歩行器の種類と選び方|固定型・交互型・キャスター付きの違い

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!

「歩行器を検討しているけれど、どんな種類があるのかわからない」「シルバーカーとはどう違うの?」——杖だけでは不安になってきたご本人やご家族からよくいただくご質問です。

歩行器にはいくつかの種類があり、それぞれ使い方の特徴が異なります。状態に合っていないものを選ぶと、かえって転倒リスクが高まることもありますので、選び方のポイントを押さえておくことが大切です。

この記事では、固定型・交互型・キャスター付きの特徴と使い分け、屋内外の選び方の目安、介護保険との関係、シルバーカーとの違いをわかりやすくご説明します。

歩行器とは

歩行器は、フレームを両手で支えながら歩行を補助する器具です。杖よりも広い支持基底面(体を支える面積)があるため、安定して歩けることが特徴です。

介護保険の福祉用具貸与13品目のひとつで、要支援1以上から利用できる品目です。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html

固定型歩行器の特徴

固定型歩行器はキャスター(車輪)がなく、4本の脚全体を床に置きながら使うタイプです。

  • 使い方:歩行器を少し前に持ち上げて置き、体を寄せて歩き、また持ち上げて……を繰り返します
  • 向いている状態の目安:バランスが特に不安定な方、しっかりした支持が必要な方
  • メリット:安定性が高い。どの方向にも傾きにくい
  • 注意点:持ち上げる動作が必要なため、腕の力がある程度必要です。歩行スピードはゆっくりになりやすいです

交互型歩行器の特徴

交互型は左右の脚を交互に前に出しながら歩くタイプです。

  • 使い方:左の脚を前に出し、次に右の脚を前に出す、という交互の動作で進みます
  • 向いている状態の目安:固定型よりスムーズに歩きたい方、片麻痺など一側に力が入りにくい方
  • メリット:固定型よりもリズミカルに歩きやすい。持ち上げる動作が少なくて済む
  • 注意点:使い方に慣れるまでに時間がかかる場合があります

キャスター付き歩行器(2輪型)の特徴

前輪の2本だけにキャスターがついているタイプです。

  • 使い方:前輪を転がしながら前進できるため、持ち上げずにスライドして歩けます
  • 向いている状態の目安:固定型だと腕が疲れやすい方、やや速いペースで歩きたい方
  • メリット:固定型と比べて歩行がスムーズ。腕の負担が減りやすい
  • 注意点:前輪が転がりやすいため、坂道や不整地では注意が必要です

キャスター付き歩行器(4輪型)の特徴

4本の脚すべてにキャスターがついており、押すように歩けるタイプです。ハンドブレーキが付いたものも多いです。

  • 使い方:器具を前に押しながら歩きます。止まるときはブレーキを使います
  • 向いている状態の目安:腕の力が弱い方、長距離歩行が多い方、外出時にも使いたい方
  • メリット:スムーズに前進しやすい。ブレーキで安全に止められる
  • 注意点:坂道ではブレーキ操作が重要。不意に動き出さないよう注意が必要です

(出典:公益財団法人テクノエイド協会「福祉用具情報システム(TAIS)」 https://www.techno-aids.or.jp/

屋内用と屋外用の使い分け

屋内での使用 屋外での使用
路面の状態 フローリング・畳など平坦な床 舗装路・砂利・段差あり
適しているタイプ目安 固定型・交互型・2輪型 4輪型(ブレーキ付き)
重視するポイント 小回り・コンパクトさ 安定性・タイヤの太さ・ブレーキ性能

屋内外両方で使用したい場合は、汎用性の高い4輪型が選ばれることが多いですが、室内のスペースに合うか確認することも大切です。

シルバーカーとの違い

「歩行器」と「シルバーカー」は似て見えることがありますが、目的と構造が異なります。

歩行器 シルバーカー
主な目的 歩行を補助・支える 荷物の運搬補助・疲れたときに休む
耐荷重の目安 体重を十分に支えられる設計 体重を全力でかけることを想定していない場合が多い
介護保険の対象 対象(要支援1以上) 原則対象外
主な利用者の目安 歩行に支援が必要な方 杖なしで歩けるが荷物を持ちながらは不安な方

シルバーカーは介護保険の対象外のため、自費での購入になります。歩行の安定に不安がある場合は、まず歩行器(介護保険対象)での対応が検討されることが多いです。

介護保険レンタルの対象について

歩行器は介護保険の福祉用具貸与の対象品目で、要支援1以上の方からご利用いただけます。車椅子や介護ベッドと異なり、要介護度の制限が比較的少ない品目のひとつです。

ただし、一般的なシルバーカーや買い物カートとして使うタイプのものは介護保険対象外となります。介護保険の適用を受けるためには、ケアマネージャーとの相談のうえでケアプランに組み込む必要があります。

現場でのエピソード

以前、パーキンソン病のある方が「固定型の歩行器を使っているが、腕が疲れてすぐに休まなければならない」とのことでご相談いただいたことがありました。

パーキンソン病では「すくみ足」という症状があり、固定型の歩行器ではかえって歩きにくい場合があることをお伝えしたうえで、4輪型の歩行器を試していただきました。「押しながら歩けるので体の流れに合わせやすい」と喜んでいただけました。状態に合った器具の大切さを改めて感じた経験です。

よくあるご質問

Q
要支援2ですが歩行器は使えますか?
A
はい、歩行器は要支援1以上の方が介護保険でレンタルできる品目です。担当のケアマネージャーさんにご相談ください。
Q
固定型と交互型、どちらが使いやすいですか?
A
状態によって異なります。バランスが特に不安定な方には固定型が、より自然なリズムで歩きたい方には交互型が選ばれることが多いです。実際に試してみることをお勧めします。
Q
歩行器を使いながら荷物を持てますか?
A
前腕支持型や専用バスケットつきの機種であれば、荷物を乗せることができます。フレームに荷物をかけると重心が変わり転倒リスクが高まる場合がありますので注意が必要です。
Q
シルバーカーを介護保険でレンタルすることはできますか?
A
シルバーカー単体は介護保険の貸与対象外です。歩行補助を目的とした歩行器との違いをご確認ください。
Q
歩行器はどのくらいの高さに設定すればいいですか?
A
立った状態で腕を自然に下ろしたときの手首の高さが目安とされています。設置時に一緒に調整します。

参考にした情報

まとめ

  • 固定型:安定性が高い。腕の力が必要。バランスが不安定な方に
  • 交互型:左右交互に動かす。片麻痺の方などに向いていることが多い
  • キャスター2輪型:前輪を転がして歩ける。腕の負担が減りやすい
  • キャスター4輪型:押して歩ける。ブレーキ付きが多く屋外にも
  • シルバーカーとは目的・耐荷重・介護保険の対象可否が異なる
  • 歩行器は要支援1以上から介護保険レンタル対象

歩行器の選択でお悩みの際は、シルバーとっぷへお気軽にご相談ください。ご自宅へ訪問し、生活環境・歩行状態を確認しながら最適なタイプをご提案します。

千葉県で歩行器のレンタルをお考えなら、株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にお電話ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。機種によって仕様が異なります。

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