要介護4の方の福祉用具|寝たきり予防と在宅介護を支える用具

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!

「要介護4になって、在宅でどこまで介護できるのか不安です」——このようなご相談をいただくことが増えています。

要介護4は介護の必要度が高く、適切な福祉用具を活用することで介護者の身体的負担を大幅に軽減し、在宅生活の継続を支えることが期待できます。また、要介護4から自動排泄処理装置も原則対象になります。

この記事では、要介護4で利用できる全品目・床ずれ防止用具と体位変換器の重要性・移動用リフトの活用・介護者の負担軽減の視点・支給限度額についてくわしくご説明します。

要介護4とはどのような状態か

要介護4は、食事・排泄・入浴・移動のほぼすべてに全面的な介助が必要で、日常的に見守りや医療的管理が必要な状態です。自分で起き上がることや立ち上がることが難しい方が多く、ベッド上での生活が中心になることが多いです。

在宅での介護を継続するためには、適切な福祉用具の活用と訪問介護・訪問看護などのサービスを組み合わせることが大切です。
(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)

対象となる全品目

要介護4では、介護保険でレンタルできる13品目すべてが原則対象となります。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)

品目名 主な用途
① 手すり(工事不要) 歩行・立ち座りの補助
② スロープ(工事不要) 段差の解消
③ 歩行器 歩行の安定
④ 歩行補助つえ 歩行バランスの補助
⑤ 移動用リフト(つり具除く) 移乗・移動の補助
⑥ 車椅子 移動全般の補助
⑦ 車椅子付属品 クッション・テーブル等
⑧ 特殊寝台(介護ベッド) 背上げ・高さ調整
⑨ 特殊寝台付属品 マットレス・サイドレール等
⑩ 床ずれ防止用具 褥瘡(とこずれ)予防
⑪ 体位変換器 寝返りの補助
⑫ 認知症老人徘徊感知機器 徘徊の感知・通知
⑬ 自動排泄処理装置(本体) 排泄の自動吸引・処理

自動排泄処理装置について

自動排泄処理装置は、要介護4以上で初めてレンタル対象となる品目です。センサーが排泄を感知して自動的に吸引処理する仕組みで、夜間の排泄介助の回数を減らすことができる場合があります。

介護保険のレンタル対象は本体部分のみで、排泄物を収集するタンクや消耗品(チューブ類等)は別途購入となります。

「夜中に何度も起こされる」という介護者の方のご負担を軽減する可能性がある用具のひとつです。ただし、すべての方に適しているわけではなく、身体状況・使用環境によって向き不向きがあります。導入を検討する際は、ケアマネージャーさんや訪問看護師さんとよく相談されることをお勧めします。

床ずれ防止・体位変換の重要性

要介護4では、ベッド上での生活時間が長くなることが多く、褥瘡(床ずれ)の予防が最重要テーマのひとつです。

床ずれ防止用具(エアマット)

空気圧を自動で変化させ、体の各部位への圧力を均等に分散するマットレスです。要介護4の方は特殊寝台の上にエアマットを重ねて使用することが多いです。皮膚の状態・体重・使用環境によって適切なマットが異なりますので、専門相談員がご提案します。

体位変換器

枕型・ウェッジ型などのクッションで、体位を一定角度に保ちやすくする用具です。訪問介護の方が体位変換をする際にも活用できますし、夜間に自動空気注入で向きを変える機能を持つ用具もあります。

介護が必要な方の皮膚は傷つきやすいことが多いです。訪問先でエアマットを早めに導入したことで「褥瘡ができずに在宅を続けられた」とおっしゃっていたご家族のお話が印象に残っています。

移動用リフトの活用

要介護4では全介助が必要なことが多く、移乗場面での介護者の腰への負担が深刻になりがちです。

床走行式リフト

キャスターで床を走行し、スリング(つり具)でご本人を包んで持ち上げ、ベッドから車椅子・トイレへ移乗する用具です。要介護4の方でも安全に移乗介助ができるため、在宅での長期介護を支える道具として重要です。

