要介護5の方の福祉用具|在宅介護を続けるための備え

こんにちは、シルバーとっぷの雲居 愛です!

「要介護5と言われたけど、在宅でやっていけるか不安で……」——このようなお気持ちを抱えているご家族の方、多くいらっしゃいます。

要介護5は介護保険で最も重い認定区分ですが、適切な福祉用具とサービスを組み合わせることで、在宅での生活を続けている方も少なくありません。どのような環境を整えるかが、生活の質と介護者の健康を左右します。

この記事では、要介護5で対象となる全13品目の活用ポイント・自動排泄処理装置の概要・全介助者向けの用具選定・在宅介護継続のための環境整備・支給限度額についてくわしくご説明します。

要介護5とはどのような状態か

要介護5は、日常生活のすべての場面で全面的な介助が必要な状態です。自力での起き上がり・寝返り・食事が困難な方が多く、医療的管理を必要とするケースもあります。

在宅での介護を選択した場合、介護者(家族・ヘルパー等)の負担は非常に大きくなります。適切な環境整備なしには、介護者の心身への影響が出やすくなります。
(出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000213177.html)

対象となる全13品目と活用ポイント

要介護5では介護保険レンタルの全13品目が原則対象です。各品目の要介護5における活用ポイントをまとめます。
(出典:厚生労働省「福祉用具貸与・特定福祉用具販売」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yougu/index.html)

品目名 活用ポイント(要介護5向け)
① 手すり(工事不要) ベッドサイドや洗面台での立位保持補助。残存機能がある方の自立支援に
② スロープ(工事不要) 車椅子での玄関出入りや室内段差の解消
③ 歩行器 わずかな歩行機能が残っている方のリハビリ的活用
④ 歩行補助つえ 立位が一部とれる方の補助として
⑤ 移動用リフト(つり具除く) 全介助での安全な移乗・移動に不可欠な場合が多い
⑥ 車椅子 座位保持が困難な方向けリクライニング型・ティルト型の選択も
⑦ 車椅子付属品 褥瘡予防クッション・ヘッドサポート等
⑧ 特殊寝台(介護ベッド) 介助者の腰への負担軽減・起き上がり補助
⑨ 特殊寝台付属品 サイドレール・スライディングボード等の安全対策
⑩ 床ずれ防止用具 長時間同体位による褥瘡予防に最重要
⑪ 体位変換器 定期的な体位変換を安全に行うための補助
⑫ 認知症老人徘徊感知機器 認知症による夜間の行動把握に
⑬ 自動排泄処理装置(本体) 夜間の排泄介助負担軽減に有効な場合がある

自動排泄処理装置の概要

自動排泄処理装置は、センサーが排泄を感知して自動的に吸引・処理する装置です。要介護5の方が在宅で生活する際に、夜間の排泄介助の回数を減らせる可能性がある用具のひとつです。

レンタル対象と費用

本体部分のみが介護保険レンタルの対象です。チューブ・タンクなどの消耗品は別途購入となります。1割負担であれば月額数百〜千数百円程度が目安ですが、機種によって異なります。

使用に向いている状態

  • 尿失禁の頻度が高い方
  • 夜間の排泄介助が介護者の大きな負担になっている方
  • 床ずれのリスクが高く、排泄ケアを迅速に行いたい方

導入前に確認すること

すべての方に適した用具ではなく、皮膚の状態・体の大きさ・排泄のパターンなどを事前に確認する必要があります。ケアマネージャーさんや訪問看護師さんと十分に相談した上で検討されることをお勧めします。

全介助者向けの用具選定

要介護5の方への用具選定では、「介護者がどれだけ安全に介助できるか」という視点が非常に重要です。

寝具・寝環境の整備

  • 特殊寝台の高さ設定:介助者が腰を曲げすぎないように、ベッド高さを介助者に合わせて調整します(目安:立位時の大腿骨大転子の高さ)
  • エアマット(床ずれ防止用具):長時間臥床する方には早期導入が望まれることが多いです
  • サイドレール:転落防止に加え、寝返り動作の支点として使えるものもあります

移乗・移動環境の整備

  • 移動用リフト:体重が重い方や介助者が一人の場合には特に重要です。スリング選びも慎重に行います
  • 車椅子の選定:座位保持が困難な方には、リクライニング型・ティルト型を検討します。クッションで褥瘡予防も同時に考えます

コミュニケーションと見守り

要介護5の方でも、意識があって意思疎通ができる方は多くいらっしゃいます。「どの体位が楽か」「どこが痛いか」を伝えてもらえる関係性を保ちながら用具を選ぶことが大切です。

