モーターの動作と特徴
3モーターは「背上げ」「足上げ」「高さ調整」の3つが電動で独立して動かせます。
- できる動作:背上げ+足上げ+高さ調整
- 向いている状態の目安:むくみが気になる方、背上げ時のずり落ち防止が必要な方
- 特徴:背上げと足上げを同時に行うことで「折れ曲がり」のような姿勢(ファウラー位)をとりやすくなります
背上げだけを行うとお尻がずり落ちやすくなる場合がありますが、足上げを組み合わせることでその対策になることがあります。
4モーターの動作と特徴
4モーターは3モーターの動作に加え、さらに細かい体位調整が可能になります。機種によって追加の動作は異なりますが、床板の左右傾斜(ティルト)や分割可動などが含まれることがあります。
- できる動作:背上げ+足上げ+高さ調整+ティルト等の追加動作
- 向いている状態の目安:拘縮がある方、長時間ベッド上で過ごす方、褥瘡リスクが高い方
- 特徴:体圧の分散や圧抜きの補助に使いやすいとされています
(出典:公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム(TAIS)」 https://www.techno-aids.or.jp/)
状態別のモーター数の選び方目安
| 状態の目安 | 推奨モーター数 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 自力で立ち上がれるが、起き上がりに少し補助が必要 | 1〜2モーター | 背上げがあれば起き上がりやすくなる |
| 立ち上がりに介助が必要・介助者の腰負担が心配 | 2モーター | 高さ調整で介助者の体勢を整えやすい |
| むくみがある・ずり落ちが気になる | 3モーター | 足上げを組み合わせて対応 |
| 拘縮・長時間臥床・褥瘡リスク高 | 3〜4モーター | 細かい体位調整で体圧を分散 |
※上記はあくまで目安です。実際の選択は身体状況・生活環境・介助体制を踏まえた上で福祉用具専門相談員がご提案します。
操作方法のシニア向け解説
電動介護ベッドの操作は、ベッドのサイドに吊り下げられたリモコンで行います。
リモコンの基本的な使い方
- ボタンを押している間だけ動く:手を離せばその時点で止まるため、動きすぎる心配がありません
- イラスト入りのボタン:最近のモデルは文字でなくイラスト表示が多く、わかりやすくなっています
- 一度に大きく動かさない:少しずつ動かして体の状態を確認しながら調整するのがコツです
利用時の注意点
- 背上げ中はサイドレールやマットレスとの間に手や指が挟まれないよう確認する
- 起き上がる際はゆっくりとした動作を心がける(急な起き上がりは血圧変動に注意)
- ご本人が誤操作しないよう、必要に応じてリモコンのロック機能(機種による)を活用する
メンテナンスの注意点
電動介護ベッドは電動製品のため、日常的な点検が大切です。
日常の確認ポイント
- 電源コード:断線・折れ曲がり・傷がないか確認する。コードが踏まれやすい場所にある場合は保護が必要なことがあります
- キャスターのロック:移動しないよう、ロックがきちんとかかっているか確認する
- 動作の確認:ボタンを押したときにスムーズに動くか定期的に確認する
- 異音がないか:動作時に異音がある場合はレンタル事業者に連絡する
清潔の保ち方
- フレームは乾いた布または水で固く絞った布で拭く
- リモコンは防水仕様でない機種が多いため、直接水をかけない
- マットレスは定期的に立てかけて乾燥させることが推奨されます
現場でのエピソード
あるお宅を訪問した際、長らく1モーターのベッドを使っていたご利用者が「ベッドから立ち上がるたびに息子に呼ばなければならず申し訳ない」とおっしゃっていました。状況をお聞きすると、足の力が落ちてきており、少し高さがあれば自力で立てる可能性があるとわかりました。
2モーターのベッドに変更し、立ち上がりの際にベッドを少し高めにしてもらうようにしたところ、「一人で立てる回数が増えた」とご本人とご家族から喜んでいただけました。モーター数ひとつの違いが生活の自立度に影響することを実感した経験です。
よくあるご質問
参考にした情報
- 厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html (2026年5月時点)
- 公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム(TAIS)」 https://www.techno-aids.or.jp/ (2026年5月時点)
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年5月時点)
まとめ
- 1モーター:背上げのみ。自力で立ち上がれる方向け
- 2モーター:背上げ+高さ調整。立ち上がり介助・介助者の腰負担軽減に
- 3モーター:背上げ+足上げ+高さ調整。むくみ対策・ずり落ち防止にも
- 4モーター:ティルト等の追加動作。拘縮・長期臥床・褥瘡リスクへの対応
- 操作はリモコン1つで、ボタンを離せば止まる仕組みで安心
- 日常点検(電源コード・キャスターロック・動作確認)を習慣化する
介護ベッドの選択でお悩みの際は、シルバーとっぷへお気軽にご相談ください。現地を訪問した上でご提案します。
千葉県で電動介護ベッドのレンタルをお考えなら、株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にお電話ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。機種により動作・仕様が異なります。