なお、スリング(つり具部分)は介護保険の特定福祉用具販売の対象となり、購入によって給付を受けられます(レンタルではなく販売品)。ご利用者の体格・体の状態に合ったスリングの選定も大切です。

固定型・据置型リフト

特定の場所(ベッドサイドや浴室など)に固定して使用するタイプです。住宅の構造によって設置できる場所が異なります。

介護者の負担軽減の視点

要介護4の在宅介護では、介護者自身の健康管理が長期的な在宅継続のカギになることが多いです。

  • 腰への負担を減らす:特殊寝台の高さを介助しやすい高さに設定、移動用リフトの活用
  • 夜間の介助回数を減らす:体位変換器・自動排泄処理装置の導入検討
  • 転落・転倒リスクを管理する:サイドレール・サイドテーブルで安全な療養環境を整える
  • 訪問介護・訪問看護との連携:福祉用具だけでなく、専門家の訪問サービスとの組み合わせが重要です

支給限度額の目安

要介護4の支給限度基準額は月額約309,380円(1割負担で約30,938円)が目安です。

区分 支給限度基準額(月額)の目安 自己負担(1割)の目安
要介護3 約270,480円 約27,048円
要介護4 約309,380円 約30,938円

特殊寝台・エアマット・車椅子・移動用リフト・自動排泄処理装置など複数の用具を組み合わせた場合でも、1割負担であれば月1〜2万円程度に収まるケースが多いです(用具の組み合わせによって異なります)。

※金額は目安です。制度改正等により変わることがありますので、最新情報はケアマネージャーさんまたは各市区町村にご確認ください。

よくあるご質問

Q
自動排泄処理装置は要介護4からレンタルできますか?
A
はい、要介護4以上から原則レンタル対象です。ただしすべての方に適しているわけではありませんので、ケアマネージャーさんや訪問看護師さんと相談しながら検討してください。
Q
移動用リフトのスリング(つり具)もレンタルできますか?
A
スリングは「特定福祉用具販売」の対象で、購入によって介護保険給付を受けられます(レンタルではありません)。一人ひとりの体格に合ったものを選ぶことが重要です。
Q
要介護4でも在宅介護は続けられますか?
A
適切なサービスと福祉用具の活用により、在宅での生活を続けている方は多くいらっしゃいます。ただし介護環境・介護者の状況・医療的管理の必要度によって異なります。ケアマネージャーさんと相談しながら最適な方法を考えてみてください。
Q
床ずれ防止用具は褥瘡ができてからでも使えますか?
A
はい、褥瘡が発生した後でも用具の使用は有効です。ただし褥瘡の治療は医療の領域ですので、訪問看護師さんや医師との連携が必要です。
Q
要介護4で入院が多い場合、レンタルは続けられますか?
A
入院中は基本的に介護保険サービスは停止します。退院後に再開する手続きが必要です。詳しくはケアマネージャーさんにご確認ください。
Q
特殊寝台と通常のベッドはどう違いますか?
A
特殊寝台は背上げ・足上げ・高さ調整が電動でできます。起き上がりや介助の負担軽減に役立ちます。通常のベッドはこれらの機能がないため、介助者の身体的負担が大きくなることが多いです。
Q
エアマットはどのように選べばよいですか?
A
ご利用者の体重・皮膚の状態・寝返りの有無・介助の体制などを確認した上で、専門相談員が適切なマットを提案します。

参考にした情報

まとめ

  • 要介護4では介護保険レンタル13品目すべてが原則対象
  • 要介護4以上から自動排泄処理装置(本体)もレンタル対象になる
  • 床ずれ防止用具・体位変換器は在宅での褥瘡予防に重要な用具
  • 移動用リフトは介護者の腰への負担を大幅に軽減できる可能性がある
  • 支給限度基準額は月額約309,380円(1割負担で約30,938円)
  • 介護者の健康を守ることが、長期的な在宅介護継続のカギ

要介護4という状況は家族みんなにとって大変な時期です。「どの用具が合うかわからない」「介護している家族の体が心配」といったご相談もぜひお気軽にお声がけください。

千葉県で福祉用具レンタルをお探しなら、創業35年の株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にご相談ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。

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