こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!
大切なご家族を自宅で看取りたいと望む方が増えています。在宅での生活を支えるには、適切な福祉用具と専門チームとの連携が欠かせません。
末期がんの在宅介護では、病状の変化が比較的早い場合が多く、「考えていたら間に合わなかった」ということが起きやすいです。必要な情報を早めに知っておくことが、ご本人とご家族にとっての安心につながります。
この記事では、末期がんの方が自宅で過ごすために必要な福祉用具、制度上の注意点、在宅緩和ケアチームとの連携、そして介護される家族の気持ちのケアについてお伝えします。
要介護認定の特例措置:40〜64歳でも対象に
介護保険は通常65歳以上の方を対象としていますが、40〜64歳の方でも特定疾病に該当する場合は申請できます。がんはこの特定疾病に含まれており、医師が「がんの末期」と判断した場合は、40〜64歳の方でも要介護認定を申請できます。
さらに、末期がんの方には認定調査から認定結果の通知までの期間を短縮する「がん末期の速やかな認定」の仕組みがあります。通常は申請から認定まで30日程度かかりますが、がん末期の方はより迅速に対応される場合が多いです。
(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)
また、入院中でも要介護認定の申請ができます。退院後すぐに在宅サービスを利用できるよう、入院中から申請を進めることをお勧めします。
在宅介護で必要な基本用具
末期がんの方の在宅介護では、体力の低下に合わせた用具が必要です。状況の変化が早い場合もありますが、以下が基本となる用具です。
| 用具 | 目的 | 介護保険区分(目安) |
|---|---|---|
| 特殊寝台(電動ベッド) | 起き上がり・ポジション調整 | レンタル(要介護2以上が原則) |
| 床ずれ防止用具(エアマット) | 褥瘡(とこずれ)予防 | レンタル(要介護2以上が原則) |
| 体位変換器 | 体位変換の補助 | レンタル(要介護2以上が原則) |
| 手すり(置き型) | 移動・立ち座り補助 | レンタル(要支援1以上) |
| 車椅子 | 室内・外出時の移動 | レンタル(要介護2以上が原則) |
| 移動用リフト | 移乗補助(全介助が必要な場合) | レンタル(要支援1以上) |
| ポータブルトイレ | ベッドサイドでの排泄 | 特定福祉用具購入 |
(出典:厚生労働省「高齢者の介護」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html)
ベッドの設置について
自宅で最期を過ごしたいというご希望がある場合、早めに電動ベッドの導入を検討してください。寝室の広さ・搬入経路・家族の動線も確認が必要です。
床ずれ予防の用具
体力が低下してベッドで過ごす時間が長くなると、床ずれ(褥瘡)が生じやすくなります。特に体の骨が突き出た部位(仙骨・かかと・肩甲骨など)に注意が必要です。
体圧分散マットレス(エアマット)
エアセルが自動で圧を切り替えることで、特定の部位に圧力が集中するのを防ぎます。静止型・圧切り替え型・自動体位変換型などがあり、リスクの程度に合わせて選びます。訪問看護師と相談しながら適切なタイプを選ぶことをお勧めします。
ポジショニングクッション
骨突出部を浮かせるためのクッションです。体の下に差し込んで使い、特定部位への圧力を軽減します。
在宅緩和ケアチームとの連携
末期がんの在宅介護では、医療と介護のチームが密に連携することが大切です。
在宅医(訪問診療医)
定期的に自宅を訪問し、病状管理・疼痛コントロール・家族への説明を担当します。緊急時にも対応できる体制を確認しておくことが重要です。
訪問看護師
医療的ケア(点滴管理・排泄ケア・口腔ケアなど)を担います。24時間対応の訪問看護ステーションの活用が推奨されることがあります。
ケアマネージャー
介護サービス全体のコーディネーターです。サービスの量・内容の調整を随時行ってくれます。
福祉用具専門相談員
必要な用具の選定・搬入・定期確認を担います。状態の変化に応じた用具の見直しを随時提案します。
家族の心のケアの重要性
大切なご家族を介護される方の気持ちの負担は、とても大きなものです。「もっとできることがあったのではないか」という思いを抱えることもあるかもしれません。
ご家族が疲弊してしまうと、介護の質にも影響します。次のような視点で、ご自身のケアも大切にしてほしいとわたしは思っています。
- 信頼できる医療・介護チームに任せられる部分は任せる
- ショートステイや訪問介護を活用して休息の時間をつくる
- 担当のケアマネージャーや訪問看護師に気持ちを打ち明ける
- 地域の家族介護者支援グループ・相談窓口を活用する
わたしが担当させていただいたご家族が、「用具の搬入に来てくれた時に少し話を聞いてもらえて気持ちが楽になった」とおっしゃっていました。専門職に相談することは、何も特別なことではありません。いつでも声をかけてください。
よくあるご質問
参考にした情報
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年5月時点)
- 厚生労働省「高齢者の介護」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html (2026年5月時点)
- 公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム」 https://www.techno-aids.or.jp/ (2026年5月時点)
まとめ
- 末期がんは40〜64歳でも介護保険の特定疾病として申請可能。速やかな認定対応あり
- 早めに電動ベッド・床ずれ防止用具・手すりなどを準備する
- 体圧分散マットレスは床ずれ予防の要。訪問看護師と相談しながら選ぶ
- 在宅医・訪問看護・ケアマネ・福祉用具相談員のチームで支える体制をつくる
- 介護される家族の心のケアも大切。遠慮なく専門職に相談してほしい
千葉県で末期がんの方の在宅介護用具をお探しなら、株式会社シルバーとっぷへ。急ぎの搬入にも可能な限り対応します。まずはご相談ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。制度の詳細は自治体・状態によって異なります。担当の医師・ケアマネージャーにご相談ください。
