こんにちは、シルバーとっぷの雲居です。千葉市を中心に、ご家族のもとへ福祉用具のご相談にうかがっています。
2026年8月14日、介護ニュースJointに「介護分野で外国人材の扉を狭めてよいのか」という記事が掲載されました。介護の担い手不足がいよいよ深刻になってきた、というお話です。少しかたいテーマに聞こえるかもしれませんが、じつは「親の介護がこれから始まるご家族」にとって、とても身近な話でもあるんです。今日はこのニュースを入口に、わたしたち現場の目線でかみくだいてお伝えしますね。
ニュースのポイントをやさしく整理します
記事によると、2040年までに介護職員はおよそ57万人ほど多く必要になると見込まれている一方で、直近5年間で実際に増えたのは7,000人ほどにとどまっているそうです。人手が思うように増えていない、というのが今の状況なんですね。
そこで注目されているのが、外国人の介護スタッフの受け入れです。「特定技能」という在留資格での介護分野の受け入れ上限は、記事では目安として126,900人とされ、2025年度末までにおよそ75,000人ほどが受け入れられ、充足率は約58.9%とのこと。このままのペースだと、来年度中には上限に達する見込みだと紹介されています。
記事の筆者は、国内で働く方の高齢化も進むなかで、外国人スタッフの受け入れをこれからも広げていく必要がある、と訴えています。数字はあくまで記事に書かれている目安ですし、制度の細かい仕組みや今後の見直しについては、わたしが断定できる立場ではありません。詳しくは厚生労働省の発表や自治体の窓口、専門家にご確認いただければと思います。
このニュースが、在宅介護のご家族に関係する理由
「制度のお話でしょう?」と思われるかもしれません。でも、担い手が足りないということは、めぐりめぐって、みなさんの在宅介護にも影響してくるんです。
たとえば、いざ親御さんの介護が始まって「訪問介護のヘルパーさんに来てほしい」と思っても、地域や時間帯によっては、希望どおりにすぐ手配できないことも出てきています。わたしが担当させていただいたお客様の中にも、「思ったより早く動き出しておいてよかった」とおっしゃる方が少なくありません。
ケアマネージャーさんからもよく相談を受けるのですが、これからは「限られた人の手を、どこに集中して使うか」という視点がますます大切になっていきます。人にしかできないケアに専念してもらうために、道具で補えるところは道具に任せる。その考え方が、ご家族の暮らしを守るうえで大きな助けになります。
人手が限られる時代に、福祉用具ができること
福祉用具は「できないことを助けてくれる道具」であると同時に、「ご家族やヘルパーさんの負担を減らしてくれる道具」でもあります。人の手が貴重な時代だからこそ、上手に使っていただきたいんです。
介護する側の体を守る用具
- 電動介護ベッド:高さを調整できるので、起き上がりや立ち上がりの介助がぐっと楽になります。腰への負担を減らせるのは、介護を続けるうえでとても大事です。
- 移動用リフト・スライディングシート:ベッドから車椅子への移乗を、少ない力で安全に。おひとりでの介助が不安な場面を支えてくれます。
- 手すり・段差解消スロープ:ご本人がご自分でできる動作を増やせれば、その分、介助にかかる手数を減らせます。
ご本人の「できる」を支える用具
- 歩行器・杖:転倒予防と、自分で歩ける時間を延ばすことにつながります。
- ポータブルトイレ:夜間の付き添い負担を軽くし、介護する方の睡眠を守ってくれます。
もちろん、どの用具が合うかは、お体の状態や生活の仕方によって変わります。難しく感じますよね。わたしも最初は「種類が多くて混乱しました」。だからこそ、ケアマネさんやわたしたち福祉用具専門相談員と一緒に選んでいけば大丈夫です。
先日、あるお宅でうかがったこと
先日、お客様のお宅にうかがった時のことです。ご高齢のご夫婦お二人暮らしで、奥様が「ヘルパーさんに来てもらえる回数が思ったより限られていて、日中は自分ひとりで支えないといけない」と、少し疲れたご様子でした。
そこで、立ち上がりを助ける手すりと、高さの合った介護ベッドをご提案し、介助のときの姿勢を一緒に見直しました。ベテランの先輩によると、道具そのものより「使い方をその場で一緒に確認すること」がいちばん効くのだそうです。後日うかがうと、「腰が楽になって、気持ちにも余裕が出ました」と笑顔を見せてくださって、わたしもうれしくなりました。人手が限られるからこそ、こうした一つひとつの工夫が効いてくるんですね。
千葉市・千葉県で相談できる場所
「うちの場合はどうしたら?」と思われたら、まずは身近な窓口に相談してみてください。
- お住まいの地域包括支援センター:介護の入口の相談窓口です。千葉市なら6区それぞれに窓口があります。
- ケアマネージャーさん:ケアプランづくりと、サービス全体の調整をお願いできます。
- 市区町村の介護保険の窓口:申請や制度の細かい点は、こちらで確認するのが確実です。
制度や外国人材の受け入れの今後については、自治体の窓口や専門家にご確認くださいね。わたしたち福祉用具の相談は、ケアマネさんと連携しながら進めますので、「何から手をつけたらいいか分からない」という段階でも、遠慮なく声をかけてください。
担い手が少しずつ足りなくなっていく時代でも、道具の力と、地域のみんなの手を上手に組み合わせれば、住み慣れた千葉のおうちで暮らし続ける道はきっと見つかります。ご家族の暮らしが少しでも穏やかになるよう、わたしたちは千葉県で35年お手伝いしてきました。ご不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
雲居 愛(くもい あい)/ 株式会社シルバーとっぷ 在宅営業部 福祉用具専門相談員。千葉県生まれ。千葉県内の大学で社会福祉を学び、2024年シルバーとっぷ入社。現在は千葉市を中心にご家族のもとへ訪問し、福祉用具の選定やご相談を担当。趣味は読書と犬の散歩。
参考:介護ニュースJoint
