こんにちは、シルバーとっぷの雲居です。
「介護費用が思ったより高くて困っています。少しでも減らせる方法はありますか?」というご相談は、わたしが担当させていただくお客様のご家族からよくいただきます。実は、知っているかどうかで差がつく負担軽減の制度が複数あります。本記事では使える制度をまとめてご紹介します。
介護費用の自己負担を減らせる主な制度
以下の制度を組み合わせることで、実質的な負担を抑えられる場合があります。
① 高額介護サービス費
同一月に支払った介護保険の自己負担額が一定額を超えた場合、超えた分が払い戻される制度です。所得段階によって上限額が異なります。申請は市区町村の介護保険担当窓口へ。
(出典:厚生労働省「高額介護サービス費の支給」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)
② 高額医療・高額介護合算療養費制度
同じ世帯で医療保険と介護保険の両方を使っている場合、年間の合算額が一定の上限を超えると払い戻される制度です。医療費も重なりがちなご家庭は特に確認を。
(出典:国民健康保険中央会「高額医療・高額介護合算療養費制度について」 https://www.kokuho.or.jp/)
③ 医療費控除(確定申告)
介護保険の居宅サービス費などは医療費控除の対象になる場合があります。確定申告で申告することで、所得税・住民税の還付を受けられることがあります。詳細は介護費用を確定申告で医療費控除できますか?の記事もご参照ください。税額の具体的な計算は税理士にご相談ください。
④ 障害者控除
要介護認定を受けている方は、市区町村に申請することで「障害者控除対象者認定書」を取得し、所得税・住民税の障害者控除を受けられる場合があります。ただし適用条件は市区町村ごとに異なります。
⑤ 介護保険料の減免・猶予
災害や生活困窮などの事情がある場合、介護保険料の減免や猶予が受けられることがあります。市区町村に相談してみましょう。
⑥ 特定福祉用具販売の上限(年10万円)
腰掛便座や入浴補助用具などの「特定福祉用具」は、年10万円を限度に介護保険の給付対象として購入できます(1〜3割自己負担)。レンタルできない品目を購入する際に活用できます。
制度を活用するためのポイント
- 高額介護サービス費は自動的には払い戻されないことがあります。通知が来るまで申請していないケースも。まず市区町村に確認を。
- 医療費控除・障害者控除は確定申告が必要です。税理士や税務署に相談しましょう。
- 制度の種類や要件は変わることがあるため、最新情報はケアマネージャーまたは市区町村の窓口でご確認ください。
現場でよくいただくご質問なのですが、「こんな制度があるとは知らなかった」とおっしゃる方がとても多いです。一つひとつは小さくても、組み合わせると年間で数万円〜それ以上の差になることがあります。
よくあるご質問
Q. 高額介護サービス費は自動的に払い戻されますか?
A. 初回は申請が必要なことがほとんどです。一度申請すると翌月以降は自動的に払い戻される市区町村が多いですが、確認が必要です。
Q. 医療費控除は介護費用全額が対象になりますか?
A. 対象になるものとならないものがあります。詳しくは国税庁または税理士にご確認ください。
Q. ケアマネージャーに制度のことを相談してもいいですか?
A. はい、ぜひ相談してください。ケアマネージャーは利用できる制度の案内もしてくれます。
まとめ
介護保険の自己負担を減らす方法は一つではなく、高額介護サービス費・医療費控除・障害者控除など複数の制度を組み合わせることが大切です。ご家族の状況によって使える制度が異なりますので、まずはケアマネージャーや市区町村の窓口に相談することをおすすめします。シルバーとっぷでも、制度のご案内を含めたご相談をお受けしていますので、お気軽にご連絡ください。
参考にした情報
- 厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html (2026年6月時点)
- 国民健康保険中央会「高額医療・高額介護合算療養費制度」 https://www.kokuho.or.jp/ (2026年6月時点)
- 国税庁「医療費控除の概要」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm (2026年6月時点)
千葉県で福祉用具レンタル・介護用品をお探しなら、創業35年の株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちら
※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。
雲居 愛(くもい あい)/ 株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。千葉県内の大学で社会福祉を学び、2024年シルバーとっぷ入社。現在は千葉市を中心にご家族のもとへ訪問し、福祉用具の選定やご相談を担当。趣味は読書と犬の散歩。
