こんにちは、シルバーとっぷの雲居です。
「親がどうしても介護を拒否します。デイサービスも行きたがらないし、ヘルパーも入れさせてくれません」というご相談は、本当によくいただきます。家族にとっては心が折れそうになりますよね。でも、拒否には必ず理由があります。まずその背景を理解することが、関係を良くする第一歩です。
介護拒否の主な理由
- プライドや自尊心:「自分はまだ大丈夫」「他人の世話にはなりたくない」
- 見知らぬ人への警戒:「知らない人を家に入れたくない」
- 不安・恐怖:「施設に入れられてしまうのでは」という不安
- 家族への迷惑をかけたくない気持ち:「家族に負担をかけているのが辛い」
- 認知症による理解の困難:なぜサービスが必要なのか理解できない
- 過去の経験・トラウマ:以前のサービスで嫌な経験があった
関わり方の3つのコツ
①「説得」より「相談」のスタンスで
「こうしなければならない」という押しつけは逆効果になることが多いです。「家族が心配しているので、一緒に考えてほしい」というスタンスで話すと、本人も耳を傾けやすくなります。本人の気持ちを最後まで聞くことが大切です。
②試しに体験から始める
「週1回だけ試してみませんか」「1度だけ顔を見てもらいませんか」という小さな一歩から始めることが有効な場合があります。デイサービスの体験利用や、ヘルパーの初回訪問を「話し相手に来てもらう」という形で紹介すると受け入れやすいケースもあります。
③第三者(専門職)に入ってもらう
家族からの言葉は反発を招くことがあります。ケアマネージャーや地域包括支援センターのスタッフに本人と話し合いに入ってもらうことで、状況が変わることがあります。
専門職へのご相談タイミング
以下の状態になったら、早めにケアマネや地域包括支援センターに相談することをおすすめします。
- 本人の安全が脅かされている(転倒・栄養不足・服薬管理ができていない)
- 認知症が疑われる言動が増えてきた
- 家族だけでは対応に限界を感じている
- 本人の医療受診も拒否している
認知症が背景にある場合の具体的な関わり方は、かかりつけ医または認知症の専門外来に相談してみてください。わたしたち福祉用具専門相談員は医療の専門家ではありませんので、医療的な判断は主治医にお任せしています。
(出典:公益社団法人 認知症の人と家族の会 https://www.alzheimer.or.jp/)
地域包括支援センターに相談する
地域包括支援センターは、介護拒否の相談にも対応しています。「本人が拒否していて困っている」と話すと、状況を一緒に整理してくれます。詳しくは地域包括支援センターに相談するにはをご参照ください。
(出典:厚生労働省「地域包括支援センターについて」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/)
よくあるご質問
Q. どうしても拒否が続く場合、介護をあきらめるしかないですか?
A. あきらめないでください。本人の状態によっては、時間をかけて関係を作り直すことで変わることもあります。専門職のサポートを活用してください。
Q. 認知症だから拒否しているのでしょうか?
A. 認知症があっても拒否の背景は様々です。認知症が疑われる場合は、かかりつけ医に相談することをおすすめします。
Q. 親が主治医の受診まで拒否しています。どうすればいいですか?
A. 地域包括支援センターや認知症の専門相談窓口に相談してみてください。対応策を一緒に考えてもらえます。
まとめ
介護拒否の背景には「プライドを傷つけられたくない」「家に他人を入れたくない」など様々な理由があります。「説得」より「相談」のスタンスで、小さな体験から始めることが有効な場合があります。家族だけで抱え込まず、ケアマネや地域包括支援センターの力を借りることも大切です。わたしも一緒に考えますので、シルバーとっぷにもお気軽にご相談ください。
参考にした情報
- 厚生労働省「地域包括支援センターについて」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/ (2026年6月時点)
- 公益社団法人 認知症の人と家族の会「家族の相談窓口」 https://www.alzheimer.or.jp/ (2026年6月時点)
- 厚生労働省「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」 https://www.mhlw.go.jp/ (2026年6月時点)
千葉県で福祉用具レンタル・介護用品をお探しなら、創業35年の株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォームはこちら
※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。
雲居 愛(くもい あい)/ 株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。千葉県内の大学で社会福祉を学び、2024年シルバーとっぷ入社。現在は千葉市を中心にご家族のもとへ訪問し、福祉用具の選定やご相談を担当。趣味は読書と犬の散歩。