訪問先で、ご本人が「ベッドの角度はこのくらいが一番楽」とご自分で背上げ角度を指定されていた場面があり、その方の主体性を大切にすることの重要性を改めて感じた経験がありました。

在宅介護継続のための環境整備

要介護5での在宅介護継続には、福祉用具だけでなく、多職種との連携と住宅環境の見直しが重要です。

住宅環境の見直し

  • 移動経路(ベッド→トイレ→リビング)の動線整理
  • スロープ・手すりで室内の段差・バリアを解消
  • 車椅子・リフトが通れる通路幅の確保(目安:80cm以上)

サービスとの組み合わせ

  • 訪問介護:身体介助・生活援助を組み合わせ、介護者の休養時間を確保
  • 訪問看護:医療的管理(褥瘡処置・吸引等)が必要な方に
  • 短期入所(ショートステイ):介護者のレスパイト(休息)に

介護者のセルフケア

「家族が倒れたら介護が続けられない」という現実があります。介護者自身が休める仕組みを作ることも、在宅介護を長く続けるために欠かせません。ケアマネージャーさんに「介護者も限界です」と正直に話すことが出発点になることが多いです。

支給限度額の目安

要介護5の支給限度基準額は月額約362,170円(1割負担で約36,217円)が目安です。

区分 支給限度基準額(月額)の目安 自己負担(1割)の目安
要介護4 約309,380円 約30,938円
要介護5 約362,170円 約36,217円

要介護5は介護保険の中で最も支給限度額が高く、訪問介護・訪問看護・福祉用具を組み合わせた手厚いサービス利用が可能です。ただし、限度額を超えた分は全額自己負担となりますので、ケアマネージャーさんと優先順位を決めながら利用計画を立てることが大切です。

※金額は目安です。制度改正等により変わることがありますので、最新情報はケアマネージャーさんまたは各市区町村にご確認ください。

よくあるご質問

Q
要介護5で在宅介護を続けることはできますか?
A
適切なサービスと環境整備によって、在宅での生活を続けている方は多くいらっしゃいます。ただし、介護者の状況や医療的管理の必要度によって判断が変わりますので、ケアマネージャーさんや医師と相談しながら考えることをお勧めします。
Q
自動排泄処理装置の消耗品費用はどのくらいかかりますか?
A
機種によって異なりますが、月数千円程度かかることがあります。消耗品は介護保険の対象外ですので、事前に確認しておくと安心です。
Q
全介助の方に歩行器は必要ですか?
A
残存機能がある方のリハビリ的活用として有効な場合があります。理学療法士や作業療法士と相談しながら判断することが多いです。
Q
要介護5になったら福祉用具の見直しは必要ですか?
A
はい、認定区分が変わったタイミングでケアプランを見直します。新たに対象になる品目(自動排泄処理装置等)の導入についても相談できます。
Q
移動用リフトを導入したいが、部屋が狭い場合はどうすればよいですか?
A
リフトには床走行型以外に、固定型や天井走行型もあります。住宅の状況を確認した上で、最適なタイプを提案します。まずはご相談ください。
Q
褥瘡がすでにできている場合、どうすればよいですか?
A
褥瘡の治療は医療の領域ですので、訪問看護師さんや医師にご相談ください。福祉用具(エアマット等)で悪化予防や回復支援ができる場合がありますので、訪問看護師さんと連携して対応します。
Q
ショートステイ中に福祉用具のレンタルは続けられますか?
A
短期入所(ショートステイ)中は、その施設でのサービスが優先されるため、在宅でレンタルしている福祉用具の費用は原則として算定できません。詳しくはケアマネージャーさんにご確認ください。

参考にした情報

まとめ

  • 要介護5では介護保険レンタル全13品目が原則対象
  • 自動排泄処理装置は夜間の排泄介助負担を軽減できる可能性がある(要介護4以上対象)
  • 全介助者向けには移動用リフト・エアマット・特殊寝台の組み合わせが中心になることが多い
  • 介護者の健康を守る仕組みづくりが在宅継続のカギ
  • 支給限度基準額は月額約362,170円(1割負担で約36,217円)
  • 住宅改修・訪問介護・訪問看護との組み合わせで在宅環境を整備

要介護5という状況に直面されているご家族の思いは、「できる限り自宅でそばにいてあげたい」という気持ちではないでしょうか。その思いを支えるために、わたしたちは最適な用具選びから環境整備まで一緒に考えます。まずはお電話ください。

千葉県で福祉用具レンタルをお探しなら、創業35年の株式会社シルバーとっぷへ。お気軽にご相談ください。
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※本記事の情報は2026年時点のものです。最新の制度内容は厚生労働省または各自治体にご確認ください。

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