寝たきりの方の在宅介護に必要な福祉用具一覧

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!

長期にわたってベッドで過ごす状態の方を介護されているご家族から、「体の向きを変えるのが大変で、腰を痛めてしまった」「床ずれが心配で夜も眠れない」というお声をよく聞きます。

ベッドで過ごすことが中心の方のケアには、ご本人の安楽と健康を守りながら、介護者の身体的負担もできる限り減らす工夫が欠かせません。適切な福祉用具の活用がその鍵となります。

この記事では、寝たきり状態に近い方の介護に必要な福祉用具を一覧でご紹介し、特に重要な床ずれ予防と介護負担軽減の視点から詳しく解説します。

必須の基本用具:特殊寝台と周辺用品

介護の中心となるのが特殊寝台(介護用電動ベッド)です。背上げ・脚上げ・高さ調整の3つの機能が介護の質を大きく左右します。

特殊寝台(介護用電動ベッド)

  • 背上げ機能:食事・口腔ケア・コミュニケーションなど、上半身を起こす際に必須
  • 脚上げ機能:浮腫(むくみ)の軽減や床ずれリスクの分散に役立つ
  • 高さ調整機能:介護者が中腰にならずに介護できる高さに設定できる

介護保険レンタルの対象品目(要介護2以上が原則)です。

特殊寝台付属品

  • マットレス:寝心地と床ずれ予防を兼ねた素材選びが大切です
  • サイドレール:転落防止と体位変換の補助に使います
  • ベッドテーブル:食事・テレビリモコン・本などを置く台

床ずれ(褥瘡)予防の用具

床ずれ(褥瘡)は、同じ体位が長時間続くことで皮膚が圧迫され続け、組織が傷つく状態です。寝たきりの方にとって最も注意すべき問題のひとつで、一度できると治療に長期間かかることが多いです。

(出典:厚生労働省「高齢者の介護」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html

床ずれ防止用具(体圧分散マットレス)

エアセル(空気の袋)が自動で膨らみとしぼみを繰り返し、体圧を分散させるマットレスです。同じ部位への持続的な圧迫を防ぎます。静止型・圧切り替え型・自動体位変換型など種類があり、リスクの程度に応じて選ぶことが大切です。介護保険レンタルの対象品目(要介護2以上が原則)です。

ポジショニングクッション

体の特定部位(骨盤・かかとなど)を浮かせたり、横向きの体位を保持したりするためのクッションです。体位変換器として介護保険のレンタル対象になる場合があります(要介護2以上が原則)。

担当させていただいたご家族から「マットレスを交換してから、床ずれが改善してきた」とのお声をいただいたことがあります。適切な用具選定が大きな違いを生むことを実感しています。

体位変換の介助負担を減らす用具

長時間同じ体位でいると床ずれのリスクが高まるため、定期的な体位変換が必要です。しかし、成人の体を動かす作業は介護者にとって身体的な負担が大きく、腰痛の原因にもなりやすいです。

スライディングシート

ツルツルとした素材のシートで、ベッド上での体の移動や体位変換の摩擦を大幅に軽減します。比較的安価で、介護保険外でも購入できます。

体位変換クッション(体位変換器)

楔形のクッションを体の下に差し込むことで、横向き姿勢を安定して保持できます。介護保険レンタル対象(要介護2以上が原則)。

電動体位変換機能つきマットレス

エアマットレスの膨らみ方を制御することで、自動的に体位を変換する機能を持つ高機能タイプです。夜間の体位変換が難しい場合に有効です。

移動・移乗を助けるリフト

ベッドから車椅子・ストレッチャー・入浴機器などへの移乗は、介護の中でも特に負担が大きい場面です。移動用リフトを活用することで、安全・楽に移乗できます。

移動用リフト(スリング式)

天井レールや床走行式のリフト機器で、スリング(吊り具)に方を乗せて持ち上げ移動します。介護保険レンタル対象(要支援1以上)。スリング(つり具)は別途購入が必要です。

入浴用リフト

浴槽に設置し、入浴時の移乗を補助するタイプもあります。入浴を安全に維持したい場合に検討します。

(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html

排泄・清潔に関わる用具

ベッド上で過ごす時間が多い方の排泄ケアと清潔保持も重要です。

  • 自動排泄処理装置:排泄物を自動で吸引・処理する装置。介護保険レンタル対象(要介護4以上が原則)
  • 差し込み便器・ポータブルトイレ:ベッド上または隣で排泄できるもの
  • 清拭用品:お湯を使わずに体を拭ける使い捨てシート
  • エアーマット対応の体位保持グッズ:清拭や更衣の際に体を楽な位置に保持する

用具一覧まとめ

カテゴリ 用具名 介護保険区分(目安)
ベッド 特殊寝台(電動介護ベッド) レンタル(要介護2以上が原則)
ベッド付属 マットレス・サイドレール・テーブル レンタル(要介護2以上が原則)
床ずれ予防 床ずれ防止用具(エアマット等) レンタル(要介護2以上が原則)
体位変換 体位変換器・スライディングシート レンタル(要介護2以上が原則)
移乗 移動用リフト(本体) レンタル(要支援1以上)
移乗 スリング(つり具) 特定福祉用具購入
排泄 自動排泄処理装置(本体) レンタル(要介護4以上が原則)

よくあるご質問

Q
介護保険のエアマット(床ずれ防止用具)は要介護1でも借りられますか?
A
原則として要介護2以上の方が対象です。医師の意見書等をもとに例外給付が認められる場合もありますので、ケアマネージャーにご相談ください。
Q
体位変換は何時間おきに行うべきですか?
A
目安として2時間ごとと言われることが多いですが、使用するマットレスの種類や本人の状態によって異なります。担当の医師・看護師・リハビリスタッフにご確認ください。
Q
移動用リフトのスリング(つり具)は購入が必要ですか?
A
はい。リフト本体は介護保険レンタルの対象ですが、スリング(つり具)は特定福祉用具購入(年間10万円上限、1〜3割自己負担)の対象となります。
Q
自動排泄処理装置は要介護4以上でないと使えませんか?
A
本体部分のレンタルは要介護4以上が原則ですが、交換可能部分は販売品目となっています。詳細はケアマネージャーにご確認ください。
Q
介護者が腰を痛めてしまいました。何か対策はありますか?
A
スライディングシートや移動用リフトの活用が効果的です。また、訪問介護の導入でケアの一部をプロに担ってもらうことも検討してみてください。

参考にした情報

まとめ

  • 特殊寝台(電動ベッド)は介護の中心となる必須用具
  • 床ずれ防止用具(エアマット)は褥瘡予防の要。要介護2以上が原則対象
  • スライディングシート・体位変換器で介護者の腰への負担を減らす
  • 移動用リフトで安全な移乗が可能。スリングは別途購入
  • 自動排泄処理装置は要介護4以上が原則対象
  • 用具と合わせて訪問介護・訪問看護などサービスの活用も重要

千葉県でベッド中心の介護をされているご家族を支援する株式会社シルバーとっぷ。用具の選定から設置まで丁寧にサポートします。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。福祉用具の選定は個人の状態によって異なります。担当の医師・ケアマネージャー・福祉用具専門相談員にご相談ください。

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